ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#3 ハローハロー・・・聴こえますか?

2017-04-27 03:41:10 | Weblog
三曲目。「ハローグッバイ」(trash box jam The Band 2nd.『the room404』に収録)。

ダニエルとマリオは元気にしているだろうか?

この世界は、出逢いと別れで出来ている。
なんのために出逢いと別れで出来ているのかは知らないが、この世界は間違いなく、出逢いと別れで出来ている。

別れを恐れることはない。
別れを嘆くこともない。
「別れ」の次にやってくるものは「出逢い」だ。
別れは出逢いのためにある。
つまり、別れこそ、出逢いだ。

フランスを旅していた時、僕はフランス人のデイビッドの家に泊めてもらっていた。毎日ヤンヤヤンヤと遊んで回った。ベルサイユ宮殿に忍び込んでその庭で立ち小便をしのも、テキーラを飲み過ぎてシャンゼリゼ通りでゲロを吐いたのも、この時の話。若気の至りってやつだ。許してほしい。

デイビッドに別れを告げて、僕はバスに乗った。

ポルトガルのリスボン。同宿の仲間たちと数日間遊んだ。その中にオーストラリア人のクリスチャンがいた。色々あって、その後二週間ほどクリスチャンと共に旅をした。

誰かと一緒にいるのに疲れて来た僕は、クリスチャンに別れを告げて、船に乗った。

モロッコのアシラ。詐欺にあったり迷子になったり色々あって、街で出会ったイギリス人のポールとカナダ人のコリーンとシーラの仲間に加わって、二週間ほどモロッコを回った。

彼らはギリシャへ向かうと言うのだが、僕はギリシャへは向かわないので、スペインのアルヘシラスで3人と別れた。

僕は一人、グラナダ行きのバスに乗る。

「あぁ、一人旅だ・・・やっと」

夜のグラナダ。目的地の宿が見つけられない。重たいバッグを背負って、グラナダの街を歩き回る。ヘトヘトだ。
そこら辺を歩いている町の人に宿の場所を尋ねる。
何人目かの二人組の青年はこう言った。
「連れてってやるよ」

やっとの事で宿にたどり着いて、二人組の青年に礼を言う。二人組の青年は「お安い御用さ」といった顔で笑った。そして僕にこう言った。

「明日、遊ぼうぜ!」

そして僕はそれから数日間、グラナダの街を、ダニエルとマリオとその友人たちと遊び回るのである。


この世界は、出逢いと別れで出来ている。
人生は、出逢いと別れで出来ている。
別れがなければ出逢いがやって来ないのならば、敢えての別れを選ぼうじゃないか。とさえ、思わないでもない。

ハローハロー、僕の大好きな人。
ハローハロー、僕の大好きな人。
ハローハロー・・・聞こえますか?
ハローハロー・・・聴こえますか?


「Hello Good-bye」

泣かないでこの世界で回り巡るチェリーゴーランド
退屈を蹴飛ばして今宵星の音のパーティ
ため息を飲み干して・・・寂しがりの強がり
意味などなくてもいいさ・・・さりげなく笑ったステディ

言葉が足りない何もかも足りない
声なき叫びが夜を貫いた

さよなら僕が愛したこの全ての世界よ
笑って手を振ったら愛があふれた
Everybody just say good bye to me
Everybody just say good bye this world
Everybody just say good bye to me
Can't you hear me I say hello hello

泣けないで一人きりで眠れない夜があって
孤独は友達だって・・・そしてまた悲しくなった

逢いたさ募らせ儚き涙が
さざめく空には星が瞬いた

さよなら僕が愛したたった一人の人よ
笑って手をかざしたら恋が零れた

Everybody just say good bye to me
Everybody just say good bye this world
Everybody just say good bye to me
Can't you hear me I say hello hello

痛まぬ夢ならばいらない 永遠には問わない今だけ
声なき声 叫びが夜を貫いた