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紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

山茶花咲きはじめる

2014-11-11 21:03:35 | ことば歳時記
寒暖の差が大きくなって、
立冬になりました。
ふと気がつくと、山茶花があちらこちらで咲いていました。

五十五候は山茶始開(つばきはじめてひらく)
このつばきは、今の時期の山茶花のこと。

山茶花は椿に比べて、葉が小振りでギザギザがあり、
咲く季節が異なるので、分かるのですが、
花はよく似ていますね、寒椿とは咲いている時期も重なるので、余計です。
散り際が、ぽとりと落ちる椿は嫌がられますが、
山茶花は花びらの散り具合が日本人の好みに合う、と言います

でも、桜のような美しい散り際の良さ、はないですよね。
赤茶けて枝に結構しがみついていたりして…



とはいえ、山茶花の楚々とした、儚さ、のイメージ、
うたになるのですね。

  落ざまに 水こぼしけり花椿
芭蕉はさすがに、見ているところが違います。

山茶花を美しく歌い上げる千代女
  山茶花や土気はなれて雪のいろ

病をえた子規の、大きさを感じさせる、
  山茶花のこゝを書斎と定めたり 
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