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紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

野宮(ののみや)ー国立能楽堂開場25周年記念源氏物語千年紀

2008-10-25 23:55:12 | 観劇
狂言「蝉」能「野宮」
萬斎さんの狂言と源氏千年紀特別企画の「野宮」
これだけでほぼ満員の人が集まるのですね。
そういうわたくしめも、やってきました。
国立能楽堂、はじめてでした!!
他の能楽堂に先駆けて座席で一人ひとり画面で字幕が見れるのですね。

萬斎さんには先月の文楽で、ロビーにいらっしゃったのをお見かけしました。
どなたかと談笑してらして…。それがとてもさりげなく、いい感じでした。
端正なお顔なのに、今日はずーとお面、狂言でのお面めずらしい、
源氏の空蟬の歌を詠む、という優雅に流れるかに見えた、筋書だったのですが、
どういうわけか、蝉の化身そのものとして登場するんですね。
お面でいつもの明瞭なお声が少しくぐもっていて、
ホントに萬斎さんかしらと思うくらい。
後半、やっと萬斎さん特有の、あの高い跳躍が見れました!!

「野宮」ネー、
高貴な女性に相応しい、華やかな衣装、だったのですが、
いままで見たなかで、もっとも動きの少ない前シテ、
あらら、腰掛けたままちょっと左に向き、右に向きしているだけ!
これがよくいう、一眠りして起きても同じポーズのまんまだった、
というあれね。
なんとか眠気を払っていたんですが、ついにガクッ…でした。

後シテで六条御息所、ついに本来の姿で登場…、
よくわからないけど、御息所は朱の袴に狩衣姿、
これが「葵上」ならば、般若の面で現れ、劇的展開となるのですが…。
「野宮」の別れの名場面、を語っている…、
静のなかにこそ表現できる、ということなのでしょうね。
源氏物語に忠実なのは好感もてるのですが、
この抽象性、この情趣の美意識、かなりレベル高い!
序の舞、破の舞(というらしい)の動になると、
やっと眠気が抜けてくれました。

2008/10/22 国立能楽堂にて



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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ホント高いジャンプでしたよね (Sa)
2008-10-30 02:29:40
sionさん、なんと私もいましたその日。
正面席。

普段歌舞伎を見ていると、しみじみ思いますよね

能は哲学だ

あの字幕画面見て、歌舞伎座建て直したら、椅子はあんな感じになるのもひとつの手だなあと思いましたが、そうなると、イヤホンガイド屋さんが困りますよね(笑)
返信する
Saさん、いらしてたのですね!! (sion)
2008-10-30 21:47:09
正面7列目にいました!
前にお座りの方々、だれもガクッとするかたがいなくて、
さすがご常連だわ…!
と思って見てましたが、そこにいらっしゃいました?!

国立能楽堂って、
食事のタイミングがよくわからなくて、
6時前にみなさん、よく食べられるなー、
と眺めていたりして…。
えっ、弁当売ってない!!
幕間のガラガラの食堂で、
大急ぎでハヤシライス、食べるはめに!
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慌ててチケットを見直すの図 (Sa)
2008-10-30 23:00:48
おおお
4列目です!
惜しい~~

もしかして、歌舞伎座とか演舞場でも隣同士になっているかもしれませんね そうだといいなあ
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さよなら公演ではお近くに… (sion)
2008-11-02 15:20:53
なるべく下の階に降りていきます…。
名残惜しくて、
歌舞伎座のいろんな階、角度から、
舞台を観て、
目に焼き付けておこうと思ってます。
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