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ペテルブルク便り~マリインスキー・クロージング・ガラの感想


昼間の「チッポリーノ」観賞のあと、マリインスキーで「クロージングガラ」をご覧になったオマール大好きさん。
バレエ三昧驀進中ですね!
お忙しいのにガラの感想も送ってくださいました。
いつもいつもほんとにありがとうございます♪


カルメン:
Viengsay ValdésはYouTubeで観たことはありますが、舞台を観るのは初めてです。
スタイルでは圧倒的に不利なのに、とても力強く、妖艶で、少し可愛らしいカルメンを演じてました。
多分、彼女はかなり技術力も高いのだろうと思います。
ただ、イワンチェンコと小柄で筋肉質な彼女とはあまり良いバランスではないですね。
それぞれの踊りがバラバラに見えてしまう。
ホセ役がダニーラからクズネツォフに変更された理由が分かったような気がしました。


ティベルティスマン:
印象に残った(良い意味でも悪い意味でも)ところだけ、少し。

タランテラ:ボーダー&マトヴィ
(アシュリー・ボーダー&デニス・マトヴィエンコ)
この2人、1人1人は上手いのですよね。
でも「本当にリハーサルしたの?」と思ってしまうくらい、お互いのタイミングがずれまくりでした。
お互いが自分のペースで踊っていたので、纏まりがないというか、作品として成り立っていたのか非常に疑問です。
昨年の9月にQuatroを観た時にも書いたと思いますが、マトヴィは年をとりましたね~
踊っている間、表情を作ることが出来ないくらい自分の踊りをこなすことで精一杯だった感じです。

Fragments of a Biography:ロパートキナ&マラト
(ウリヤーナ・ロパートキナ&マラト・シェミウノフ)
これって昨年の合同ガラでステパネンコが踊った演目ですよね?
ダンサーが異なるとこれほどまで違いが出るのかと改めて感じ入りました。
(ステパネンコが悪いと言ってるわけではないです)
ロパートキナは出てきた瞬間に会場が引き締まるというか・・・
彼女の身体、そして動きはは人間とは思えません。
足や腕から音楽が奏でられているかのよう・・・というか
本当にこの人自身が音楽なのではないかと。
ずっと終わらなければ良いのにと思うような演目でかなり幸せな時を過ごせたと感謝です。
29日にはロパートキナの白鳥も観るので、楽しみです。
マラトはサポートとしての役割を確実にこなしていたかと。

グラン・パ・クラシック:マトヴィ妻&コルプ
(アナスタシア・マトヴィエンコ&イーゴリ・コルプ)
日本のコルプファンの方々には申し訳ないのですが、これは昨年ワガノワの卒業公演で観た
レヴェデフ&スミルノワの方が格段に良かったです。
コルプはちょっと可哀そうでしたね。
マトヴィ妻がグラグラなので彼女のサポートで精一杯。自分らしいバレエを見せる余裕はなかった様に思います。
コルプの無駄遣いでした。
何故、マトヴィ妻がこのガラ公演に出るのかかなり不思議です。

チャココフスキー・パ・ド・ドゥ:テリョーシキナ&シクリャーリョフ
(ヴィクトリア・テリョーシキナ&ウラジーミル・シクリャーロフ)
舞台上に出て来た瞬間、「テリョーシキナ?」って思うくらい可愛らしくて驚きました。
アンチ・シクリャーリョフとしてはチョット悔しいですが、彼もかなり上手くなってますね。
(というか、あれだけ踊らせてもらってたら上達しないのが変だと思いますけど)
2人のパートナーシップも良く、結果からすると最近観たチャイパドの中では1番か2番です。
シクリャーリョフのお尻・・・また大きくなってましたけど。

ソーモワ&ダニーラのダイヤモンドについては特にコメントなしです。
コルプと同様ダニーラの無駄遣いかと。。。


マイヤリング: コジョカル&コボー
(アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー)
ティベルティスマンでマイヤリングかぁ・・・とあまり期待はしてなかったのですが、
この二人が作り出す世界は凄いですね。
まるで全幕を観ているかのような錯覚をしてしまいました。
限られた時間の中で「マイヤリング」を作り出すというのは技術力、演技力、パートナーシップ、etc 全てが揃っても難しいと思いますが、本当に良かったです。(ロパートキナの次に、ですが)


マラト、ロパートキナのパートナーですか~。すごいね~。ほえー。

そういえば、わたし、最近全然マトヴィ妻を観ていません。(それを言ったらマトヴィエンコもだけどさ)
マールイに移籍したときには、冬の来日公演でてっきりマトヴィと一緒にガンガン踊ると思っていたのですが、そんなことは一度もないまま、マールイから去ってしまったんだよね。
なんかもう、踊りとか忘れちゃった。。。。
ちょっと前にネットで見た、マトヴィエンコとテリョーシキナのドンキの写真はとても素敵だったんですよね~。

クズネツォフ(イリヤのほう)のホセ、ちょっと観たいかも。。。。


キャストやスタッフなど詳しいのはこちらに→マリインスキー劇場サイトの該当ページ


КАРМЕН-СЮИТА
Кармен – Вингсэй Вальдес (Национальный балет Кубы)
Хозе – Илья Кузнецов
Тореро – Евгений Иванченко

Дирижер – Алексей Репников

カルメン組曲(アルベルト・アロンソ振付 ビゼー原曲/ロディオン・シチェドリン編曲)
カルメン:ヴィエングセイ・ヴァルデス(キューバ国立バレエ)
ホセ:イリヤ・クズネツォフ
闘牛士:エフゲニー・イワンチェンコ

指揮:アレクセイ・レプニコフ


ДИВЕРТИСМЕНТ
Эшли Боудер (Нью-Йорк сити балет), Алина Кожокару (Королевский балет, Ковент-Гарден),
Ульяна Лопаткина, Анастасия Матвиенко,
Олеся Новикова, Виктория Терёшкина,
Максим Зюзин, Йохан Кобборг (Королевский балет, Ковент-Гарден),
Игорь Колб, Денис Матвиенко, Тим Матиакис,
Фридман Фогель (Штутгартский балет),
Дэвид Холберг (Американский театр балета),
Марат Шемиунов (Михайловский театр),
Владимир Шкляров

Дирижер – Михаил Агрест


ディベルティスマン:
アシュリー・ボーダー(ニューヨーク・シティ・バレエ)アリーナ・コジョカル(ロイヤル・バレエ)
ウリヤーナ・ラパトキナ アナスタシア・マトヴィエンコ 
オレーシャ・ノヴィコワ ヴィクトリア・テリョーシキナ
マクシム・ジュージン ヨハン・コボー(ロイヤルバレエ)
イーガリ・コルプ デニス・マトヴィエンコ ティム・マチアキス
フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)
デイヴィッド・ホールバーグ(アメリカン・バレエ・シアター) 
マラト・シェミウノフ(ミハイロフスキー劇場) ウラジーミル・シクリャーロフ

指揮:ミハイル・アグレスト
 
БРИЛЛИАНТЫ
Алина Сомова, Данила Корсунцев

Дирижер – Михаил Агрест

ダイアモンド(ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲 ジョージ・バランシン振付)
アリーナ・ソーモワ ダニーラ・コルスンツェフ

指揮:
ミハイル・アグレスト

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