うれし恥ずかしベルリン生活!

心のふれあいを求めて・・ちょい住みのすすめ
日本人から見たドイツ生活とヨーロッパの魅力!

ベルリンのビール祭り2012

2012-09-27 | 海外生活

もうすぐ、10月。10月と言えば、「オクトーバーフェスト」、ビール祭りです。

9月の最終週から10月にかけての二週間、ミュンヘンで行われる「オクトーバーフェスト」はあまりにも有名。地元っ子はもちろんのこと、ドイツ国内をはじめ海外からもたくさんの観光客がやってくる。百万人の客で賑わうらしい。すごいね。

ああ、巨大テントの下で、1リットル入りビールを味わってみたいもんだ。まだ、行ったことがないなぁ。

しかし、この時期のミュンヘンだけではなく、夏はドイツ各地で「ビール祭り」が行われる

なんたってドイツはビール大国だからね。

というわけで、今日は「ベルリンビール祭り」(16.Internationales Berliner Bierfest)について。

今年は、8月3日から5日までの3日間、「カールマルクス アレー」で行われた。

今年のテーマは「Ostsee-Region」ということでバルト海のビール、おもに北ドイツのビール醸造所を中心にビールが集められた。その数、2000種類・300箇所の醸造所!

正確には海外の有名なビールやバイエルン地方、ザクセン地方、ケルンのケルシュなどのテントもあったので、全部が全部北ドイツのビールというわけでもなかったけどね。

日本代表は、「Asahi Super Dry」です。

やっぱり、「Asahiの生」はうまい!負けてないでぇ。

「ビール純粋法」(ビールは大麦・ホップ・水以外のものを使用して醸造してはいけないという法律)に則って作られているから、おいしいのかな?

カールマルクス アレーの大きな道路沿いに、ビールのテントがびっしり!圧巻です。

全部の種類を飲んでやろうと最初は意気込むのですが、無理です。

黒ビールあり、ヘレスあり、ヴァイツェン、ハーフヴァイツェン、ラオホ、ケルシュ、アルト・・・・・。

あまりにも数が多すぎます。3日間通いつめても飲み尽くすのは無理です。

それに一杯が0.33リットルや0.5リットル。なかにはそれより微妙に多いもの少ない量のものもありましたが、一人で飲む量はせいぜい4杯か5杯が限度ではないでしょうか?

Mass(1リットル)もあったと思う。こんなん飲んだら1種類しか味わうことができないよ。

大男のドイツ人が、フラフラになりながら、飲んだビールのコースターを山のように集めたり、瓶ビールの蓋をファイルに収集しながらテントを回っていて、おもしろかった。

ここでも、基本、グラスはデポジットで、飲み終わったビールのグラスを返却すると、2ユーロ戻ってくる。グラスが欲しい人は返さずに持って帰ったらいいし、空いたグラスに次のビールをお代わりしてもいいし、お好きなように・・・・。結構、立派なビアジョッキですよ。

返したビアジョッキは使いまわしなんですが、問題はきれいに洗ってないこと。

洗剤を薄めた水にジャボンと漬けて、逆さまにして自然乾燥。完全に乾いてないうちに次のビールを入れているから、たぶん洗剤もビールの残りも一緒に頂くことになってしまう。

まあ、アルコール消毒できてるから大丈夫や。気にしたら負け。

さて、一番賑わっていたのは、金髪の若い美人お姉さんが売り子さんのテント。

看護婦さんの衣装でビールをサービス。白い超ミニが似合う。

どこの産地のビールか忘れたけど、「看護婦さんビールやー!」とか言って鼻の下を伸ばしとった人を知っています。

最近はコスプレが人気やからなあ。どこの国の男も一緒ですなあ。

来年の「第17回ベルリンビール祭り」は8月2日から4日までです。

興味のある方は、一度のぞいてみてくださいね。

今度も「ニセ看護婦さん」がいるかどうかはわかりませんので、あしからず・・。

 


「お父さん自転車」ベルリンの街へ!

2012-09-19 | 海外生活

某携帯電話会社の景品で頂いた「お父さん自転車」をドイツに送った。

そう、人間の言葉を話す「白い犬」が乗ってるヤツです。

ところが、それが見事にドイツの税関でひっかかった。つまり、高級品だから課税の対象になってしまったのだ。

「一日保管料0.49ユーロ(やったと思う)、この書類と領収書を持って税関まで取りに来い」という内容のお手紙を受け取った。

なんでやねん。景品やぞ。タダのものに税金を払わなあかんのか?!

まあ、ドイツで高額なものの一つ、自転車が景品になるというのは信じられないだろうからね。

この税関がなかなかの曲者で、日本から送ったほとんどのものが、税関でストップ!

以前はそんなこともなく、結構ゆるゆるだったんだけどなあ?

実際に税関に行ってみると、整理番号札を発行するほどの盛況ぶり。また、この「順番取り」を商売にする輩もいるほどで、かなりの時間待たされることになる。

まあ、暇だし「人間観察」でもして、待っていよう。

しかし、税関の係とか警察官とかいう仕事の人はなんでこうも偉そうにしてるんだろうか!

犬を連れて並んでいる人を表に引きずり出したり、携帯電話で話している人にはわざとらしい「咳払い」を何回もしたり、ドイツ語のあやしい人には「ほんまにわかったんか?!」とか大きな声で言ってる。

待っている人は、本を読んだり、一緒に来た人とひそひそ話し込んだり、静かに時間をつぶしている。

50分待って、自分の番が来て、結局、私の場合は税金を払わずに済んだ。ああ良かった。

けど、これもラッキーとしか言いようがない。

つまり、日本では自転車がドイツよりも安価なものであることを理解してもらったことと、係員が子供用の自転車だと思ったからで・・・・。(本当は犬用なんだけど・・・。)

「そのダンボール、どうやって持って帰る?車か?」

「いいえ、電車で来ました。」

「タクシー、呼んだろか?」

「いいえ、私にはいい考えがあります。この自転車に乗って帰ります。」

「それはいい。ほんならコロコロ(台車)貸したるから、外で組み立ててや。」

(えらい優しいやんか。気持ち悪~。まあ、ええわ。)

ということで、建物の外で自転車を組み立て、乗ろうと思ったら、タイヤの空気がペコペコでとても家までは乗って帰れない。

どこかに自転車はないかと探しながら自転車を押して歩いた。

「どこかに自転車屋さんはありませんか?タイヤに空気を入れたいんですけど・・・。」

「ああ、ガソリンスタンドで入れたらいいよ。高速上がったとこにガソリンスタンドあるから・・・」

「はあ~?」(高速道路に自転車押して入れるんか?ええかげんなこと言うな!)

また、押して歩く。

信号待ちをしていたら、自転車に乗ったお兄さんが横に止まった。ここでもう一回同じことを尋ねる。

「この辺のもんじゃないので、わからないなあ。」(そうでっか・・・)

中央分離帯のとこでまた赤信号。ドイツの信号は「青」になってる時間が短い。

お兄さんも立ち止まってる。なんか気まずい雰囲気。

「これでよかったら、使ってみる?」と自分の自転車に付いていた携帯用の空気入れを差し出した。(珍しく優しい人やな。)

「ありがとう」と言って使わせてもらったけど、なかなか空気が入らない。

「もっと、早く手を動かして、どんどん入れなあかん」って言ったって・・・・。

「後輪も入れていいですか?」「どうぞ」二回目の「赤」信号に・・・・・・。

もうこれ以上は無理と言うことで止めて、空気入れを返した。

中途半端に空気が入った状態でまだ乗れるほどではない。

最終的には、電車に積んで家の近くまで行き、またそこで自転車屋を探し、自転車を預け、バスで家まで帰った。

不親切な自転車屋で、翌日に取りに来いと言う。

そのうえ、空気入れるのにお金取られた。

へえ~~。ドイツって「空気」もタダじゃないんだね。

 

 


この夏新しく出会った人たち

2012-09-17 | 海外生活

この夏に新しく知り合った人たち。

デンマーク人、オランダ人、アメリカ人、オーストラリア人、イギリス人、ロシア人、フランス人、スペイン人、それぞれ一人ずつ。(ドイツ人、日本人は今回除く)

まず、デンマーク人のT。彼は、学生の頃、大阪外大に留学していたこともあり、片言の日本語を話す。しかも、当時の下宿先が我が家から200メートルと離れていないことがわかって、急激に仲良くなった。「日本のどこに住んでたの?」「何市?何区?何町?何丁目?えっーー!」てな具合。びっくり!

髪は白髪のもじゃもじゃ、身長は180センチぐらいの痩せ形で、驚いた顔がすごくおもしろい。カメラを向けるといつも横を向いてしまう、意図的にではなく興味がすぐにあらぬ方に移っていくみたい。まあ、年の割には落ち着きがないかな?自転車大好き男。コペンハーゲンの自宅では野菜をたくさん作っているらしい。「野菜食べなあかん!」とよく言われた。

次にオランダ人のB。彼のドイツ語はかなり正確。ほぼ完璧。ドイツ語とオランダ語は似ているのだろうと思っていたけど、実際に自分がオランダに行ったとき、全く看板すら読めなかったことから考えるとやっぱり別物。相当勉強したんだと思う。いつも冗談ばかり言う。愛煙家で、刻んだタバコの葉っぱを器用にくるくると紙で巻く。奥さんはチュニジア人。アムステルダム在住。

最初はなんか怖そうでしゃべりにくかった。だって、身長は190センチぐらいの大男だし、いつも黒いシャツに黒いズボン、黒い靴。髪は赤みのかかったもじゃもじゃ金髪。歩くのが早いっていうか、大股なんだよね。190センチの高さから見る景色ってどんなんやろ?私なんか「まる虫」にみえるだろうな。偉そうな感じがするので苦手だった。

それから、アメリカ人のE。彼はドイツで生まれたけれど、子どもの頃に一家でアメリカに移住。おじいさんはドイツ人だそうだ。おじいさんが暮らしたドイツのことをもっと知りたいと、自分のルーツを訪ねるためにやってきた。日本人とアメリカ人はわりとすぐに仲良くなるほうだと思う。親しみやすいというか、空気を読むのがうまい。冒険家で世界中の秘境を訪ね歩いている。インディ・ジョーンズみたい。服のセンスはやっぱりアメリカン。身長もあまり高くないし、優しい。

さらに、オーストラリア人のB。頭はつるつるで太り気味。でも、おおらかで親切。技術者として長年勤め上げたせいか、機械大好き。今はi-Padがお気に入り。メルボルン在住で、自分の家の裏に、日本人が住んでいるとかで大の「日本贔屓」。とくに、日本食は美味しいという。奥さんはスイス人。この奥さんも感じのいい人で、今回紹介する人の中でも特に仲良くなった。

イギリス人のJは、最初、英語を話しているからアメリカ人かなと思っていたけど、立ち居振る舞いがなんとなくエレガント。というか、気取ってる。でも、決していやな感じではない。物静かでおしゃれ。長年の銀行勤めのせいか、慎重にものを言う。しかもドイツ語だけじゃなく、フランス語もスペイン語も話せる。すごい。やっぱり英国紳士って感じ。

ロシア人のN。彼女はかなり豪快。よく食べるし、よく飲むし、よく笑う。大地の母って感じ。ロシア人の女性って若いときは本当にきれいなんだけど、なんでそこまで太るかな~っていうぐあいに巨大化する。若かりし頃の写真も見せてもらった。例に漏れずだね・・。ロシア人って暗いイメージだったけど、このNは陽気。すごいおもしろいおばちゃん。自分で変なことを言って、笑いすぎて呼吸困難になってる。

フランス人のDは、81才。白髪で小さなおばあちゃま。話す声も小さくって、でもすごいかわいい。とくに、肩をすくめて目をきょろきょろさせる仕草がかわいい。年齢のわりに、よく食べるし、ビールも飲むし、よく歩く。一緒に散歩すると、こっちが先に「あかん。足痛い。」てことになる。倹約家。ドイツ人とフランス人とイギリス人のなかで、一番「ケチ」はだれか?!なんて話があるけど・・・・・。

最後にスペイン人のD。とにかくよくしゃべる。人の話を聞いてない。全く!。すぐに仲良くなったんだけど、いつものパターンでだんだん離れていきたくなる。明るくって、親切なんだけど、自分のペースというか、ええかげんというか、「さっき言うてたこととちがうやん。」となる。いい人なんだけどなあ。彼女の娘がドイツ人と結婚したので、やってきた。スペインのテネリィフェ島在住。カナリア諸島にある。そうそう、ドイツ人が休暇でよく訪れる地。

今回取り上げた人に共通するのは、全員が「年金生活者」つまり、ご老人ということ。

でも、年寄りをバカにしちゃあいけないよ。

彼らは「知識の宝庫」だよ。何でも知ってるし、実体験からくる「一言」には重みがあるよ。

最近、若い人と話していると疲れちゃうんだよね。いちから説明するのもめんどうくさいし、ものを知らんというか、腹立つことも多い。その点、年配者から得るものは多いね。なるほどなあと考えさせられることも多い。これって、自分がまだ子どもってこと?それともその反対?

いずれにしろ、「素敵に歳を重ねたい」。この夏出会った人たちのように・・・・。

この夏、私がおじいちゃま・おばあちゃまから改めて学んだこと、

サン・テグジュペリ「星の王子様」の一節、(キツネが王子様に教える場面)

「心で見なくっちゃ、ものごとはよく見えないことさ。大切なものは、目に見えないんだよ」

ということで、今日は「敬老の日」でございます。