カフェのようなライブバー、下北沢lown。
まず、みんなからの第一声は、「音が良かった」だった。
おれぐらいのクラスのミュージシャンになるとね、もうね、リハの時にね、音の注文なんて一切しないよね。もうなすがまま、されるがまま、なんだよね。
つまりはね、もうハコの人に任せてしまうわけよ。もう委任状に実印を捺して、「全部お任せでーす」状態だよ。
なぜならね、音質で技術はカバー出来ないと知っているからなんだよ。まぁ、噛み砕いて言うと、音質をいじっても上手くはならないというあきらめだね。つまり、ギターをかき鳴らすだけのミュージシャンに、音質なんてカンケーねぇ!なんだね。
マコがいる時は、マコが細かい注文をしてくれるんだよ。「8k辺りをちょっと削ってください」とかね。なんだよ、8kって?的なね。
まぁ、マコは分かってるからさね。何を分かってるかっていうと、あれよ、おれが歌い辛い弾き辛いっていうポイントをね。だからね、最終的には「歌いやすくなりましたか?」とか、「弾きやすくなりましたか?」なんだよ。決して、「いい音質になりました」ではないところがミソね。
そういうことなんだね。どこで演奏しても、PAに注文する時は、歌い辛い時と弾き辛い時だけ。そして、そこには結構な幅がある。
おれぐらいのミュージシャンになるとね、ちょっとやそっと弾き辛くてもいいんだよ、どうせ大して上手くもないんだからさ。的なね。そんなことよりも、ソウルだぜ、ソウル。的なね。
話は戻って、lownね。リハの時から、何も無かったね。普通に歌いやすかったし、弾きやすかった。出音を聴くことは出来ないんだけど、小さいハコだから、中音と出音の差もそんなにはないだろうと。普通に歌いやすかったし、弾きやすかった。
この、「普通に」がミソね。味噌なんだね。この「普通に」が、プロの仕事なんだね。
だってね、吉田さん、一度も中音を聴きに来たりしなかったもん。最初に出した音で、ドンピシャなわけ。ボーカルとギターのバランスも、返しの音量も音質もドンピシャ。その後は一切変えずいじらず。いやいや、プロの仕事ですよ。
そこへ来て、みんなからの第一声が「音が良かった」だからね。ありがとう吉田さんってわけ。
そんでね、さらに吉田さんの凄いところよ。
帰る時に挨拶しに行ったらね、吉田さんから両手を差し出してきて握手ね。そんでこう言ったよね。
「素晴らしい演奏をありがとう。旅の歌、本当に良かった。情景が鮮やかに浮かびました。」
・・・くーーーっ。
聞いた?聴きましたか?おれは聞いたね。おれしか聞いてないんだけどね。
よっ!プロっ!吉田さん!lown最高!と、叫ばずにはいられないではないか。
そわなわけで、最高の夜になりました・・・って、あれ?吉田さんの話しかしてない?・・・ライブのレビュー?
そうだねそうだね。じゃあ、
続く。
lownはミュージックスタジオを閉鎖したマスターが開いたお店とあって音が素晴らしく良かったです。
使用している機材もスタジオのまんま&マスターの経験の賜物によるものなのでしょうか~♪
内装や家具類も白で統一されていてお洒落でしたね。
ああ、こんな素敵な音空間がもっと近所だったら月イチで通いたいなぁ~
本日、3日はlown開店1周年だそうですね。
HPをチェックしていたらゲストミュージシャンの中にまた懐かしい名前が…
南 正人
学生時代に友人が南さん好きで私にライブで録音したであろう音源をカセットにダビングしてくれましたー
この方も放浪のミュージシャンというか旅の歌をたくさん作っておられたのを覚えております。今でもそのカセットは持っております。
西川口の時の鬼頭さんといい、singさんを通じて忘れかけていた(←失礼)ミュージシャンが思い起こされ、なんだかこそばゆいような不思議な気持ちです。
ライブの帰りがけにマスターにご挨拶をしたら、南さんのソロが月末にもあるそうな…また、lownに行こうかなぁ☆
友部正人なら知ってるよ。
びっこのポー。
昔、十代の頃、同じライブハウスでやったような、やっていないような。渋谷のアピアってところで。あぁ、懐かしい。