一度、バルト海(Ostsee・オストゼー)を見てみたかった。
島国に住む日本人にとって、「夏の海へ出かける」ことはごくごく普通のレジャー。
海を見るためにわざわざ海岸まで出かけるという感覚は、ドイツ人のものとは少し違う。
ドイツのように国土の一部しか海に接してないところに住む人は、「夏の海」に対して特別の思い入れがあるのだ。
海への「あこがれ」といっていいだろう。
海から帰ってきたドイツ人家族の風呂場には、「夏の思い出」として貝殻が大切に飾られている。
洗面所には、灯台やカモメのオブジェが置かれていたり、リビングには海辺の風景のポスターやカレンダーが掛けられている。
日本では「貝殻の収集」なんて、小学生の子供の夏休みの宿題ぐらいでしかないのに・・・。
蒸気機関車「MoLLI」に乗って、立ち寄った街、Kühlungsborn Ost からKühlungsborn Westまで
海岸線をぶらぶらと歩いた。
この日は天気も最高によく、バルト海を吹き抜ける風がとても心地よい!気温も20度でちょうどいい。
しかし、海水温は17度!なのに、やっぱり泳いでいる人がいる。
沖に浮かんだフロートにはたくさんの子供がのっかったり、そこから海へ飛び込んだりと元気なこと。
バルト海沿岸の浜辺の風物詩といえばこのKorb(コルプ)が建ち並ぶ風景。
日本の日除け防止パラソルにあたるものが有名。
こっちの場合、日除けというよりも、風除けのような気がする。
人々はこの「かご」の中で、何をするわけでもなく、本を読んだり、風景を眺めたり、おしゃべりをしたりしている。
気持ち良さそう。
ここでも、「何も特別なことはしない」という、余暇の楽しみ方を学んだ気がする。
ドイツ人の友人は、OstseeはNordseeよりきれいだから、こっちの海のほうがいい。
海岸線を歩くのは素敵だよ。と薦めてくれた。
日帰りで行って、ベルリンまで帰って来たけれど、バルト海沿岸の街は、まだまだ素敵なところがあるようです。
また、夏にゆっくり訪れてみたいところです。
ドイツ人は何週間もぶらぶらと、だらだらとつれづれなるままに、こんな海辺の町で過ごすのだから、きっと魅力いっぱいなんでしょう。
機会があれば、ドイツ人の好きなリューゲン島やバルネミュンデへも行ってみたいな。
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