今、勤務しているクリニックで、両手共に手根管症候群と診断された患者様の治療をさせていただいてます。症状の訴えは、左右共にあるのですが、特に左の親指、人差し指、中指がしびれたり、痛みが出たり、そして手のひら全体がはばったい感じ・・・・・といった感じです。
特に・・・・・なので、もちろん、右にも症状があります。
腱鞘炎にも似た症状ですね。仕事や日常で、特に手や腕を酷使して頑張っている方に多い病気です。
今度、図を載せてみますが・・・・・・・
手根管というのは、神経や血管が通るトンネルです。それは、手首と手のひらの根元の辺りに位置しています。そのトンネルが、何かが原因で狭くなったり、締め付けられたりすると、神経や血管が圧迫されるものですから、上記のような症状が出やすくなります。
手根管症候群や、腱鞘炎もしくは手指、手のひらがしびれたり、痛かったりすると、まず、治療部位として考えられるのが、前腕の筋肉群です。前腕とは、二の腕から下そして手首までの間のことです。この前腕の筋肉群が手指や手のひら、腱鞘に関係しているので、まずそこに原因がないかどうか確かめます。
今回の患者様も例にもれず、前腕の筋肉群がガチガチで、コリコリで、とてもとても硬く、押したときの痛みもかなり強い感じです。そして、前腕の筋肉群を押したときに、患者様からこんな声が聞こえてきました。
「そこを押されると、親指と人差し指、中指がしびれる感じと痛みがありま~す。」
私は、この時に、「来たな~」と思いました。
関連痛の誘発です。患者様の訴えは、親指と人差し指、中指そして手のひらにあります。
しかし、実際の原因は、必ずしも患者様が訴える場所そのものであるとは限らない・・・・・
という典型的な例です。
前腕筋群の治療をさらに続けました。手根管を緩める治療もしました。すると・・・・・患者様から・・・・・・
「さっきよりも、しびれと痛みが軽くなってます。はばったい感じも軽くなった気がします。」
・・・・・というお声をいただきました。
しかし・・・・・手根管症候群や腱鞘炎、手首や手指の症状に対する治療は・・・・・私の場合、これで終わりではありません。
再発を予防したり、真の原因を発見するには・・・・・これだけでは不十分なのです。
それは・・・・・・・・・・・・・・
つづく
その痛み、一緒に乗り越えましょう♪