ここ数日、真夏日が続きます。
暑くなる前に~と荷造り荷造り・・・
せっせと車に荷物を積んでいましたら、足元に露草が沢山咲いていました。
どこででも見かける青い花。。。
露をよく保つところから「露草」
昔は、月草・・・と呼ばれていたそうですよ~
この花で布や紙を染めたそうで、色のつく草という意味で「つきくさ」と呼ぶようになったとか。
ただ、どうも褪めたり、色落ちしやすかったらしく、和歌などでは、人の心の移ろいやすさに
たとえられることが多いようです。
他にも、その形から蛍草(ほたるぐさ)や帽子花(ぼうしばな)、
花の鮮やかな青色から青花(あおばな)。
また鴨跖草(おうせきそう)という生薬名でも呼ばれる、秋の季語
月草に衣は摺(す)らむ朝露に濡れてののちはうつろひぬとも
~『万葉集』 寄草 作者不詳~
誰(たれ)にまたうつし心のひとさかり見えてかなしき月草の色
~『雪玉集』 不憑恋 三条西実隆~
いで人はことのみぞよき月草のうつし心は色ことにして
~ 『古今集』 (題しらず) よみ人しらず~
ギリシャ神話でも、朝露はエオス(曙)の涙・・・悲しみの涙です。。。
写真クリックで『永遠の命』と『永遠の若さ』
露というより、涙がそのまま花になったような「露草」
エオスが流した涙が、小さな瑠璃色の花になったのでしょうか?
ThankYou
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