みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

⑬アンマン散策・帰国/ヨルダン&パレスチナ旅

2019年10月25日 01時29分00秒 | ヨルダン&パレスチナ 2019GW

旅の全体図はコチラ

2019年5月5日(日)~6日(月)

○ヒジャーズ鉄道に乗れなかった
○ハマム最高
○AirBnBをやってるヨルダン人の利益とは?
○タクシーの値段交渉にもウーバーは使える
○ラマダン開始日に帰国


5月5日(日)は実質的な最終日です。
車を借りて東側にドライブに行くことも考えましたが、自走で遠出をすることよりも、無事故でアンマンを出る自信がなかったので断念。

代わりにヒジャーズ鉄道にも興味があったので、マハッタ駅に向かいます。

ヒジャーズ鉄道のHPは、個人的にはけっこう見づらくて、欲しい情報に全然たどりつけなかったのですが、「まぁ、宿の人に聞けばわかるっしょ」くらいのテンションでいました。
しかし、前日にクリフのおじちゃん3人に聞いてみたところ、うち2人は「ナニソレオイシイノ?」な感じだし、あとの1人もヒジャーズ鉄道の存在は認識していても、何時発だから何時までに駅に行った方がいいとか、予約はどうだとかってことは要領を得ずでした。
(自分の英語力不足のせいだけかもしれませんが…)

そんなわけで、よく分からないままにマハッタ駅に向かいます。
駅まではムジャンマ・ラガダンから市バスで行けます。
旧市街の宿→徒歩でラガダン→市バスでマハッタ駅
という感じで、所要1時間くらいでした。






8:15にマハッタ駅に到着。
駅の人に「ヒジャーズ鉄道に乗りたいんだけど…」と声をかけると「無理だよ~ん」とのこと。

おじさん曰く
「ラマダンの月は観光列車の運行はお休み」
とのこと。
2019年のラマダンは5月6日からスタートなので、5月は丸々お休みってことみたいです。
HPに書いてあったのかもしれない…。
英語が分からないってホント悲しいわ。

でも、マハッタ駅は博物館状態なので、中の見学はできました。
列車にまつわる昔の道具とかジオラマなどが展示されており、複数の汽車の運転席にも乗れたし、客車も色々見せてもらえました。
おじちゃんもヒマなのか、とても丁寧に案内してくれました。
自分は鉄子じゃないけど楽しかったです。

駅舎



色んな車両に乗れます



「日本車両」の文字と、レールに刻まれたアラビア語


駅員さんの帽子も貸してくれるので、出発進行!もできます。


ちょっといい客車



駅舎内のジオラマ


電車から顔を出してる人が生首状態




1時間ほどマハッタ駅を見学をしてから、来た道を戻ります。

この時の市バスはマイクロバスでした。




昼前にはアンマン旧市街に戻ってきました。

朝ごはんを抜いていたので、Hashem Restaurantという、クリフの向かいにある、歩き方にも載っていて、地元民にも人気のレストランがあったので、せっかくだから寄ってみることに。





席はかなり混んでおり、もう食べ終わっている3人組と相席になりました。
この3人、エジプト人観光客2人と、彼らにAirBnBでベッドを貸していたヨルダン人という組み合わせ。
なんやかんや盛り上がり、一緒にアンマン城へ行くことに。
なお、アンマン城へは徒歩でも行けました。

アンマン城は、ギリシャっぽい遺跡、モスクだか教会の跡地、博物館がセットになっていました。

遺跡だけじゃなく、見晴らしも良くて、登ってきた甲斐がありました。

お花もめっちゃ咲いてる



町と遺跡のコントラストが面白い。



ローマ劇場が小さく見えます



昨夜のパンダモスク



ちょいと有名な壁画。
「男も女も同じ」って意味らしい。



博物館。いきなり骨!












アンマン城観光後、自分はハマムに行きたかったので、「夕食を一緒に食べよう」と18:15に待ち合わせを決めて一旦解散。


ハマムは前日の夜に目星をつけていたお店へ。
自分が行ったのはJAFRAという建物の中のハマムです。
JAFRAはビルの名前かもしれません。




2階にはカフェがあって、路面店はDVDとかゲームとか売ってる感じでした。
1階の通路を真っ直ぐ進んで、奥には2階のカフェにつながる階段がありますが、その手前の右側のドアがハマムの入り口です。
「やってんのか?」って感じでしたが、ダメもとでノックしたら人が出てきました。

13:00頃にお店に行き、今日の予約が出来るか聞くとOKとのこと。
15:00からと約束をすると「時間は守ってね」と言われたので「ノープロブレム。アイムジャパニーズ」と答えたら、ものすごい納得されたw

ということで、2時間で新市街の方のでっかいブルーのモスク(King Abdullah I Mosque)に行ってみる。
ルートはパリ広場経由の片道2.5kmほど。けっこうな坂道。

途中で道を聞いた人が、けっきょく車で連れてってくれたりして、無事時間内に行って戻ってくることが出来ました。





辿り着くと、ドでかいモスクの向かい側に、ドでかい教会がありました。

こういう位置関係で建っている理由とか知らないけど、パッと見た瞬間に
「共存してる!かっこいい!」って思ったのは、きっとここまでのヨルダン人の様子を受けてなんだと思う。
ヒジャブ被ってる人も、そうでない人も、無宗教と断言してた人も、皆親切で、街の空気が陽気だったからこそかなと。
ここまでで感じてた空気がイガイガしたものだったら、同じ景色をみても「モスクと教会が張り合うように建ってる」って感じたかも。

ってことで、外観だけだけどモスクも見れたし、往復のお散歩も楽しかった!

アートが盛んなアンマン



なんとなくステキな建物



車に乗せてくれたアンマンピーポー



街に埋もれるモスク



にゃんこさんもかわいい




いい感じに汗びっしょりになってハマムへ。

JAFRAのハマムは時間帯で男女入替え。
夕方まで女性、夜から深夜は男性です。

小さい扉をくぐり、階段のアップダウンの先には予想以上に広々した空間が待っていました。



更衣室はそっけない小部屋で、棚とかもあるので、着替えや外履きはそこに置いていきます。
下着の上からバスタオルを巻いて、足元はハマムのサンダルに履き替え、貴重品はフロントの鍵つきボックスに預けます。
サウナにはパンツ&ブラまたはパンツ一丁で入ることになるので、替えを忘れると帰りはノーパンノーブラorビチョビチョです。

ハマムの流れは
ドライサウナ→ミストサウナ→垢すり→石鹸→マッサージ→湯船
です。

サウナでは山ぶどうジュースみたいなドリンクも持たせてくれます。
サウナはドライとミスト、各10分くらいぶち込まれるので、ジュースの冷たさが沁みます。

垢すりはけっこう強めな上に、英語は全然通じなかったので、「痛い」「弱く」とかをアラビア語で覚えていくといいかも。
個人的には垢すり後の石鹸がしみて少し痛かったのですが
「しみる!」「早くすすいで!」とか言えず、ちょっとガマンになってしまいました。

垢すりエリアの真ん中に大きい噴水池みたいなものがあって、ドバドバお湯が湧いていて(循環かな)、「豪華やな~」って思ってたら、そこが湯船でした。
旅の最終日に温かい湯船に浸かれるとは思っていなかったので、これはめっちゃ嬉しかったです。

気が済むまで湯船につかったら大判のバスタオルに包まって、休憩エリアでダラダラしながらチャイを頂きます。冷たい水もコーヒーもあり、もちろん料金に含まれています。

至福


最後に金額の1割弱のチップを渡しました。
「少ないかな?」とビビッてたけど、めっちゃ喜ばれました。チップは珍しいのかもしれません。でも、返されることはなかったです。


お肌ツルツルになってリフレッシュしたら、そろそろ夕食の待ち合わせです。
待ち合わせ場所に向かうも、エジプト人2人がいません。
ヨルダン人のアダムくんはしょんぼり。
けっこう待ちましたが現れないので、メールを打って、先に新市街に向かいます。

途中で日本人一人旅のケンさんを巻きこみ三人で散策。

新市街、結構栄えてます。






そしてアダムがおもむろに「免税店に寄りたい」と。
自分もケンさんも買い物には興味なかったので「???」と思いつつも、ついていきます。
免税店に着くと、ビール、ウィスキー、シーシャの葉っぱを大量にカゴに入れていくアダム。
そして、我々にお金を渡して、「これで買ってきてくれ」と。
どうやらアダムはAirBnBで外国人を無料で泊めてあげて、彼らのパスポートで免税品を沢山買うことでウィンウィンにしているようです。
そりゃエジプト人2人現れなかったら落ち込むわな。

買い込んだ大量の荷物を車に積んで、夕食の店につくころにエジプト人からメールが。
「別の友達と合流して、もう空港に向かってるから」
ちょっとヒドイw
てかメールできるなら、その時点で連絡くれよ…。
アダムめっちゃ不機嫌で、急に咳とかし始めて
「先週フル(インフルエンザ)だったんだ」とか言い出すから怖いし。
最初はケンさんを空港まで送ろうか?みたいに言ってたけど、こちらからヤンワリお断りして、旧市街でバイバイ。

ケンさんが今夜の便で帰るそうで、ちょっと時間も余ってるとのことで、三度クリフ下のバーへ。
相変わらず現地の人たちとやいのやいの楽しんで、ほなそろそろ・・・と。

ケンさんはウーバー呼ぼうか迷ってて、でも目の前にタクシーがおり、ためしに空港までの金額を聞くと20とのこと。
自分が「ウーバーなら16JDって言ってるんだけど」というと「17JDでどう?」とのこと。
ケンさん納得して、ウーバー待つより17JDで行くわってことで、ここでバイバイ。

本当に彼を巻き込めてよかった。
不機嫌になっちゃったアダムと2人だったらきつかったわ。


翌5月6日。
ついに帰国の日がやってまいりましたが、この日はラマダンの開始日でもあります。

昨日も一昨日も、朝食はその辺のお店で買っていましたが、この日はどのお店も閉まっていました。
その代わりに、宿では簡単な朝食が4JDで用意されていました。

お店は本当にどこもお休みでしたが、車はそこそこ走っていました。
それでも時間に余裕を持ちまくって宿を出ます。

割とすんなりと流しのタクシーを拾うことができ、ムジャンマ・シャマーリーから空港行きのバスも普通にあり、自分は9:30発のバスに乗りました。
チケットを買うところでお釣りをちょろまかされそうになりましたが、帰国日と言えど、こっちもカツカツだったので、きちんと請求します。

道路はむしろ空いているわけで、1時間で空港に到着。
14:30の便なのに、10:30に空港についてしまいました。
こんなことなら人気のないアンマンを小一時間お散歩してから来たかったかもですが、間に合わないより100倍マシ。

あと、エティハドのWebチェックインが自分のスマホでは出来なかったので、初めてオープン前のカウンターに並びました。
往路のオーバーブッキングもあったので、ちょっとビビッてましたね。
おかげで窓際に座れたので良かった~。

同じ列に並んでた日本人ツアーのツアコンさんが、空港職員に対してやたらと高圧的でめっちゃ怖かった。
色々プレッシャーとかもあるんだろうけど、あ~ヤダヤダ。


帰りの空港の色々

・お土産屋さんで二重請求!
空港内のお土産屋さんでお菓子を2箱、合計$30ほど購入。
帰国してしばらくしてからカードの利用明細が届き、確認していみると同じお店で同じ金額を2回引かれていました。
6月にカード会社に対して返金手続きの申し入れをし、8月には返金されました。
レシートを取っておいたのもよかったのかも。

空港内には何名かギリシャ神話に出てくるような、布を巻きつけたようなファッションの方がいました。
巡礼の旅に出る方達の正装とのことです。



飛行機で、隣の席の人がそうだったらビックリだけど面白いかも。
お遍路さんとかもこんな風に見えてるのかな?

ラマダン中と言えども、国際空港内のお店やカフェは普通に営業していました。
もう1泊して、街でラマダンを体験してみたかったな~。


~~総括~~
ヨルダン旅、めっちゃ良かった!
自分はこれまでの経験上「旅先で出会う日本人は曲者だらけ」って思ってましたが、今回は曲者率が低く、楽しめる出会いが多かった!

現地の人もフレンドリーな人ばかりで、とても楽しかった!

パレスチナへのプチトリップでは、道中にシリア難民のキャンプに遭遇したり、ジェニンでは生々しい戦闘の跡が残っていたり、人間のダメなところも沢山見たけど、そこにいる人、そこで暮らす人たちの温かさや明るさにも触れることが少しはできて、そこから本当に勇気みたいなものをもらったと思う。

もちろん遺跡や砂漠もすごかった!
ジュラシュのようなギリシャ遺跡から、ペトラの赤茶けた遺跡、そして砂漠など、いろんな環境を観光したことで、自分の好みとかもハッキリしてきたと思う。

最高の平成締め&令和初めになりました!
ありがとうヨルダン♪
ありがとうパレスチナ♪

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