酔っ払いの戯言

塾長から使えば?などと、甘い言葉に
ついつい乗せられて。

値切り行動を調査する大学生(朝日)

2006-11-19 16:02:45 | 若者
おばちゃんら1万人対象に値切り行動調査 大阪の学生
2006年11月19日11時07分
 値切り上手は「大阪のおばちゃん」、それとも「東京のおばちゃん」? 大阪の男子学生が、ブランド商品の中古セールを回って、東西の消費者の行動を調べている。値切りに成功したと感じる比率は、意外にも東京が最も高かった。この学生、調査が高じて、値切り交渉の手伝いまで買って出始めた。

 東京・池袋で9月下旬、ブランドのかばんなどの中古品市があった。関西を中心に20店が出店した。追手門学院大学(大阪府茨木市)の経営学科4年、西村真澄さん(21)が店を回り、来場者に値切り行動のアンケートを始めた。書類への記入と聞き取りも頼む。

 「欲しかった2万4000円の財布を2000円値切って買ったのよ」。都内から来た50歳代の会社員女性は満足げに西村さんに語った。しかし、西村さんは「まずは1万円以下の端数を削ってもらう。その上で店員や商品を褒めて、さらに値切れたでしょうね」と応じた。

 そのあと、西村さんはすかさず、この女性が買い物をした店を訪れた。大阪から来た店員は「東京の人は交渉が10秒で終わる。『これ以上まからない』と言えば、引き下がる。30分も粘られたら、なんとか安くしてあげたいと思うけど」と打ち明けた。買う側と売る側の意識の差を、西村さんはメモした。

 西村さんの観察によると、東京の客は総じて淡泊。「原価ぎりぎり。これ以上まけたら、私の帰りの交通費がなくなる。500円だけなら」と店員が言えば、「じゃあ、それで」とあきらめる。

 大阪のおばちゃんは違う。例えば値札に「2万9800円」とあると「あかん、あかん。こんなのあったら気持ち悪いわ」と言って9800円を引かせる。間髪入れず、店員の容姿や服装のセンスを「それいいわあ。どこのやつ」などと褒める。会話が乗ったところで、さらに値引きを頼む。掛け合いを続けて値札の半額近くまで安くさせたケースも見た。

 西村さんは京都府長岡京市出身。どこでも値切る大阪の消費者に面くらいつつも、「あの人たち以上に値切る人がいるのか」との問いを抱いたのが、調査のきっかけだ。

 ゼミの研究として05年1月から、大阪、神戸、広島、札幌などでの中古品市に足を運び、主催者の作業を手伝いながら調査してきた。10回の調査で男女1万人強から回答を得た。その蓄積をもとに、消費者へのアドバイスも各地でしてきた。

 11月に集計したこれまでの調査で顕著だったのは、「値切りに成功した」と答えた大阪人の少なさ。大阪では計4回調査したが、平均27%。それに対して、東京48%▽広島47%▽札幌35%だった。東京では「値切り交渉はしない」と答えた人が12%で、大阪は平均9%だった。

 西村さんは「大阪では値切るのが日常なので、ちょっとした額では成功と言えない。東京では値切る場面が少なく、少額の値引きでも喜ぶ。機会があれば、値切り上手の関西人並みの手法を伝えたい」と話す。

 消費者の値切り行動を見込んで経営戦略を組み立てる。そんなやり手経営者になるのが将来の目標だ。調査は卒業まで続ける。


慶応大学生起業、タダコピ(読売)

2006-11-08 23:22:14 | 若者
企業広告入りの用紙を使うことでコピー代をタダにしたコピー機が、首都圏の大学内に続々と登場している。現役学生が設立したベンチャー会社が今春から始めたサービス「タダコピ」。今月中には関西にも進出する。

 「タダコピ」を手がけるのは、社長の筒塩快斗さん(23)(慶応大4年)ら学生5人が昨年11月に設立した「オーシャナイズ」(東京都港区)。用紙1万枚につき40万円の広告枠を販売。A4判限定で、裏面に広告をカラー印刷する。月間1000万円程度を売り上げ、設置先などへ支払う費用を差し引いても黒字だという。

 コピー代がタダとあって学生からは歓迎され、現在は慶応と東京、一橋、早稲田など首都圏の10大学15キャンパスに設置。大学生協からの設置依頼もあり、「3年で100キャンパス」が目標だ。

 広告主の企業からも、〈1〉相手が学生に特化できる〈2〉配布チラシなどよりも手元に残される――などの点で好評だという。

 筒塩社長は「若手企業家の話を聞き、お金のためだけにやっているんじゃないと感心したのが起業を目指したきっかけ。タダコピも学生支援という側面がある」と胸を張っている。

(2006年11月8日23時4分 読売新聞)