伊吹文明文部科学相は6日の衆院教育基本法特別委員会で、高校の履修単位不足問題で、公立高校を管轄する都道府県教育委員会に文科省の出向者が多数いることを念頭に「(出向者が)ある程度(必修科目外しの)実態を把握していたのかも分からない」と述べ、同省が黙認していた可能性があることを認めた。共産党の石井郁子氏の質問に答えた。
伊吹氏はさらに「断定的に言うことは、都道府県ごとに(実情が)違うと思うので(できない)」と詳しい状況把握に努める考えを示した。
共産党の調査によると、今年1月現在、都道府県教委に出向している文科省職員は24都道県で26人。うち島根、高知、福岡の3県は、高校の教育課程(カリキュラム)を承認するなど学校運営に当たる高校教育課長が出向者だった。同省の全国調査で、島根では公立高19校、福岡で6校に履修不足があった。
伊吹氏はまた、都道府県の教育長が公立高の校長から直接就任したケースが少なくないことについて、「その教委はだまされたふりをしていたと思う」と教委が実態を把握しながら是正を怠ったとの認識を示した。【竹島一登】
毎日新聞 2006年11月6日 21時24分
伊吹氏はさらに「断定的に言うことは、都道府県ごとに(実情が)違うと思うので(できない)」と詳しい状況把握に努める考えを示した。
共産党の調査によると、今年1月現在、都道府県教委に出向している文科省職員は24都道県で26人。うち島根、高知、福岡の3県は、高校の教育課程(カリキュラム)を承認するなど学校運営に当たる高校教育課長が出向者だった。同省の全国調査で、島根では公立高19校、福岡で6校に履修不足があった。
伊吹氏はまた、都道府県の教育長が公立高の校長から直接就任したケースが少なくないことについて、「その教委はだまされたふりをしていたと思う」と教委が実態を把握しながら是正を怠ったとの認識を示した。【竹島一登】
毎日新聞 2006年11月6日 21時24分