うれし恥ずかしベルリン生活!

心のふれあいを求めて・・ちょい住みのすすめ
日本人から見たドイツ生活とヨーロッパの魅力!

この夏新しく出会った人たち

2012-09-17 | 海外生活

この夏に新しく知り合った人たち。

デンマーク人、オランダ人、アメリカ人、オーストラリア人、イギリス人、ロシア人、フランス人、スペイン人、それぞれ一人ずつ。(ドイツ人、日本人は今回除く)

まず、デンマーク人のT。彼は、学生の頃、大阪外大に留学していたこともあり、片言の日本語を話す。しかも、当時の下宿先が我が家から200メートルと離れていないことがわかって、急激に仲良くなった。「日本のどこに住んでたの?」「何市?何区?何町?何丁目?えっーー!」てな具合。びっくり!

髪は白髪のもじゃもじゃ、身長は180センチぐらいの痩せ形で、驚いた顔がすごくおもしろい。カメラを向けるといつも横を向いてしまう、意図的にではなく興味がすぐにあらぬ方に移っていくみたい。まあ、年の割には落ち着きがないかな?自転車大好き男。コペンハーゲンの自宅では野菜をたくさん作っているらしい。「野菜食べなあかん!」とよく言われた。

次にオランダ人のB。彼のドイツ語はかなり正確。ほぼ完璧。ドイツ語とオランダ語は似ているのだろうと思っていたけど、実際に自分がオランダに行ったとき、全く看板すら読めなかったことから考えるとやっぱり別物。相当勉強したんだと思う。いつも冗談ばかり言う。愛煙家で、刻んだタバコの葉っぱを器用にくるくると紙で巻く。奥さんはチュニジア人。アムステルダム在住。

最初はなんか怖そうでしゃべりにくかった。だって、身長は190センチぐらいの大男だし、いつも黒いシャツに黒いズボン、黒い靴。髪は赤みのかかったもじゃもじゃ金髪。歩くのが早いっていうか、大股なんだよね。190センチの高さから見る景色ってどんなんやろ?私なんか「まる虫」にみえるだろうな。偉そうな感じがするので苦手だった。

それから、アメリカ人のE。彼はドイツで生まれたけれど、子どもの頃に一家でアメリカに移住。おじいさんはドイツ人だそうだ。おじいさんが暮らしたドイツのことをもっと知りたいと、自分のルーツを訪ねるためにやってきた。日本人とアメリカ人はわりとすぐに仲良くなるほうだと思う。親しみやすいというか、空気を読むのがうまい。冒険家で世界中の秘境を訪ね歩いている。インディ・ジョーンズみたい。服のセンスはやっぱりアメリカン。身長もあまり高くないし、優しい。

さらに、オーストラリア人のB。頭はつるつるで太り気味。でも、おおらかで親切。技術者として長年勤め上げたせいか、機械大好き。今はi-Padがお気に入り。メルボルン在住で、自分の家の裏に、日本人が住んでいるとかで大の「日本贔屓」。とくに、日本食は美味しいという。奥さんはスイス人。この奥さんも感じのいい人で、今回紹介する人の中でも特に仲良くなった。

イギリス人のJは、最初、英語を話しているからアメリカ人かなと思っていたけど、立ち居振る舞いがなんとなくエレガント。というか、気取ってる。でも、決していやな感じではない。物静かでおしゃれ。長年の銀行勤めのせいか、慎重にものを言う。しかもドイツ語だけじゃなく、フランス語もスペイン語も話せる。すごい。やっぱり英国紳士って感じ。

ロシア人のN。彼女はかなり豪快。よく食べるし、よく飲むし、よく笑う。大地の母って感じ。ロシア人の女性って若いときは本当にきれいなんだけど、なんでそこまで太るかな~っていうぐあいに巨大化する。若かりし頃の写真も見せてもらった。例に漏れずだね・・。ロシア人って暗いイメージだったけど、このNは陽気。すごいおもしろいおばちゃん。自分で変なことを言って、笑いすぎて呼吸困難になってる。

フランス人のDは、81才。白髪で小さなおばあちゃま。話す声も小さくって、でもすごいかわいい。とくに、肩をすくめて目をきょろきょろさせる仕草がかわいい。年齢のわりに、よく食べるし、ビールも飲むし、よく歩く。一緒に散歩すると、こっちが先に「あかん。足痛い。」てことになる。倹約家。ドイツ人とフランス人とイギリス人のなかで、一番「ケチ」はだれか?!なんて話があるけど・・・・・。

最後にスペイン人のD。とにかくよくしゃべる。人の話を聞いてない。全く!。すぐに仲良くなったんだけど、いつものパターンでだんだん離れていきたくなる。明るくって、親切なんだけど、自分のペースというか、ええかげんというか、「さっき言うてたこととちがうやん。」となる。いい人なんだけどなあ。彼女の娘がドイツ人と結婚したので、やってきた。スペインのテネリィフェ島在住。カナリア諸島にある。そうそう、ドイツ人が休暇でよく訪れる地。

今回取り上げた人に共通するのは、全員が「年金生活者」つまり、ご老人ということ。

でも、年寄りをバカにしちゃあいけないよ。

彼らは「知識の宝庫」だよ。何でも知ってるし、実体験からくる「一言」には重みがあるよ。

最近、若い人と話していると疲れちゃうんだよね。いちから説明するのもめんどうくさいし、ものを知らんというか、腹立つことも多い。その点、年配者から得るものは多いね。なるほどなあと考えさせられることも多い。これって、自分がまだ子どもってこと?それともその反対?

いずれにしろ、「素敵に歳を重ねたい」。この夏出会った人たちのように・・・・。

この夏、私がおじいちゃま・おばあちゃまから改めて学んだこと、

サン・テグジュペリ「星の王子様」の一節、(キツネが王子様に教える場面)

「心で見なくっちゃ、ものごとはよく見えないことさ。大切なものは、目に見えないんだよ」

ということで、今日は「敬老の日」でございます。