今日は電車に乗りました
電車に乗ると、色々なものに遭遇します。
紺ブレに降る雪のように白い何かとか、殺人的ピンヒールとか、二階席まで見えていそうなバーチャルロッカーとか、まぁ色々です。
で、今日はついにアンドロイドに遭遇しました
一駅しか一緒ではありませんでしたが、彼女はきっとアンドロイドでした。
乗ってきた瞬間から、ピンと来ました。
「ただものではない」と・・・。
パツンと揃えられたボブカット、年齢不肖な美貌など、気になる部分は多々ありましたが、
とりわけ目を引いたのが目元です。
ついつい観察、というか、凝視してしまいます。ついです。
そして自分は気づいてしまったのです。
彼女はまばたきをしていません
人間なら、ありえないことです。もう、アンドロイドでしか有り得ません。
どうしても確かめたい!
まばたきの瞬間を捕えたい!!
そして自分は彼女を見ます見つめます見つづけます
こうなれば意地です。
人類機械の戦いの火蓋は、切って落とされたのです
もう負けられません。
チェスで人間が機械に負けたときは、本当にショックでした
ターミネーター3のような未来なんて、自分には絶えられません
今、自分の手に「人類の尊厳と存続」が掛かっているのです
もう、自分の角膜も網膜も眼球そのものも、すべてが限界を迎えようとしています。
でも、人類代表の自分は、ここで負けるわけには行かないのです!
(○○代表ってつらいですね。オリンピックやワールドカップの「日本代表」の選手の辛さやプレッシャーが、分かったような気がします)
そして、この「まばたき対決」の結果は・・・
ついに自分は、彼女のまばたきを目撃する前に、自分がまばたきしてしまいました
完全な敗北です。
人類の皆様、本当にごめんなさい。
めんぼくにゃあ