
果たして、湯船は無事か。
果たして、お湯の状態は?
岩が転がる山を中腹まで登ると、湯船があった。
振り返ると、絶景。樹海。空。岩肌に切り取られたキャンバス。
お湯は、奇跡の適温。
二人で、並んで入る。
いろいろな話をした。
ヴィーノくん。
北海道に来て、オロロンラインを走っている時に、「今、おれ、人生のピークだ」と思ったらしい。
そしてヴィーノくんは言ったら。
「いや、まぢで、今、人生のピークです!」
ヴィーノくん、君を連れてきて本当に良かったよ。まぢだ。そんなに喜んでくれるなんて。
僕も、こーかたにーさんに連れてきてもらった時は、そのくらい興奮していたような気がする。
山を降りて、停めておいたバイクに着いたのは午後3時。
ヴィーノくんは、屈足までたどり着けるだろうか?
温泉とジェラートと温泉探検で、ほぼ一日を使ってしまった。
僕だってのんびりしている場合ではない。
今日の宿は向かわなければ。
