紫苑の部屋      

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新春歌舞伎ー海老蔵&獅童

2018-01-09 14:45:46 | 観劇
天竺徳兵衛
妖術を使っての蝦蟇のぬいぐるみが大活躍、
獅童さんの快気祝いも兼ねたご挨拶もあって、楽しい舞台、
とはいえ、
初日から3日目のせいか、セリフを忘れたり、
セリフがかぶったりシラケること多々…
お正月だから仕方ないか…

海老蔵のにらみ、古式ゆかしいのが、いい。

続く、静の法楽舞
これは面白い趣向、
九世市川團十郎の新歌舞伎十八番を新たに作り直したようですが、
海老蔵が静から義経、老婆、坊主、三途川の粋な船頭、
そして知盛の幽霊、変幻自在、
踊りと立ち回りでしっかりと見せます。
そして、なにより嬉しいのは、
地方総出のバックアップ、
河東節、常磐津、清元、竹本、長唄、一同に会しての演奏、
贅沢な演出、新作ならではです。

九團次はいろいろな役をこなして大活躍、いい役者になりました。

夜は、昔ばなし、上手く繋げてあって、
宮沢章夫 脚本 宮本亜門 演出
という当代の売れっ子だけのことはあるのでしょう。
以前花咲爺さんだけのをみましたが、
それよりメッセージがはっきりしていて、
それぞれの話をつなぐ青い石がそれを象徴している、
青く輝く美しい石が、人の手に渡っていくうちに、
鬼の石、化けものの石となって、退治される。
かぐや姫がいいます、
それは、心の鏡、写し鏡なのだと。

大きくなった鷹之資くん、初めて舞台で踊るのを見ました。
踊りの名手の富十郎の一粒種、でも踊りの師匠の勘十郎とそっくり、
勘十郎は育ての親なんですね、
ダントツです、身体の動き、指先まで行き届いたしぐさ、
楽しみです。

2018/1/6観劇 新橋演舞場 配役↓

Aプロ
四世鶴屋南北 作
今井豊茂 補綴・演出
天竺徳兵衛韓噺
(てんじくとくべえいこくばなし)
吉岡宗観奥座敷より大清寺仙人閣まで
・天竺徳兵衛 座頭徳市 桜町中納言…獅童
・吉岡宗観 細川政元…右團次
・梅津奥方葛城…笑也
・宗観妻夕浪…吉弥
・銀杏の前…児太郎た
・山名時五郎…弘太郎
・梅津掃部…九團次
・奴鹿蔵…松江
・佐々木桂之介…友右衛門
・足利義政…海老蔵

二、寿初春 口上
海老蔵の「にらみ」

九世市川團十郎生誕百八十年
松岡 亮 作
三、新歌舞伎十八番の内
鎌倉八幡宮静の法楽舞
(しずかのほうらくまい)
静御前 源義経 老女 白蔵主 油坊主 三途川の船頭 化生…海老蔵
蛇骨婆…吉弥
従僧方便坊…九團次
従僧普聞坊…廣松
姑獲鳥…笑三郎
忍性上人…右團次

Bプロ
宮沢章夫 脚本
宮本亜門 演出
新作歌舞伎
通し狂言 日本むかし話
竜宮物語 桃太郎鬼ヶ島外伝 疾風如白狗怒涛之花咲翁物語
一寸法師 かぐや姫

赤鬼/シロ/重信ノ尊…海老蔵
浦島太郎/青鬼/正造爺…右團次
かぐや姫…児太郎
幼少かぐや姫…堀越麗禾
一寸法師…鷹之資
后…吉弥
乙姫…笑也
セツ婆…笑三郎
亀吉/黄鬼/車持皇子…弘太郎
お婆さん…梅花
潮女/阿部御主人…廣松
磐面大臣/黒鬼/二太郎/悪鬼王…九團次
緑鬼/一蔵/石作皇子…市蔵
おばば鬼/竹取の女房…齊入
竹取の翁…家橘
大王…友右衛門
得松爺…獅童

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