うれし恥ずかしベルリン生活!

心のふれあいを求めて・・ちょい住みのすすめ
日本人から見たドイツ生活とヨーロッパの魅力!

ドイツ的日本人、日本的ドイツ人

2011-12-22 | 海外生活

人間は、いかなることにも馴れる動物である。」と言ったのは、ドフトエフスキーだったか?

日本の便利さに慣れたものにとって、海外生活は非常に苦しい。

しかし、時を重ねるにつれ、だんだんと順応していく。

この人間の適応能力はすばらしいものだ。

だた悲しいことに、それと引き換えに失っていくものも大きい。

つまり、ベルリン生活において、日本的な繊細な感情や他人への細かい心遣いを徐々に忘れていってしまうのだ。

むしろ、日本的なそういった「美徳」は、ことドイツでの生活には無用のものであり邪魔。

場合によっては、うっとうしいものになってしまう。

なぜなら、ドイツでは、いかに効率よくことを運ぶかということが優先され、合理的でないものはすべて排除されてしまうからである。

そんなに気を遣うことはないんじゃないの、

こちらの望むものが手に入ればそれでいいんじゃないの、ということで終わる。

だからと言って、こちらの要求が簡単に通るかというと、そうでもないから不思議だ。

「合理的に」というのは、相手にとって合理的なのであって、こちらの思い通りスムースに事が進むというわけではないのだ。

これは、大変なストレスになる。

具体的に言えば、まず、役所での書類手続きや各種の申し込みをしないといけない時。

人を介してのお願い事。

あるいは買い物ひとつ例にとっても、非常に後味の悪いものになる。

最終的に目的は達せられたとしても、不必要に時間がかかり、さらに人との対応もそっけなく、不親切かつ事務的で気分が悪い。

そもそも日本的な親切な「サービス」を相手に期待することが間違いなのだと、ぐっと我慢させられることが多い。

 

これが、対ドイツ人ならば国民性の違いだからしかたがないと、あきらめもつくのだが、

日本人でありながら、この完全なドイツ的「超合理主義」に基づいてものを言われると、頭にカチンとくる。

確かに、「あなたの言っていることは正しい。でも、他に言いようがあるでしょ。」

長期にわたる海外生活で、すっかり順応し「ドイツ化」してしまった日本人をみると、「あーああ」と残念に思う。

彼らにとっては異国で生きていくため、無意識に身に付いたものなのだから、しかたがないことなんだけど、結構こちらとしては傷つく場面がある。

「Nein!」とはっきり言えない日本人には心にグサッとくるのよね。

「推して測るべし」が当たり前の日本的な考えは通用しないのが辛い。

 

それに対して、「日本的なドイツ人」、いわゆる「日本通」のドイツ人は、付き合っていてめちゃくちゃ心地よい。日本人と話しているより、「楽」!

この差は何なんだろう?

まあ、少なくとも何人だからどうだという偏見はやめよう

どこの国の人であれ、人間の内面の善し悪しで付き合っていきたいものだ。

そういえば、日本でも「いやなヤツ」「感じ悪いヤツ」っているものね。

海外生活で了見が広くなるとは限らない。せめて、狭い凝り固まった考えになってしまうのは避けたい。

危ない危ない!本質を見失うところだった。

 

 

 


ベルリンの花火

2011-12-20 | 海外生活

「花火」といえば夏の風物詩!日本ではね・・・。

ところが、この「花火」、ベルリンでは「大晦日(Silvester)」を象徴する行事となる。

カウントダウンが始まって、年が明けるとブランデンブルグ門辺りでは盛大に花火が打ち上げられて、新年を祝う。

まあまあきれいなんだけど日本の素晴らしい花火を知る者にとっては、

この花火が実に「しょぼい」というか単調!

同じ形のものばかりが繰り返し繰り返し打ちあげられる。

白、もしくは青、赤や緑もあったかな?

音だけがやたら大きく、「パーン、パーン」とうるさい。

それも大きな丸い形の同じものが・・・・。

日本の花火だと、

大輪の菊や、ラッパの形の朝顔や、輪っかの形の土星、流れ星のような余韻を残す美しいものが実に多彩に夜空を彩り、

色も赤や黄色、白、青、金色と多種多様で美しいので、見飽きることはない。

やっぱり、花火の技術も日本の方が数段上だね!

そして、一般家庭でも大晦日だけは「花火」を上げてもよくて、大晦日が近付くとスーパーで花火の大売り出しとなる。

ドイツらしく、花火を打ち上げていい時間と日にちが厳しく?決められている。

しかし、ここにもルール破りのヤツがいて、早い時間の明るいうちから花火の音が近所から聞こえてくる。

たいていはこどもや若者だけど、花火というか爆竹のように音だけがやたらうるさい。

スーパーで売られているものはほとんどが打ち上げ花火!線香花火のような情緒のあるものはない。

中には質の悪い安物があって、それによる「事故」や「怪我」が毎年、起こる。

ベランダに飛んできた火花で「火事」になったり、火をつけた途端に花火が爆発して指が飛んだりと危ないことこの上ない。

被害に合わないように、ベランダには水を入れた「バケツ」を用意する。燃えそうなものは置かない。窓はきちんと閉める。など、注意を喚起される。

普通の道路でも打ち上げ花火をやるヤツがいるので外出時も気をつけないといけない。

どこから、飛んでくるかわからないから・・・・。

特に、花火大好きというか爆竹大好きな「中国人」。彼らには困ったもんだ。めちゃくちゃ危ない。

人がそばにいようが平気で車の陰から大きな音で花火や爆竹を鳴らして、走って逃げる。

突然、大きな音がするから、びっくりするし、怖い!

人を驚かせて喜んでいるヤツら。変なの?

とにかく怪我や事故に合わないように、大晦日は人込みを避けて、外出は控えた方が賢明だ。

そうそう、それから、アイスクリームに「花火」を突き刺すのもやめてほしいな。

 


ドイツのドア

2011-12-12 | 海外生活

なんで、あんなに「ドア」が重いのか?

ドイツの建物の「ドア」は本当に重くって、大きく、頑丈!

開け閉めには大変な「力」がいる。

荷物を持っているときなんかは、一苦労です。

でも、そこは「紳士の国」?

たいていは男性がスマートなしぐさでドアを開けてくれる。

あるいは、先に入った人がドアを手で押さえていてくれる。

自動ドアというのもあるにはあるんだけれど、少なくって、しかも日本のような両サイドに開くものではない。

基本的に押して建物の中に入ることになる。

出るときは手前に引く。つまり、日本とは反対!日本のドアは外開きでしょ?

ドイツのドアは建物の内側に開く。

これは、招き入れる文化の違いだと遠い昔何かの本で読んだけれど・・・・・。

一般の家の扉も同様。

さらに、「鍵」は二重鍵で、外出時に鍵をかけるときはそれぞれに二回転まわし!

これも日本とは反対方向に鍵を回すと閉まる。開けるときも当然、反対回し。

この家の鍵の回し方にはちょっとしたコツがいる。

そして、家の扉は自動ロック!

鍵を持たずに家の扉を出てしまったら最後、中から開けてもらうか、誰か家人が帰ってくるのをただひたすら、忠犬ハチ公のごとく待つしかない。

冬の寒い中、家人の帰りを3時間待ち続けた人を私は知っている。

かわいそうに、寒かったろうね。

そんな頑丈なドアなのに、ドロボウさんは入ってくる。

侵入の手口は、鍵を壊すなんてそんなやわなやり方ではなく、「ドア」ごとぶち壊す。

あの怪物級の腕ならできるでしょうね。

ということで、ある日本人のお宅もドロボウさんにやられた。

だから、ドアは金属製に(ふつうは木製のドア)、二重鍵はドアの上から床まで縦に長い鉄の棒が

ガチャッと降りてくる仕組みのものに替えた。

マンションやアパートでもこれくらいやらないとダメです。

まして、一軒家だと窓も含めて防犯対策には気をつけないといけない。

ちなみに、ドイツの窓は二重窓。しかも、鍵はちゃっちい。

ドアをぶち壊すより、窓からのほうが入りやすいんじゃないかな?

窓の位置が高いから、無理か!?

 

 


アフガニスタン人のおじいちゃん

2011-12-07 | 海外生活

クリスマスムード一色のベルリン。

それについては、去年書いたのでその記事を参照してください。

 

さて、今日は、ドイツ語、語学学校で知り合ったアフガニスタン人のおじいちゃん(A氏)について・・・。

おじいちゃんと言っても年齢は55歳。クラスでも最年長。お孫さんもいるという。

確かに立派なあごひげをたくわえたところから、年齢よりもはるかに老けて見える。

でも、55歳って日本じゃあ仕事もバリバリでもっと活動的なイメージ。

もともと、日本人から見れば、外国人の年齢は実際より年上に見える。

というか、日本人が若く見られるのかなあ?

 

彼はアフガニスタンでドイツ語を教える身分。そのため、数人の仲間と一緒にドイツ語の研修に来ていた。

こんな高額の授業料を自費負担で留学しているとは思えない。

たぶん、国費の援助だろうと推測できる。ドイツ政府の援助なんだろうか?

我々と同じクラスのレベルなのに、本国でドイツ語を教えていて大丈夫なんだろうか?

いろいろな疑問が頭をよぎるけれど、とにかく彼は「シャイ」で自分から多くを語ることはない。

 

クラスでは、毎回週明けに先生から、「週末は何をして過ごしましたか?」と質問される。

その質問に答えるために、週末はせっせと博物館や美術館へ出かけるわけだ。

あるいは、自国ではどのように余暇を過ごすかと聞かれる。

その「おじいちゃん」の答えは毎回同じ内容のことをぼそぼそと語る。

だいたいは「奥さんとダンスをした」と言う。それも、音楽なしのダンスを・・・・・。

「音楽なしでダンスを??」どうやって?クラスのみんなは興味津津。

「奥さんとはどうやって知り合ったの?」とか、「どんなダンスなの?」とか質問の嵐。

でも、おじいちゃんは真っ赤になって恥ずかしがり沈黙してしまう。

「アフガンでは新婚旅行ってどこへ行くの?」

彼は「近くの村をロバに乗って」と・・・・・。

なんか、かわいいというか、ほのぼのとしていて、いいなあと思ってしまう。

その話を家でしたら、「今度、ナスレディン・ホジャって知ってる?って聞いてみたら?」と助言されたので、

翌日、おじいちゃんに聞いてみた。

「ロバに乗って行く、ってナスレディン・ホジャみたいだね。」と。

すると、おじいちゃんは顔がぱあーっと明るくなり、「なんであなたはその名を知ってるの?」って逆に聞かれた。

トルコの有名なに民話に出てくる人物で、頓知や笑い話や権力者への批判など、「日本の一休さん」みたいな人というぐらいの知識しかないけれど。

その言葉がきっかけとなりおじいちゃんと仲良くなってしまった。

自筆で書かれたアフガニスタンの観光地図(かなり、いい加減なもの)を頂いて、是非「アフガニスタンに来るように!」とまで言われた。

ちょっと、行きにくいんですけれど、一応ありがとうと言っておいた。

 

語学学校ではクラスを越えて参加できる「遠足」みたいなものがたびたび企画される。

たいていは美術館や博物館が特別展を開催している時で、先生が一緒に行ってドイツ語で解説してくれる。

参加したある日本人の友達から聞いた話だけれど。

そのおじいちゃんとお仲間たちが「現代アートの写真展」を見学に行った時のこと。

まず、入口は行ったところに、見事に美しい「女性のヌード写真」が飾られており、

アフガニスタン人お仲間たち一同は、釘付けになってしまったらしい。

ぽかーんとして動けません。

我々の感覚からして、本当に完璧な全裸で、美しいの一言なんだけど、

彼らにとっては、女性の「はだか」が堂々と正面に飾られていることにカルチャーショック!

しげしげと見ていいものなのか?こんなものが展示されていいものなのか?

たぶん、頭の中がごっちゃごちゃに混乱していたのだと思う。じーっと固まってしまってたらしい。

他の見学者は、とうに次の展示へと移動していったのに、アフガン人一同は、まだ、その写真の前に・・・。

 

まさしく文化の違いだね。

時として、信じられないっていうことに出会うのも、海外生活での魅力の一つ。

特に、ある国の人やその人柄を通していろいろな文化の違いを発見することは、日本文化を再認識することになり、おもしろい。

 

 


クリスマス・ツリーあれこれ

2011-12-04 | 海外生活

クリスマスツリーといえば、フランス、ストラスブールのツリーが最高!

大きなモミの木。もちろん、天然のモミの木です。

下にはプレゼントの山。

このミニチャが家庭版の基本に・・・。

我が家のクリスマスツリー!

ちょっと、さびしいかな?

日が暮れたら、クリスマス・マーケットに出かけよう。

お店のあかりがほっこりと温かく感じる。