ねこぼんのう ねこのめんまは猫じゃない

猫であって猫じゃない?うちのプリンセス猫(オスだけど)めんまとねえちゃん、にいちゃんとの日常、カエルやその他の日々。

ミンミンが眠りについた日。/めんまとお話。の巻。

2010-04-24 11:55:30 | べつの猫とめんま




10分くらいのアニメです。
ペットロスのかたにささげられたものなのかしら?


 いけ男(めん)いけ猫のblueさんちで知り、前の猫をなくしたつらさから、
ちょっとためらっていましたが、
みました。短編アニメの「キミとボク」。
ニューバージョンだそうです。

猫からの視点で淡々と描かれる、アニメでした。
パッヘルベルのカノン以外、音はなかったり。
静かな映画ですが、しかしやっぱり、泣きました...。

うちの今の猫の、弟猫なるとが生後2週間で旅立ったときは、
もともととても弱くある程度覚悟があったからか?
今、トラウマより懐かしくやさしく
思い出せるような気がしますが、

前のミンミンのことは、...やっぱりまだトラウマ。
かなり酷ななくなり方をしました。

ずいぶん前に亡くしたんですが...18歳でした。

8歳、13歳、と大病をしたけれど、乗り切ってからは
弱った様子一つなかったのに、ある日家に帰ったら
倒れていたんです。
慌てて、一番近い病院に連れて行ったのですが、
そこからが血液検査や、薬、輸血...
とてもつらく、苦しい思いをさせてしまいました。
5キロだった体重が1キロ台後半になるまでやせて...



「わし、骨格でかかったからなあ。やせたら、目立つんや。」


そのころは、「ああ、この獣医さんはいい腕だ。」と
思うところに出会ったことはなかったといっていいくらい、
正直ろくな病院に当たらず、
獣医というのは、全てこういうもの?と思っていたほど。

前の犬たちも病気で失うことが多かったですが、
誤診、手術ミス、麻酔の前に医者がものを食べさせて窒息死、
投薬ミス...
そんなのばっかり。
ミンミンが最後に通った病院も「一番近かったから」と、
「その獣医さんがやさしかったから」。
やさしいイコール腕がいいわけじゃないんですが、
なにしろストレスでおかしくなるより、短い時間できらってない人に
診て貰えばいいかなと...。
病院が大嫌いなミンミン、でしたから。



「そやけど、わし、めんまはんみたいにお医者はんにシャーいうたりせんかったで!むっちゃ、おとなしかった。肉球には汗かいたけどな。」


ただ、今ならその選択をしたかな?
わかりません。
そのひとなりに一生懸命がんばったんでしょうけれど、
結果、「老衰」では?って言い出すのが非常に遅かったんです。

倒れたまま、放置はできなかったにせよ、
無理でストレスのかかる検査ばかりさせて、ごめんね。ミンミン。

そして、あまりまっすぐにすら歩けぬのに、たつのもやっとなのに、
玄関まで、出かけるとき見送ってくれたっけ。
帰りも、壁を伝いながら迎えに来てくれて...
もう、いいのに。っていっても、毎日...。

母と二人で順番に徹夜しながら、綱渡りの毎日。
ある夜、痙攣を始めたミンミンに動揺して
病院に電話したけれど、「もう、数分しか延命できない」といわれ、
うちで...と思ったのです。
電話しているときに床に寝かせていたけれど、
母が(一番なつき、一番かわいがっていた)どうしても
抱っこできない!とわあわあ泣きながらいうので、
ミンミン、ねえちゃんがおお泣きしながら膝に乗せました。
でも、声、かけても聞こえないくらい苦しそうで、
激しく動く体に動揺しながら、ねえちゃんは、
どうしても、誰かが抱っこして旅立たせないと!と思って、
落ちないように支えるのがやっとでした。

鼓動が止まってからも、痙攣はしばらく続いたのか?
もう、その辺は真っ白でよく覚えていません。
でも、泣いていても、抱っこしていても、
目の光がなくなって、硬直した体には
いやでも気がついてしまいました。



「ねえちゃんは、もともとよう泣くお子やったしな。」

治療費、亡くなってからもものすごく高額だったので
泣きながら母とバイトして払った...
もういないのに。と、思いながら。

やっぱり、苦しませるのって、とても後悔が残ります。
でももし、安楽死、っていわれても、(いわれませんでしたが)
選択できたかどうか。

というわけで、壮絶な最後の思い出が残ってしまい、
ずーっと、ずーっと、トラウマです。
前にお話した劇的出会い「雨でしっとり思い出す、めんまの前の猫。」から、
最後までをまとめて残したいというのは、あるのですが。



「ほんま、似合うてないのもはなはだしいのに、まあこういう、ネックレスかけられたりしたな、よく。わしほんま、我慢強い猫やった。」


このアニメ、とってもいいものでしたけれど、
ねえちゃん、癒されるにはまだまだ、時間がかかりそうです。

一番いい選択って、なんだろう。
答えはない問題ですけれど、
そばにいる、ってひとのこともわからぬくらいに
苦しい最後を見たら、やっぱり、動揺しちゃいますよね。

アニメの間や、この文章を打ってる間、
めんまが心配してみてるわけですが...



「ねえちゃん、なに、泣いてるの?」

うーん、ねえちゃんねえ。ちょっとミンミンにいさんのこと、
思い出したの。



「まだ、泣く?」

がんばって、泣き止むよ。もう、鼻、痛いし!
思い出すたびに、泣くけどねえ。ごめんね。



「なるとのときも、泣くよね。」

うん。



「僕を見て、なんか泣いてることもあるね。」

うん。なんかね...泣いちゃうね。
いつか、永遠にいっしょにいられる場所にいったら、
もう泣かないよ。
ねえちゃん、そうしたら生まれ変わらずに、ずっとずっと
一緒に、庭いじりとかして、カエルとかなでて、暮らしたいな。
でも、そこ、早く行きたいわけじゃないからね。
めんまだって、ゆっくり、ここでいっしょにいてね。



「僕、ねえちゃんといつも一緒。」

そうだよねえ。トイレの中からお風呂から、
夜先に絶対寝ないところまで、みっちり一緒だもんね!
一心同体だよね。
めんまがネコマタになってさ、ねえちゃんもなんか
妖怪になって(もうすでに妖怪人間ベラといううわさもある...)
この世で妖怪コンビで生きていくのもありかしら?



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