ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#6 Who is the サラリーマン日本代表?

2017-04-29 00:12:31 | Weblog
六曲目。「休日戦士」(trash box jam The Band 2nd, the room404に収録)。

何年か前のゴールデンウイーク。僕は宮城県の石巻辺りの屋根の上にいた。
仕事が終わらないので、休みにはならない。仕事が終わるまで休みにはならない。ゴールデンウイーク!ゴールデンウイーク!と世間が浮かれている間ずっと、僕は知らない町の屋根の上にいた。

石巻での仕事が終われば、埼玉に帰って仕事である。そういう普通の日々である。でも、僕はそういう日々がそれほど好きではない。

僕は瓦屋の親方に言った。

「あのさ、おれ、ゴールデンウイーク、無かったじゃん。ずっと屋根の上にいたじゃん。仕事が終わったんだから、明日からおれはゴールデンウイークだから、そこんとこよろしく」。

そして僕は弘前の桜を見にバイクを走らせたのである。
残念ながら、弘前の桜は見頃を終えていた。弘前の桜は、僕の個人的なゴールデンウイークまで待っていてはくれなかった。

なんの話かって?
個人的なゴールデンウイークの想い出だよ。


trash box jam The Bandは三人組のバンドである。
ドラムはマコ先生。エレキギターはシッシーマン。しんぐくんはボーカルとベース。

もうずいぶん前の話にはなるが、きょいニーという男がメンバーに加わった時期がある。ぎょいニーはベースマンである。

ぎょいニーが加入したことで、しんぐくんはベースを弾かなくてよくなった。エレキギターを弾いたり、アコースティックギターを弾いたり、何も弾かなくてよかったりする。なんて自由なバンド活動!な時期なのである。

ぎょいニーは横浜からやって来た。サラリーマンぎょいニーは横浜に住んでいた。
横浜から大宮まで、ベースギターを担いでガタンゴトン電車に揺られながら練習にやって来る。練習の後はストリートライブにも参加する。

サラリーマンにとっては貴重な休日だろうに・・・大変だなぁ・・・。と僕は想った。

ぎょいニーが入って、四人で演奏するのは楽しかった。だから僕は唄を書いた。・・・休みなき戦士の唄。

ライブを三回ほどやっただろうか。ぎょいニーは「さよならぁ」と脱退していった。

僕はまた、trash box jam The Bandのベースギター担当に戻った。

僕は、いまだに、ぎょいニーイコールサラリーマンだという強い印象を持っている。サラリーマン日本代表のぎょいニーぐらいに思っていたりする。
だがしかし、考えてみると、シッシーは出会った時からサラリーマンだったような気がする。マコ先生はどうだったかなぁ。その頃はサラリーマンだったかなぁ。あの頃は何をしていたっけかなぁ?

つまりなんだ?
みんな、休日戦士だってことだ。


「休日戦士」

あぁなんてこった 世界は今日も普通で
ちっぽけな僕は風に吹かれてるボーイ

ギターかきならして 古ぼけた壁のピンナップ
破れたプライド いつかの忘れ物

昨日はちょっとしくじった うまくいかないことばかりだ
泣けもしないで酔えもしないで駅のホームの向こうで
空に浮かぶ月が笑い転げた

頑張ってるんだ この世界の片隅で
戦ってるんだ 重たい荷物を背負って
愛と夢希望だぜ 走れ負けるな キックだマイフレンド

あぁこんなもんか 世界は今日も窮屈で
散らかしたロンリー 僕は休日の戦士

ありったけの心と力で誓う決意表明
終わりのない旅路なんだ せめて少しの優しさ
空に浮かぶ月がくれた言葉は

頑張ってくんだ この世界の真ん中で
戦ってくんだ 休みなき戦士の唄
愛と夢希望だぜ 走れ負けるな キックだマイフレンド

「明日はきっと」なんてさ・・・繰り返してもきりがないさ
「まだまだ終わってないさ」・・・言い尽くしたセリフなんだ
次から次湧いた難題・・・どうしようもないってもんだい
分かってるって 分かってるって 負けてばかり泣いてばかりじゃないられないさ

空に浮かぶ月がくれた言葉は「もっと高くジャンプだ!」

頑張ってるんだ この世界の片隅で
戦ってるんだ 重たい荷物を背負って
さぁ頑張ってくんだ この世界のど真ん中で
戦ってくんだ 休みなき戦士の唄