ゲッティンゲンでは、毎年「ヘンデル国際音楽祭」が開催されています。
今年は5月17日から28日まで、毎日昼、夜とたくさんのコンサートが行われます。
ヘンデルといえば、ドイツの人として日本では紹介されているけれども、後、イギリスに帰化したので、ヨーロッパではイギリスの人というイメージを持つ人が多い。
だから、イギリスからの観光客が多いな?あちこちで「英語」が聞こえてくる。
このフェスティバルは恒例になっていて、のべ2万人以上の人が音楽を楽しんでいるそうです。
音楽祭の内容は、だいたい、オペラ1曲とたくさんのオラトリオ、室内楽、がお決まりのパターン。
今年のオペラは「Amadigi 」。全部通して聞いたら、5時間もかかる。
最初から最後まで聞くにはかなりの忍耐力が必要。でも、そんな人はあまりいないから、入れ代わり立ち代わりになるので、お値段は「タダ」。
オペラが「タダ」なんて信じられません。
今回は、2台のチェンバロコンサートと、教会でのオラトリオ、ソプラノ歌手、シモーネ・ケルメスの歌を楽しみました。
とくに、このシモーネ・ケルメスは大人気のソプラノ歌手で、人柄も親しみやすい感じがします。
クラッシックの歌手といえば、エレガントに歌う様子を想像しますが、この人の歌い方は「ノリノリ」なので、おもしろい。これがクラッシックと思うほど、体を揺らして、全身で歌う。もちろん歌声も透き通るようなソプラノで実力も確かなもの。ここに、人気の秘密があるのかな?
昨晩の彼女の出し物は、日本でも有名な「オンブラ・マイ・フ」を中心に15曲ぐらい。もちろん、室内管弦楽の曲を挟んでのことですが・・・。
アンコールにも3曲こたえ、サービス満点。観客も大喜びでした。
こんな素晴らしい音楽が、たったの200円で楽しめるなんて・・・・・。クラッシックファンにはたまらないよね。
今回のゲッティンゲン滞在を通していえることは、「ベルリンの人よりゲッティンゲンの人の方が親切だ。」といううことと、「ベルリンよりも治安がいい。」ということ。
ベルリンももうちょっと安心して歩ける街になるといいなどなあ・・・・。