みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

ミルカ

2015年02月03日 21時57分44秒 | みう・映画とか本とか音楽とか
こんばんにゃ

1月最後の金曜日に、TOHOシネマズららぽーと横浜で見てきました。

150分超えるけど、最後まで飽きずに見ることができました。

実在するインドのアスリート=ミルカ・シンの半生を描いています。

400mの選手で、五輪で金メダル確実だったのに、ゴールの手前で後ろを振り向くという意味不明の行動を。
もちろんメダルは取れず、国民にも叩かれて、悲惨なアフター五輪を過ごしていたところ、
パキスタンで開かれる親善試合に行くように言われるけれど断固拒否。何故に?
現コーチや政府のお役人さんは、ミルカに親善試合に出るよう、ミルカの元コーチも連れて説得しに行くのですが、その電車内で元コーチはミルカの過去を語り出すのであります・・・

みたいな感じ。
以下ネタバレ。

ミルカがパキスタンに行きたくないのも、五輪のゴール手前で振り向いてしまったのも、
インパ分離の時に、自分の村、自分の両親が凄惨な虐殺をされた時のトラウマが大きく関わってきます。

村を捨てて難民になるか、改宗してパキスタン側に吸収されるか・・・
という選択を迫られて、村人たちは
「牛を食べろと!?」
「村を捨てろと!?」
「どっちも嫌だ!戦おう!」
となるのですが、戦闘力が違いすぎて(ミルカの村の人たちは刀だけ、相手は銃持って馬乗ってる)、敵う相手ではなく・・・

心の拠り所となる神様を持っているのは、生きていく上で心強い事だと思うけど、自分たちの命よりも優先せねばならない事があるのは、苦しいし、
それを当たり前としている人々の存在は、なんだか貴いような切ないような、絶対実らない片思いを続けている人を見るような気分。

少し話が逸れてしまった。


インド映画だけど、PVみたいなダンスシーンは少なめでした。
でも、エンタメ要素は十分なので激重の実話をベースにしつつも、とっても楽しめました。

ミルカ役の俳優さんはとってもカッコよかったです。
ここぞというセリフは、まるで彼が日本語を喋ったのではないかと思うくらい真っ直ぐこちらに届いてきました。

子供時代のミルカ役の子も、すごく上手いって感じではないけど、なんとも魅力的。

そしてミルカの初恋の相手がめっちゃくちゃ美しい♫
インド映画は見るたびに、女性が美しいなぁ~と、ため息出ちゃうのですが、今回のヒロインは今まで自分が見たことある色気ムンムンのヒロインより、少~~しだけ少女っぽさ?みたいなものが残ってて、可憐で可愛かったな(^_^)


ちなみに武井壮さんが日本人選手役で出てるそうなのですが、自分は分からなかったにゃあ