トレッドストーンblog

劇場で観た映画の感想を中心にヘロヘロピー

ファンにとっては新鮮味に欠ける「ジェイソン・ボーン」

2016-10-09 18:14:10 |  映画好き
原題は Jason Bourne

マッド・デイモンがボーンシリーズに復帰!
ということでボーンの大ファンとしては期待8割、不安2割のような心境で観た。

・まずタイトル、これまでシリーズ全作「ボーン○○」というタイトルだったのになぜ今回はシンプルに「ジェイソン・ボーン」
 にしたのか?
 ボーンが一連のプロジェクトに関わる背景を描いているからなのか?
 もうこれでボーンシリーズは 本当に終わり!ということなのか。。。

・そもそも前作でボーンはCIAと関わるのを止めたはず。区切りが付いたはず。
 ニッキー・パーソンズがボーンの父親の件を含めCIAの新たな動きを伝えたから、というのはまぁ理解できるけど、
 じゃぁ、ニッキーはなぜそんなことをハッキングしてまで調べていたのか?
 ニッキーも前作で一区切り付いてたはずでは?という疑問が残った。

・そのニッキー・パーソンズを演じるジュリア・スタイルズは随分と見た目が変わった...!
 意外かもしれないけどボーンシリーズ初回から出演しているのはマッド・デイモンをのぞくとニッキー役の
 ジュリア・スタイルズだけ。初作の「ボーン・アイデンティティ」が2002年だったから、あれからもう14年。
 そりゃぁ、年相応になるよね。逆にマッド・デイモンがよく維持できてるわー。



・ボーンシリーズには独特の見せ場があって、例えば、CIAに監視されているなかでボーンが群衆に紛れて
 人とコンタクトを取るというシーン。今回はアテネとロンドンで2回もあったんだけど、正直いってネタの
 使いまわし感がある。
 もっと新しいアイデアによる見せ場が欲しかった。

・独特な見せ場についてもう一つ。逃走もやみくもに走って逃げるのではなく、逃走中に館内図や列車の時刻表
 など周辺の情報を把握しながら賢く逃走するのがボーンで、そういうところをファンは面白いと感じているの
 だけど、今回はそういうボーンの賢さというか状況判断能力の高さを表すシーンがほとんどなかったことが
 とても残念だった。

スノーデンによる機密情報の暴露や、FBIがGoogleやFacebookに情報公開を求めている件など、実際に起きている
 問題を取り上げている点はこのシリーズには珍しく、また面白かった。

・ボーンを執拗に狙う暗殺者、どこかで見たことあると思ったら「ブラック・スワン」に出てたヴァンサン・カッセル(Vincent Cassel)ね!




・今回存在感があったのは新たに起用されたアリシア・ヴィカンダー(Alicia Vikander)というスウェーデンの女優さん。
 ボーンシリーズではちょっと珍しい若手の美人(笑)



・逆にこれまで存在感があって重要な役だったパメラ・ランディはどこ行った?何にも触れてなかったけど。



・昔、マッド・デイモンが「もうボーンシリーズ出ない!」と言って仕方なく作ったシリーズ4作目が「ボーン・レガシー
 なんだけど、今回の作品ではジェレミー・レナーも出ず完全無視(苦笑)
 かわいそうなジェレミー・レナー...。

・全体的にアクションシーンが増えたし、大掛かりになった。
 ラスベガスのカーアクションは圧巻だが、ボーンシリーズにここまで派手なシーンは求めていないんだよねー。
 そういうのは「ミッション・インポッシブル」や「007」や「ダイハード」でいくらでもあるから。。。




ということで、大好きなシリーズだけに辛口コメントも書いたけど、やはりよくできているし、面白いです。

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ボーン・アイデンティティー (字幕版)
ダグ・リーマン,トニー・ギルロイ,ウィリアム・ブレイク・ヘロン,パトリック・クロウリー,リチャード・N・グラッドスタイン
メーカー情報なし


ボーン・スプレマシー (字幕版)
トニー・ギルロイ,フランク・マーシャル,パトリック・クロウリー
メーカー情報なし


ボーン・アルティメイタム (字幕版)
トニー・ギルロイ,スコット・Z・バーンズ,ジョージ・ノルフィ,フランク・マーシャル,パトリック・クロウリー
メーカー情報なし


ボーン・レガシー (字幕版)
トニー・ギルロイ,ダン・ギルロイ,フランク・マーシャル,パトリック・クローリー,ジェフリー・M・ワイナー,ベン・スミス
メーカー情報なし





オッサンでも胸がアツくなったぜ「君の名は。」

2016-10-02 18:29:27 |  映画好き
劇場でアニメ映画はほとんど見ないし、ましてやそれが高校生の恋愛モノだなんて40代のオッサンが
見ても楽しめないだろう、、、、という気持ちがあった。

ただ、公開28日で興行収入が100億円超えて「千と千尋の神隠し」を抜くかもしれないという大ヒットな
状況を見聞きしたので、さすがにこれは見ておくべきだろうと、オッサン一人で行ってきましたよ。

いや、驚いた、、、劇場満席。次の回も残席わずか状態。
公開から結構経過しているのにもかかわらず!
オッサン一人で浮くかと思ったけど、客層は老弱男女バラバラ。

で、感想だけど、まず絵がめちゃめちゃ美しい!
東京の風景も、岐阜の風景もとにかくきれい。

ストーリーの方は、最初は男女が入れ替わる設定に「同級生」のあれな...と、やや冷ややかに見ていた
んだけど、途中から状況が急展開しましてね。
ネタばれになるからこれ以上は書かないけど、オッサンでも最後は胸がアツくなりましたよ、はい。
大ヒットしてるだけのことはあるわー。

ところで、主人公が憧れているバイト先の先輩=奥寺ミキの声優って長澤まさみだったのね!
良い意味で全然分からなかった!



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小説 君の名は。 (角川文庫)
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー


君の名は。(通常盤)
Universal Music =music=
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