高卒5割、大卒4割が離職 05年に就職した県内若者
2008年5月31日
2005年4月に就職した県内の若者の離職率を三重労働局が調べたところ、3年以内に会社を辞めた割合は高卒者が46・9%、大卒者が38%に上っていることが分かった。県は「転職によるキャリアアップの面もある」としながらも、離職後に不安定な雇用に苦しむ例も多くあり、対策に乗り出している。
離職率は、全国の労働局が雇用保険の被保険者記録をもとに調べた。就職してから3年目までに、中学卒は7割、高校卒は5割、大学卒は3割が辞めると言われており、県内でもこの「七五三現象」が起きていることを裏付けた。
県内で05年4月に就職した高卒者は約3000人。うち22・2%が1年目に離職し、2年目は15・4%、3年目は9・3%だった。同時期に約3000人が就職した大卒者は1年目15・6%、2年目12・3%、3年目10・1%が仕事を辞めた。
離職後の状況を調べたデータはないというが、県勤労・雇用支援室は「離職しても定職が見つからず、ニートになってしまう若者も多い」と指摘する。
このため、県は早期の離職防止に向け、正社員と派遣労働者、パートの違いなどを解説する冊子を作り、就職希望の高校生に配布。県内企業などが参加して離職防止の取り組み事例を共有する協議会も開くことにしている。
2008年5月31日
2005年4月に就職した県内の若者の離職率を三重労働局が調べたところ、3年以内に会社を辞めた割合は高卒者が46・9%、大卒者が38%に上っていることが分かった。県は「転職によるキャリアアップの面もある」としながらも、離職後に不安定な雇用に苦しむ例も多くあり、対策に乗り出している。
離職率は、全国の労働局が雇用保険の被保険者記録をもとに調べた。就職してから3年目までに、中学卒は7割、高校卒は5割、大学卒は3割が辞めると言われており、県内でもこの「七五三現象」が起きていることを裏付けた。
県内で05年4月に就職した高卒者は約3000人。うち22・2%が1年目に離職し、2年目は15・4%、3年目は9・3%だった。同時期に約3000人が就職した大卒者は1年目15・6%、2年目12・3%、3年目10・1%が仕事を辞めた。
離職後の状況を調べたデータはないというが、県勤労・雇用支援室は「離職しても定職が見つからず、ニートになってしまう若者も多い」と指摘する。
このため、県は早期の離職防止に向け、正社員と派遣労働者、パートの違いなどを解説する冊子を作り、就職希望の高校生に配布。県内企業などが参加して離職防止の取り組み事例を共有する協議会も開くことにしている。