うれし恥ずかしベルリン生活!

心のふれあいを求めて・・ちょい住みのすすめ
日本人から見たドイツ生活とヨーロッパの魅力!

ドイツのクリスマス~クリスマスマーケットあれこれ

2010-11-28 | 回想録
最近、日本のツアーでも、「ドイツのクリスマスマーケットを訪ねる旅」なるものが企画されている。ニュルンベルグやドレスデンのクリスマスマーケットは古くからあって、雰囲気もいいし、店舗の数も特にニュルンベルグは多い。でも、一般的にはどの都市でもどの街でも、ほんとにたくさんクリスマスマーケットは開かれている。

私もベルリンで「クリスマスマーケットのはしご」をした。結果、売られているものはどこもよく似たものだけど、とにかく心はウキウキするし、おもしろい。
一番美しいのは「ジャンダルマンマルクト」で開かれるクリスマスマーケット!食べ物もおいしいし、そこら辺には見かけないちょっと変わったいわゆるドイツらしいものー木でできたおもちゃーなんかが売られている。お値段は高め!しかも、ここのクリスマスマーケットは有料なのだ。入り口に、美しい長身のお兄さんがかっこいい制服を着て(くるみ割り人形の王様みたい)立っている。この人にチケットを見せないと入れない。でも、基本的にクリスマスマーケットは夜に出かけるのが雰囲気も最高なんだけど、昼間、お店の人が開店準備を始めようかというときに入ってしまえば、無料なのだ。この広場ではコンサートもあって、すばらしい歌や音楽も聴ける!おすすめです。

 シュツットガルトのクリスマス市は小さなスケートリンクや汽車ポッポなど子どもがたのしめるものが広場に作られる。メリーゴーランドは、わりとどこでもあるなあ。ドイツ人の友人が大の鉄道好きでこの子供用汽車ぽっぽに乗ったらしい。身長190センチ近くもあるので長い足を曲げて、かなり苦しい体勢で乗ったのだろう。おかしくて笑ってしまった。


ドイツのクリスマス

2010-11-27 | 回想録

暗い暗い灰色の11月。太陽の日差しを見ることはなく、今にも雪が降り出しそうな空が一日中続く。日の出は午前8時ごろ、日の入りは午後3時半ごろ。長い長い夜。気持ちまで暗くなりそう。そんな頃の楽しみは「クリスマス」!

11月の27日以降の日曜日から「待降節(Advent)」が始まる。これから日曜日が来る度に一本ずつろうそくに火を灯す。4本全部灯したら、「クリスマス」というわけ。



12月になればアドベントカレンダーの小窓を一日一つずつ開けていく。秒読み体制に入る。街のあちらこちらでクリスマスマーケットが開かれるのもこの頃。ツリーに飾る人形や星、ツリーの根本に置くお菓子、家族・友人へのクリスマスプレゼントを買いに行く。町全体が「クリスマス」を迎える準備に入る。日本のお正月気分に似てるかな12月になればクリスマスツリーを買いに行く。地下鉄の駅を上がった広場や公園などにツリーを売る「植木市」が出る。ドイツのクリスマスツリーは「生のもみの木」。もみの木の種類もいろいろあって、大きさや値段もさまざま。たいていは車でもみの木を買いに行くのだけれど、私たちの場合は車がなかったので、そんなに大きなものを買うことはできなかった。このツリーの植木市がおもしろい。適当なものを選んだら、植木市のお兄さんのところへ行く。すると、緑色のロケット状の筒に選んだもみの木を投入。その筒の反対側から、緑のネットをかぶせられたツリーが出てくる。そのネットの端を持ってずるずるとネットごとツリーを引きずって家まで帰った。雪が降り積もった道のあちらこちらにはツリーを引きずった跡が何本もついている。さらに、私たちはアパートの階段を4階までツリーを引きずって上げる。階段にはネットの間から落ちたもみの葉っぱが散らばってしまった。本来なら、各部屋には地下室にケラー(地下倉庫)があって、もみの木はそこで23日まで保管される。ツリーを飾るのは主に家庭ではお父さんの仕事。23日の晩、すなわち24日のィブの朝までに完成させるらしい。そして、ツリーの根元にクリスマスプレゼントを置く。24日の朝、起きたら子どもはツリーとプレゼントを見て歓喜する、というわけ。でもその辺は厳密ではなく、子どもと一緒に飾ったり、いろいろありみたい。


ドイツの場合電飾はなく、ツリーの明かりは「ろうそくの炎」!素朴だけどこれがまた温かくて、美しい。心までほんわかする。商業施設や街の並木ではネオンやLEDが一般的だけど、あんまり派手ではないところがいい。私たちの場合、クリスマスの飾りを日本に持ち帰りたいということで、「木のおもちゃ」だけにした。ガラス玉のような割れ物はなしで、ちょっと寂しい飾りだったけど、しかたがない。

ところで、クリスマスツリーの発祥の地はフランスのアルザス地方らしいってご存じでしたか?

ということで、フランスはアルザスのストラスブールのクリスマス市にも行ってきました。写真のツリーは街の中心地に飾ってあるもので、ドイツ風。パリ辺りだと嫌みのない派手さでもっと美しい。基本、フランスはドイツよりも断然「おしゃれ」。センスがいいよね。クリスマス市もおいしいお菓子やしゃれな刺繍のテーブルクロスやちょっとドイツにはないものが売ってある。

日本でも最近では「北欧風」クリスマスやらなんやらとあるけど、アメリカっぽいちゃらちゃら派手な感じで、若者が楽しむものになってる気がする。ヨーロッパでは家族で静かに迎えるのがクリスマス。その点でも、日本のお正月に近い感覚。これも信仰の違いだろうね。



 


ドイツ人、大阪で「ふぐ」を食す!

2010-11-07 | 日記
ベルリンからドイツ人一家がやってきた。

 「何が食べたい?」と聞いたら、なんとその息子が誰からか入れ知恵をされて、「日本へ行くなら、ふぐを食べてこい」と言われたとぬかしよった。こちらから聞いた手前、断るわけにも行かず、大奮発!日本文化伝達の責務を負わされたのだと自分に言い聞かせて「ふぐ料理」を食べに連れて行った。

まず、「てっさ」が出てきて、なんか使いにくそうな箸の持ち方で、でも彼なりに頑張って奮闘していた。薄くスライスされた「てっさ」を一枚つかみ取るのにえらい時間かかってる。こっちもおあいそで「じょうずだね。お箸の使い方。」といったら、「ぼく、大学でコンピューター工学を専攻してるから、毎日コンピューター使ってるもん」と半分ジョークで返してきた。

そのつぎ、「ふぐのお寿司」!おいおい「がり」ばっかり食べるんじゃない!そして、「ふぐの唐揚げ」!これは気に入ったみたいだけど、また骨が多くて悪戦苦闘!

それから、「湯引き」!「ねえ、これ何?」「皮や!」というと、こんなもん食べるんか?というような顔をしていたから、「エコやろ!」と先手を打つ。

さらに、「てっちり」!「これは水につけてあるだけか?」「違う。そこに黒いもんが沈んでるやろ!」「これは何?」「海草や!昆布って言います。」ママの方が熱心にメモる。「KONBU」と・・・。

パパの方はもっぱら「お酒と焼酎」にご執心!「この酒は匂いがする。」「そう、芋です」「じゃがいもか?」「違う。さつまいも(ドイツ語では・・・うーんと?)甘い芋とでも言いますか!」

最後は雑炊!ごはんよりも、その上にかけてある「のり」がおいしいと言っていた。「これは何?」「これも海草や。ただし乾燥させてある」ママがメモる。「NORI」・・・。今度ドイツで会うときは「昆布とのりを持って行ってあげるわね。」

そもそもドイツ人は舌のブツブツ(味を感知する味蕾?)の数が日本人より少ないというのを聞いたことがあるけど、ほんまかいな?確かに、ドイツ料理は塩辛い!ソーセージやハムも塩辛いか、唐辛子味がつけてある。お菓子は砂糖の塊みたいな味。ソースは「ザワークリーム(酸っぱい、酸っぱい)がドバァーとかかっている。はっきり言って、すべてに「大味」です。ドイツへ行ってドイツ料理食べたことある方、そう思いませんでしたか?

さて、伝統の日本料理「ふぐ」の繊細なお味、理解いただけたのでしょうか?紙を食べている感じがしたんじゃない?

一緒に行った友達が「ぼく、福岡出身だけど生まれて初めてふぐを食べました。」と言った。そうです。あのね、日本人だってそう何回も「ふぐ」なんてお口にははいらないのよ。超高級魚なんだから・・・。誰や!ほんまに「日本でふぐを食え!」なんていらんこというたやつは・・・。ちなみに、ドイツ語で「ふぐ」は「クーゲルフィッシュ(丸い魚)」というらしい。そのままやんか。

ベルリンに住む心熱きトルコの人たち

2010-11-06 | 回想録

先週、第十七回 大阪ヨーロッパ映画祭を見てきました。といっても、オープニングセレモニーの分でしたが・・・。

今回は「トーマス・アルスラン監督特集」の3本です。トルコ系移民であるトーマス・アルスラン監督がベルリンを舞台に、トルコ系移民二世を扱った作品でした。

彼のことは今回初めて知ったのですが、実に淡々とトルコ系移民二世を描いていて、もし、ベルリンに住んでいた経験をお持ちの方は、「うん、うん、そういう風景みたことある」と思うでしょう。私自身、ベルリンのクロイツベルクに行った時、普通に出くわしたことのある光景で、映画を見終わって、正直「だから?」という感想でした。確かに、移民二世世代の葛藤は十分に伝わりました。彼らのイライラ感、社会への不満、親世代との衝突、自分のアイデンテイティーをなかなか確立できないで、ドイツ人としての自分とトルコ人としての自分の狭間にいきる葛藤やある種の開き直りなどなど、内面的、経済的、社会的問題は山積みです。

私がベルリンに住んでいたとき、アパートの上の階の人も下の階の人も「トルコ人家庭」で、それはそれは随分親切にしてもらいました。むしろ、ドイツ人よりも心温かく接してもらったように思います。トルコのお菓子をわざわざ焼いて持ってきてくださったり、重い荷物を持ってくださったり、車で送り迎えしてくれたこともあったっけ・・。

私がピアノを弾きたいといったら、友達からもらってきたといって、調律されてない音程の狂ったピアノを家に置いてくれた。自分が弾くわけでもないから、私が弾きたいときにいつでも弾きに来てくれたらいいって・・・・・。そこまでしてくれる人ってなかなかいないよ。いつもにこにこ笑顔で、親しみやすかった。とにかく、昔日本にあった「義理人情」に篤い人たちでした。

若い娘さんはとびきりの美人で、顔が小さく、ほりが深い。東洋人がどう整形したってあの顔にはなれない。また、子どもがかわいい。まつげが黒く長くって・・。つけまつげなんていらないよ。

そして、食事に招待されたこともあった。トルコ料理は抜群にうまい!!さすがに、世界三大料理の一つです。ドイツ滞在中は自炊でしたが、トルコ人の市場で野菜やお肉を買っていました。「ほうれん草ください。」「何キロ?」「えっ?キロって?そんなには・・。」「2キロにしなっ!」。すごい量です。2キロのほうれん草って。チキンも一羽丸焼きだよ。しかも、安ーい。ネギやトマト(これも真っ赤、昔田舎で食べた味の濃いトマト)、豆類、ピーマン、パプリカ、ブドウ、大根、なすび、キュウリ、などなど。もし、留学していて野菜をしっかり食べたいと思ったら、トルコ人の市場に行くといいですよ。

今でも、ドイツに行くと必ず「トルコ料理」を食べに行く。ドイツビールを飲むことはあっても、ドイツ料理のレストランには行かない。たぶん、トルコ料理の方が日本人の口には合っていると思う。デザートも甘くておいしい。

そんなこんなで、この映画を見て、トルコ人の熱いハートを思い出したね