33才でガーン ★肺がんの闘病と治療の記録★

2008年1月22日に33歳♂の私は末期の肺がんと診断されました。元気とやる気とプラス笑顔でがんばろう。

テンションが上がらない日だってある

2008-10-26 17:46:36 | 無駄話
肺がんが不幸の始まり。肺がんはいろいろなものを破壊していく・・・。

実際、天職とも思えた職場を離れる事を自分から希望し、すでに300日近くも、仕事らしい仕事、やりたい仕事ができていない。少しづつ少しづつ、自分を捨て、あきらめてきた、こんな状態がいつまでつづくのだろうか?それとは、反対に入院治療という無意味な時間と浪費。でも、こんなものはいつでも取り返せる。

本当の怖さは「死への恐怖」だと思う。私の場合、どちらかという直接的な「死への恐怖は無い」。私が独身ならば、「人はいつかは死ぬもの。人より少し寿命が短いだけだ。」「前もって死ぬ準備ができてよかった」「痛みどめを打って、毎日病院で寝タバコしとけば、そのうち死ねる」と思って受けいれただろう。独身でなくても今このような考え方を持っている。今、一番怖いのは、残される嫁さんと息子二人の未来。「私がいなくなって不幸が続くのではないか?」「3人の心と体もばらばらになりはしないか?」「嫁さんが一人苦労して悩んでいるのではないか?」。守ってやる事も養う事もできない自分が溜まらず悔しい。これを思うといつでも涙がでてします。止まらない。情けない。ぐやじ~~。

肺がんが幸せをくれた。これも確か、残りわずかな人生と思えば、1分1秒大事に生きる事ができる。

こういう話も変だが、始めは幸せでも、だんだん夫婦生活ですれ違う事が多くなる。だから「肺がん」と告知された日に、嫁さんが泣きじゃくるとは思えなかった。「肺がんになってから嫁さんは私の方を向いてくれるようになった。」たぶん、これは大きな間違いで、「嫁さんが私の方を向いている事に今まで気がつかなかっただけ」である。

肺がんになって喜怒哀楽の表現が本当に多くなった。時間がないと思えば、息子達の(教育的に)強く怒鳴る事もあるし、時間がないと思えば、息子達と楽しく外でキャッチボールとかできる。息子達に死を悟られないようにすればするほど、その反動で涙がでるし、「咳がなくなった、胸が痛くなった」と症状の変化を夫婦して一喜一憂するものだ。

私は死んではいけない。
肺がんなんかで死んではいられない。折角、幸せになれたのに、いろいろなものを捨ててきたのに。どんなに醜くおぞましくなっても、どんなに人様に迷惑かけてでも、最後まで嫁さんに幸せになって欲しいと思う。だから、死ぬわけにはいかない。

嫁さんが仕事するより、仕事好きの僕が仕事した方が、はるかに効率良い。大体、子連れで、仕事に精がだせるとは思えない。だから、死ぬわけにはいかない。

やっと、知る事ができたのに、死ぬわけにはいかない。

今まで、嫁さんを養っていたわけじゃない。嫁さんがいたから、安心して、好きな仕事に精をだせたんだ・・・(笑)だから、私は死んではいけない。


それぞれが、こんな強い思い、すれ違う事だってあるよ。

だから、テンションが上がらない日だってあるよ。どんまい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そのとおり (mashi)
2008-10-28 03:15:46
ひよこさん。絶対死んではいけませんよ。
ぼくも妻子いますが、やはり一人身とは違いますよね。重みがあります。僕も死ぬの恐いし、家族と別れるの辛いです。
ごめんなさい。僕ばかりひよこさんから元気を
いただいて。どうしたら元気届きますかね?無責任な事言えないけど、本当に応援してますから。
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Re:そのとおり (白いひよこ)
2008-10-28 09:36:07
ご訪問ありがとうございます。
mashiさんからもいつも特別な元気をいただいてます。おかげで沈んだ気持ちも復活します。がんばります。
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