うれし恥ずかしベルリン生活!

心のふれあいを求めて・・ちょい住みのすすめ
日本人から見たドイツ生活とヨーロッパの魅力!

ベルリンの壁

2011-06-30 | 海外生活

ベルリンと言えば、「ベルリンの壁!」

この話題は外せないでしょう!

東西ドイツ分裂の時代に終わりを告げることとなった「ベルリンの壁」の崩壊は、世界に衝撃を与えました。

歴史的な背景や「壁」をめぐる悲惨な事実は、ドキュメンタリーや映画を通して我々の知るところです。

今でも壁は街のいろいろなことろに存在しているので、見ることは可能です。

歴史的事実を詳しく知りたければ、旧東ベルリンのベルナウアー通りにある、「ベルリンの壁記録センター」を訪れるといいでしょう。

入場は無料です。これは屋上から見た壁の様子。

 

1961年8月13日のベルリン封鎖当時のことが知りたければ、「壁博物館」を見学するといいでしょう。ただし、12.5ユーロかかります。

壁そのものが見たければ、シュプレー川沿いミューレン通りにある「イーストサイドギャラリー」が有名です。

オストバーンホフ駅を降りれば、すぐです。

 

実際に「壁」を見ると、意外と壁の厚さが薄いことに気づきます。

壁自体は薄くても、当時は監視塔から見張られているし、容易に壁まで近づけないことがわかります。

これは、壁が崩壊して20年ということで、塗り替えている様子。

イーストサイドギャラリーは、いろいろなアーチストが壁に絵を描いたのだけれど、落書きがひどくて

元の絵がわからなくなってしまったから。

ちゃんと、絵を描いた本人がまた、描き直したらしいよ。すごいね。今では観光名所になっています。

下の写真は、きれいに塗りかえられたことろ、できたてのホヤホヤ。

歩きながら全部見ていくと、いろんな絵があっておもしろいよ。まさしく、「ギャラリー」だね。


涼しげな夏の風物詩「ラインの滝」

2011-06-23 | 海外生活

夏至を迎え、夏本番!真夏日が続く日本です。

そこで、涼しい話題を提供しましょう。

今日は「ラインの滝(Rheinfall)」です。ドイツ観光の目玉として、ライン川下りを経験された人も多いでしょうが、

「ラインの滝」は、スイスのホッホライン(高地ライン) Hochrheinと呼ばれる地方にあります

ほら、スイスの旗が見えるでしょう。水煙でよく見えないかもしれませんが、岩場の上に人影が・・・・。

ここはドイツとの国境近くなのです。

水量の多さでヨーロッパ最大。景勝地としても古くから世界的に有名な滝で、落差はあまりありませんが、

すごい迫力です。ここにはまったら・・・・・・。


滝見のポイントとしては、 船に乗って滝の中央にある岩までいくか、

小さな見晴し台「ケンツェリ Kanzeli」から、水しぶきの中、間近に迫力のある水の流れを楽しむか、

あるいは、高台にあるお城にのぼり、上から滝の全体をみるのがよいでしょう。

滝までは、ドイツとの国境でもあるシャフハウゼンから行きます。


ドイツ、ルードヴィヒスブルク城

2011-06-21 | 海外生活

今日はドイツの南西部、バーデンヴュルテンベルク州の州都、シュトゥットガルト近郊にある

ルードヴィヒスブルク城を紹介します。

ヴュルテンベルク公爵のエベルハルト・ルートヴィヒが建てさせたバロックのお城。

ベルサイユ宮殿によく似ているってそれを真似たんでしょ。

シュトゥットガルトの中央駅からSバーンで20分ぐらいで着きます。

近年はこのお城のまえで開かれる「冬のクリスマスマーケット」が知られてきて、わざわざ訪れる日本人もいます。

シュトゥットガルトの電車の中ってきれいだわ。ベルリンとは大違い。窓もピカピカ!落書きがない! 

Ludwigsburg駅を降りて、ぶらぶらマルクト広場を通って15分ぐらいで、居城宮殿の入り口に着く

中庭には旧狩猟館(アルテ コルプ・デ・ ロギ)。

中も見応えがあります。

とにかくゴージャス!

お庭も広くって、とても一日では見きれませんわ。お城見物は体力勝負です。


フランス、港町オンフルール

2011-06-19 | フランス

今日は、フランスのオンフルールを紹介します。

オンフルール(HONFLEUR)はノルマンディー地方の港町で、セーヌ川左岸の河口に位置します。

旧港はたびたび印象派の絵画の題材にもなり、今では観光地としても栄えています。

また、エリック・サティの生地としても有名です。

古い古い木造建築の教会が有名です。

 

岸壁にはたくさんの船が係留され、おしゃれなおじさまがヨットを操る様子はなんともかっこいい。

 

若い人よりも余裕ある中年のおじさま、おばさまがとってもよく似合う街です。

大きなバケツのような入れ物にいっぱい入ったムール貝やエビを召し上がっている様子などとても優雅に映ります。

アラン・ドロンばりのセクシーなおじさまに出会ってどきっとするかも・・。

太陽の光と海がよく映える街です。こんなかわいいカップでお茶を飲んでみたいな。

モンサンミッシェルへ立ち寄る際には、ここへも足を伸ばしてみるといいよ。


議論に熱くなるドイツ人

2011-06-18 | ドイツ人

日本の原発事故をめぐり、原発の危険性をいち早くとらえ「脱原発」を唱えたドイツ、イタリア、スイス。

あるいは逆に「原発推進」の姿勢を貫くフランス、イギリス、ロシア。

国が抱える事情はそれぞれ微妙に違うけれども、いずれにしろ対応、反応が早い

深刻な状況である当の日本はというと・・???どうなってるのって感じ。

被災者の救済と街の復興がまず第一なのは当然のことですが、「世論」としてはどういう方向性になっているのか明確には伝わってこない。

ドイツをはじめヨーロッパでは、政治に対して民意の反映は非常に顕著である。

今回の原発問題に限らず、政府のやっていること、政治の動向について、おのおの国民はいっぱしの意見を持っている。

だから、「あなたはこの問題について、あるいは政府の考えについて、どう思うか?」という質問はよく投げかけられる。

ここでしどろもどろになるのが日本人。

なぜなら、日本人はいつも正しい答えをいわなくてはいけないと教育されてきたし、こんなこと言ったら笑われる、相手に不快な思いを与えてはいけない、奥ゆかしい態度を心がけるという美しい精神の持ち主だから・・・?(ほんまかいな)

ドイツでは、政治について理路整然と議論し合うことは日常。

今の政権について、政策について、政治家について・・・

実にさまざまなことを普段のコーヒータイム(会社でも、語学学校でも、ママさん仲間や夫の友人とでもご近所でも)で語り合い、笑い合い、怒り合い、それはそれは熱くなる。

口角沫を飛ばす!とはこのことだね。

人と違った意見でも、全然かまわないし、堂堂と自分の意見を主張する。

異論があれば、もちろん反駁する。対立することは別に悪いことではない。

今までの人間関係が壊れることもない。

むしろ何も言わない方が怪訝な顔をされる。

さあ、困ったぞ。日本人。

赤い顔してうつむくか?

それとも小さい声でつぶやくか?

何でもかんでもYa!と言って同意するか?

わかったふりをしてたらますます突っ込まれるぞ!

なれてないのよね。人と議論することが・・・。

何事も穏便に、波風立つことを嫌うのが日本人。

それが日本の国民性と言ってしまえばそれまでだけど、国際社会では通用しないぞ。

「彼らは、なぜ政治のことに熱くなれるのか?」

答えは・・・「政治家を信用していないから」だって、これには納得だね。

 

 


フランス、ロワールの古城

2011-06-17 | フランス

フランスのロワール川流域には80を超える城の数々が点在しています。(建設当時のことかな?この数は・・。)

世界遺産にもなっているシュノンソー城、アンポワーズ城、シャンポール城あたりが日本から出発する観光ルートに入っていますね。

シュノンソー城は、アンリ2世の愛人と正妻の熾烈な確執で有名なお城。

今では実業家が買い取って所有しているプライベートなシャトウ。

いったい、こんな豪勢なお城をお買い上げになる実業家って?!

観光客にとってはどうでも良いけどね。単純に「美しい!」って思えたら・・・・・ね。

アンボワーズ城は、フランソワ一世が1516年に「モナ・リザ」を抱えたレオナルド・ダ・ヴィンチを招聘したことで有名。

レオナルド・ダ・ヴィンチはここで死んじゃったのよね。

近くに「レオ様」の横たわるでかい全身像があるので、行ってじっくり見てください。

素っ裸ですから・・・・・。決して美しくはありません。

シャンボール城は、城壁だけで30キロメートルもある大規模なお城。

水に映る外観がとてもきれいです。

狩猟のための館だったなんて、王様はお金持ちなんだね。

ここも、レオ様ゆかりのお城で、彼が設計したとされる二重螺旋階段が有名。

ロワール川流域はたくさんの「ひまわり」が咲く景色が随所に見られます。南仏やスペインまで行かなくてもひまわり畑が見られますよ。

お城巡りはとにかく歩くので、その覚悟は必要です。

もし、夏に訪れるなら、暑さ対策もお忘れなく。


人生の階段?

2011-06-16 | 海外生活

ある春の日、ドレスデンで見付けたオブジェ。

ドレスデンのHpB駅近くは、昇天祭の休日で人が大勢集まり、賑わっていました。

椅子に腰掛けて、ソーセージ入りパンをあてにビールを飲んでる人で屋台は大繁盛。

子どものための移動遊園地も出て(この遊園地はホントドイツでよく見る)みんな楽しそう。

それとは裏腹に、妙に気になるこのオブジェ。「世代の橋」?っていう題なの?

左から右へ見ていけば、成長していく様子を描いているのでしょうね。

誕生・赤ちゃん、さらに一段上るごとに幼児・少女から成人へやがて女性としての完成期となり、頂点に立つ。その後、体は屈折してゆき、老年期をむかえ、死に至る。

なんなの?人間の一生?

人生の頂点っていったい、いつ?

ああー、なんか考えさせられるわあー。

私が解釈するに、人生の頂点は50代だと思います。それまでは、まだまだ・・・。

ソーセージとパサパサしたパンでのどが詰まりそう。

すんませーん。ビール、もう一杯おかわりー。

 


クマ出没、注意!

2011-06-16 | 海外生活

今回は、ベルリンのクマちゃんを紹介しましょう。月並みな話題ですが・・。(恐縮)

ベルリンはベアとの語呂合わせ的なことがそもそも名前の由来ではないのだけれど、

1208年、紋章に初めてクマちゃんが登場したらしい。

そして、ベルリンの市の旗がクマになったのは1954年らしい。

今ではベルリン市民のアイドル的存在に・・。

とにかく、ベルリンでは北海道以上に「熊、出没注意!」なんです。

ベルリンの街の中には「クマちゃん」があふれています。街歩きをしながらそれを探していくのはおもしろい。
ここが、ベルリン発祥の地、ほら、クマちゃんがちゃんといますよ。

       近くのお土産屋さんにも・・・。

各国のアーチストがペイントしたセラミック製のクマちゃんが120匹!「ユナイテッド・バディ・ベアーズ」

これが日本版、

他にもいろいろ愛嬌のあるポーズであっちこっちに立っている。

   

ビールを持ったヤツも!

ホテルの玄関やお店の店頭。特に、観光客のたくさんいる集まる所に出没するから要注意です。

今はもう死んじゃっていないけど、世界中の話題となった「ベルリン動物園のクヌートくん」

このポツダマープラッツに立っているのは、ほうきを持ったクマちゃん。

歴史的なベアから、ポップなものまで、お気に入りのクマを探すのもおもしろいよ。


ドイツの木のおもちゃ

2011-06-10 | 感動

今、我が愛する「阪神デパート」(梅田です)では、「うさぎのぴょんぴょん展」と銘打って、雑貨のフェアをやっています。

今年は「うさぎ年」ですからね。

かわいいものがいっぱい売られていて、雑貨好きにはたまらないよ。

その売り場で、旧東ドイツの村「ザイフェン(Seiffen)」でつくられた「木のおもちゃ」を発見!感動!

以前、ドイツのクリスマスマーケットやクリスマスの話題で紹介したように、我が家のクリスマスの飾りはほどんどがザイフェンでつくられたもの。

クリスマスピラミッドもしかり。詳しくは「クリスマス」の記事を参照してください。

今回出店されている方は、ザイフェンまでわざわざ買い付けに行ってらして、工房のことやザイフェンの街?村のことなどにもとても詳しくって、時間の経つのも忘れていろいろ話し、教えて頂きました。営業妨害になっていたらごめんなさい。

なんだろう?共通なものを愛する者同士って、お話がどんどん弾んでほんと楽しくなっちゃう。

今回はウサギにちなんだものを持ってこられていましたが、ザイフェンの木のおもちゃの魅力は、やっぱりクリスマス関連の飾りにあります。

寒くて長い長い冬、あの素朴な木のぬくもりに出会うと優しい気持ちになれるのです。

白一色の雪景色に飽き飽きした頃には、木の緑や幹の茶色がホント恋しく感じられるのです。

 往往にしてドイツのおもちゃは、子どもにとって何より安全で、しかも想像力豊かに養えるよう考えられています。

ただの積み木でも色や形を工夫して積み上げれば何通りにも遊べるわけです。

「アルプスの少女ハイジ」のアニメでも、厳しい冬、ハイジはアルムおんじが木で細工した「ヤギ」を手に、遊んでたよね。

以前、フランクフルトにある幼稚園を訪ねた時、そこはモンテッソーリの教育理念に基づいて授業が組み立てられていた所なんですが、一番印象的だったのは、洗練された教具です。

つまり、子どもたちが教具を使って、遊びながら考える力を養えるように工夫されているのです。クレヨンの配色にしても、先ほどの積み木にしても、教室の飾りにしても、粘土でも、子どもが「あれっ?」て興味を引くように何気なく置かれてあり、(もちろん、子どもの目の高さに)そのまま、手にとって遊びにつなげていけるようになっているのです。

素朴なんですが、単純だからこそ、子どもの持つ想像力一つで変幻自在に姿を変えることが出来るものがおもちゃの第一条件だと思います。

だって、子どもは遊びの天才だもんね。決して、キャラクターものや大きな音で興味を引きつけるというものではないのです。

ザイフェンの木のおもちゃも、最近では多種多様に作られていますが、原点は木の素材を生かしたもので、見ている者の気持ちをほんわか~と温かくしてくれるものにあると思います。

この夏はもうザイフェンに行くっきゃないなあ。きーまり!

そうそう、ぴょんぴょん展にも行ってね。

それと、宣伝もしておきましょう。

ネットで、彼女はかわいいザイフェンの木のおもちゃをたくさん売られているそうですから、興味のある人は是非見てくださいね。

ザイフェン木のおもちゃhttp://www.seiffen.jp/


ドイツワインの話の続き Esslingen

2011-06-06 | 海外生活

前回、ワインの話の終わりにちょこっと書いたKESSLER(ケスラー)について

KESLERは、南ドイツの小さな街エスリンゲン(ESSLINGEN)に醸造所があります

ドイツ初の発泡酒ゼクトがつくられたところで、この街はかつてベルギーのフランダース地方から、イタリアのヴェネツィアまでをつなぐ貿易ルート上にあって重要なポイントだったそうです。

旧市街は中世の建物が今も残っていて、素朴な家並みだけれど赤い屋根や黄色い壁がカラフルでとても美しいです。いかにもドイツの田舎町って感じがします。迷路のように入り組んだ石畳の路地やあきらかに古い家の窓には長い歴史を感じさせられます。

旧市街の北側には旧要塞の跡地があり、そこから、街の全貌を見渡すことが出来ます。しかし、全貌をみるということは、高いところまで行かなきゃならないわけで、細く長い石段をたっぷり上ることになります。てっぺんに着いた頃にはハアハアと息が上がってしまって、しばらく話すことも出来ないくらいです。

その代価としてこの眺望を手に入れることが出来ると・・・・・・・。

とんがり屋根は聖ディオニス教会、手前に旧市庁舎と一面に広がるブドウ畑。

 

そして、降りた後に飲む「ゼクト」はまた、一段とおいしいのです。


私の好きなドイツワイン!

2011-06-02 | 海外生活

今日はワインのお話。

ドイツワインといえば、モーゼル川沿いやラインガウ地方が有名。

他にもナーエ川地域やプファルツ、ザクセン、バーデンと産地がたくさんあります。「白ワイン」を思い浮かばれることが多いかもしれませんが、なんのなんの「ロゼ」や「赤ワイン」・「ゼクト(シャンパン)」・「アイスワイン」もなかなかのものがたくさんあります。

私たちがいろいろ試して得た結論は、

Stuttgart(シュツットガルト)郊外のBad Cannstatt(バードカンシュタット)のものが一番だということです。

これが、我々のお薦めの逸品です。

ということで、Bad Cannstattまで行ってきました。

        これがその証拠!

ここがワイン工場の中です。工場の人がワインができる工程を親切に説明してくれました。

 

いわゆるシャンパンのように発泡性のワインなら老舗「Kessler(ケスラー)」が最高です。ここではレストランもあっていろいろ味わうことが出来ます。ロゼのゼクトは珍しい?です。

どうですか?シュツットガルトの方へ行ってみたくなりましたか?

実は、ベルリンでもBad Cannstattのワインが買えるお店があるのですよ。特別にお教えしましょう。ベルリン、Zoo駅の近く、SーBahnの高架下のワイン専門店です。

 


電灯が暗い、ドイツ!

2011-06-01 | 海外生活

初めてドイツを訪れたのは、1999年。

今から10年以上も前、当時の通貨はまだ「マルク」。

大阪市とハンブルグ市が姉妹都市という関係で、教育施設を訪問した時のお話。

ハンブルグの公立小学校「Gesamtschule Kirchdorf」で当時の校長先生からお話をうかがった。

教育に関して、日本との違いがホントたくさんあって驚きの連続だったが、今改めて思い出すのは、ハンブルグではもうこの頃から学校あげて「エコ」に取り組んでいたことである

部屋に入って、開口一番「わー!暗」「電気つけてないのは今までここに人がいなかったせいかな?」と思っていたら、会議が始まってもいっこうに電気を付けようとしない。

暗いなあと思いながら、校長先生のお話をノートに書き取っていた。

しかし、だんだん目が慣れてきて、そのうち暗いことを忘れそうになった。

子どもたちのいる教室も同じ。暗い中で勉強している。明かりは窓からの日差しのみ。

全校上げてできるだけ無駄な電力を使わないでいる。

その取り組みの一つとして、教室の電気をつけないで授業をしているのだ

節電によって節約できたお金は市から学校に返ってくる仕組みらしい。たしかそんなお話だった。

日本の学校では文科省が決めた明るさを守らないと行けないから、こんな暗い教室で勉強させていたら、おとがめを受ける。

この学校の校長先生は市議会の偉いさんも兼任していたから、率先して「エコ」に励んでるんだろうなあ。

でも、その当時は「変なの?これが環境問題に取り組むと言うことなのかなあ?ただのケチとちがうんかいな?」と思っていたけど、エネルギーを無駄にしないということを教えていたのね。と、最近気づいた。

ドイツでは、一般家庭でもあまり電灯をつけない。

なんせ「部屋の中が暗い」のだ。

高い高い天井に黄色い電球がブーラブラ、あとは間接照明のみ。

それで食卓が暗ければ、「ろうそく」を灯す。

ほんまにろうそく好きやなあーと思うくらいどこの家にもろうそくがある。

夜なんかは、ムード満点だけどね。(日本だったら、誕生日のケーキかお仏壇くらいにしかろうそくを使わないよ。)

語学学校でもしかり。ドイツ語を筆記体の文字を黒板に書かれると,非常にわかりづらい。

しばしば、間違って写し取っていることを先生に注意される。

教室の電灯を付けると(たいていは日本人)、他の学生からブーイング!印刷されたプリントや文書を読むのも一苦労。

小さい文字でびっしり書かれたドイツ語は見ただけでゾゾーっとする。

ゲーテさんも言ってたじゃないの「Mehr Lichit!(もっと、光を!)」って・・。

さて、この夏はよりいっそう「節電」を余儀なくされている今の日本の状況。

コンセントを抜けだの、TV・PCの待機電力を減らせだの、LED電球に変えろだの、はたまた、電化製品はいかに少ない電力で稼働できるかを競うように商戦が展開されている。

でも、意外と部屋の電気を暗くして、間接照明だけでも生活出来るなあというのが今の実感。

ライトって熱いよね。

今、やっと日本はエネルギーには限りがあることに気づき、今までいかに原子力に頼っていたかを思い知らされることとなったのだ。