ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ワォ。

2013-06-05 09:10:13 | Weblog

階段を上がると、小さめの鳥居の向こうに、茅葺き屋根の社殿が見えた。

心の中で小さく「ワォ」とつぶやく。

両脇背後、いや、四方を山に囲まれ、こじんまりとした社殿が厳かに、凛とそこに座している。

人影はない。風が微かにそよそよとそよぐ。何度も言うが、人影はまったくない。つまり、誰もいない。つまり、大神宮に仕える人もいない。つまり・・・静か過ぎるほどに静かで、厳か過ぎるほどに厳かだ。

風がほんの少しそよそよととそよぐ。微かにそよそよとそよぐ。
もしかしたら、神様は今日は留守なのかもしれない。もしかしたら今日は、神様は僕を迎えてくれないのかもしれない。それはそれで構わない。と言うより、それは僕にどうこうできる範疇のものではない。
そういう時は、神様に、「逢いに来たよ」と伝言を残すのだ。だって、神様は、まだ僕の事を知らないのかもしれないからね。


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