まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

柏餅に秘められた故郷の記憶

2011-05-04 23:12:21 | 故郷

5月5日の端午の節句と言えば、定番の柏餅。
しばらく海外にいたので、こういう季節物は
あまり縁がなかったのですが、今年の5月は
久々に本格的な柏餅を食べられました。

柏餅といえば、実は私の愛知県の田原の実家
は、今でこそ駄菓子屋なのですが、その昔は
和菓子を作っておりました。紅白饅頭から、
月見団子、落雁、みたらし団子、各種和菓子、
ういろう、煎餅、水飴など、数えきれない
ほどのアイテムを作っておりました。

5月はもちろん柏餅でした。小学校の頃、
よく父の仕事を手伝ったり、配達に連れて
行ってもらったりしたのですが、自転車で
15分くらい走ったくらいの距離にある農家
に行って、庭に生えている大きな木に梯子を
かけて、柏餅用の葉を収穫したときのことを
今も鮮明に覚えています。

柏の葉は、新芽が育つまでは古い葉が落ち
ないことから、「子孫繁栄(家系が途切れ
ない)」という縁起をかついだものらしい
のですが、たしかに父は、落ち葉を拾うの
ではなく、ハサミで葉っぱを切っていまし
た。私は下でその葉っぱを籠に入れるのが
役目でした。

籠にたまった葉っぱを自転車の荷台に乗せ
て、家にかえると、その葉っぱを煮てから
一枚一枚洗ってから干す。それに先立って
餅の部分を作ったり、餡の部分を作ったり
という作業が進行する。それぞれの原料は
近くの仕入れ先から買って来る。思えば、
昔は相当なサプライチェーンネットワーク
が近所にあったんですね。

こういう和菓子をどうやって作っていたの
かを父に聞こうにも、施設に入っている父
は、それを語る言葉も記憶もほぼありません。
ずいぶん昔に、和菓子の製造はギブアップ
して、小売りだけの駄菓子屋になってしまい
ました。

そんなわけで、5月5日になると、柏餅を
食べたくなります。この柏の葉っぱは、
元々は関東から東北地区に自生していた木
の物だったようです。愛知県の田原の農家
にあったあの木は今はどうなったことで
しょう。

ちょっとここで、愛知県の県立成章高校の
卒業生で関東地区に住んでおられる方に
お知らせです。6月25日(土)の午後1時
から品川プリンスで関東成章会が開かれます。

このようなメッセージをこんな場所に出して
意味がないと思われる方も多いでしょうが、
私がブログに故郷のことを書いたら、これ
を偶然読んだ関東成章会の幹事の方が連絡
してきてくれたことがありました。そんな
奇跡的なことが再びあるかもしれません。

芸能人の光浦靖子さんと、大久保佳代子さん
のお二人も同じ高校の卒業生なんですけどね。

いちおう関東成章会のホームページはこちらです。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/seishou/index.html

ほとんどの人に関係のないメッセージで
申し訳ありませんです。

こちらもよろしくお願いいたします

にほんブログ村 海外生活ブログ アジア情報へにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« FACEBOOKが世界を変える | トップ | 世界に羽ばたくアジアの空港2... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

故郷」カテゴリの最新記事