ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ハチの話。7

2020-09-27 01:31:00 | Weblog


ハチの待ち箱。ニホンミツバチの待ち箱は主に「重箱式」というものを使う。四角に組んだ箱を段々に重ねていくから重箱式。

ハチを待つ時は二段だけ組む。
ハチが入居して、巣が大きくなって来たら、三段目を足して、さらに四段目を足して、と増やしていく。ハチは箱の天井に巣を作って下へ巣を延ばして行くので、下の方は箱を足していく。

秋になってハチさんの群れから蜂蜜を頂く時は、一番上の一段だけを採る。
ハチの巣には蜂蜜を貯める所、幼虫を育てる所、卵を産む所、と色々ある。
巣が延びて行くと、上段は蜂蜜貯蔵庫になる。だから上段をいただく。仮に、四段の重箱を組んだとして、上二段が蜂蜜貯蔵庫だとしても、上一段だけいただく。ハチさんが貯めたハチミツは、ハチさんが越冬するための大事な食料だから、全部いただくわけにはいかない。ハチさんは寒い冬を身を寄せ合ってやり過ごし、春になるとまたハチミツをたくさん集めて来てくれる。

ハチさんの仕事の一つに、貯蔵蜂蜜を羽であおいで水分を飛ばすというものがあるらしい。水分があるとハチミツは発酵してしまう。だから、水分を飛ばす。羽であおいで飛ばすのである。過酷な作業なのである。出来ることならやりたくないのである。
水分が飛んだら蓋をする。あの六角形のハチの巣、キチンと蓋がしてあったら、そこには完熟のハチミツがはいっているということになるのである。

さぁ、今日もハチさんに会いに行こう!と出かけたりして、三日に一度くらいはハチさんに会いに行ったりして。

巣箱の中をチェックしなければならない。内見という。巣門の蓋はパカッと開くようになっている。
ハチさんが慌ただしく出入りするのも気にせず、巣門の蓋をパカッと開ける。iPhoneを差し込む。カシャっと撮る。
これを定期的にやる。
ハチの群れの状態をチェックするのである。

写真は入居仕立ての蜂の群れなのである。何匹いるのかは定かではないが・・・まぁまぁたくさんいる。

ハチの巣箱の上に雨除けの屋根を付けてあげたり、蜂箱の底に溜まったゴミを掃除してあげたり、僕は甲斐甲斐しくハチさんのお世話をするのである。

オザワジィに会った。
オザワジィがハチの話をするので、僕は言った。
「三日に一度は行ってるよ」

オザワジィは言う。
「なんでうちに寄らないんだ?寄ってくれないとお茶が出来ないじゃないか」

まぁねぇ。でも、三日に一度、「こんにちはぁ!お茶しに来ましたぁ!」とか、言いにくいじゃんか。

オザワジィもちょくちょく栗林の蜂箱をチェックしてくれているらしい。

春、栗の花が盛りである。蜜源が多いほど、ハチの群れは大きくなる。
栗の花のハチミツ。ニホンミツバチのハチミツは百花蜜。色々な花の蜜の味がするのだが、今はとにかく栗の花。巣箱の周りは栗の花のだらけだ。

どんな味になるのだろう?

オザワジィに、本物のハチミツを食べさせてあげたいなぁ。