マメモ

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この世界の片隅に

2018-02-23 | 日常日記
この世界の片隅に

マンガを読みました。
内容も絵も、なんとも独特な部分もありつつ、私は好きでした。

ある広島の女の子の子供時代から、終戦後までを描いた漫画です。
戦争下での家族との日々をひたすら描いていて、最初こそファンタジーっぽかったけど、幼馴染や兄の出征、結婚、嫁ぎ先での新しい生活、戦争、原爆。現実の中でぽんやりした子の中にも色んな感情が芽生えて、色んな変化が訪れます。
綺麗事では生きていけない。
殊更に何かをアピールする訳では無いのがまたリアルだったり、皆んながごく普通にまっとうに騒ぎ立てずに優しくしっかり生きているのが上手に描かれてます。なんだろう、心の機微が繊細??

あっさりしてるけど、色んな具材が絶妙に入ったクセになる濃厚スープみたいな。
たとえが酷すぎるか。

さっと読むと勿体無いです。
私なんかは鈍いから、後から意味がわかったりしました。



同じ作者さんの

夕凪の街、桜の国

こちらは原爆後を生き延びた人たちや、その子供世代の話。
夕凪の街は、、ガツンときました。
この短さでこんな濃いヘヴィなのあるかなと。

あらすじだけ言えば、一行。でも筋じゃないですこのマンガは。何なら絵もないあの白いページの凄さ。

面白い漫画でも大抵忘れる私ですが、このマンガは忘れないと思います。
あ、でも勿体無いから気軽に読んで下さい。期待値上げずに。褒められてる漫画だからと批評目線でみたら絶対損します。
だからあらすじもかきません。

被災地

2018-02-23 | 日常日記
今日のは暗いというか、人によっては不快になるかも。すみません。書き方が下手なんだよなあ。


私の住んでいるところは、今や震災の面影もありません。
車で15分とか行けば、波がここまで来ましたとかあるし、同じ職場でも家を流された人は居ますが、今は新しい暮らしになっているし、仮設住宅も日頃の生活範囲にはもうありません。

多分仙台に旅行や出張で来ても、街中から離れて敢えて行かなければ震災の面影なんて感じないと思います。


昨日、いつもおばあちゃまと保育園に通っている元気な男の子とたわいなく話をしました。
光る子供靴があって、男の子は欲しかったよう。
おばあちゃんが「昔、持ってたでしょ?まだもっと小さい時」と言うと、男の子は何気ない感じで
「あったっけ?それも、流れちゃったの?」

一瞬。

津波?
おばあちゃんしか見たことないけど、、あ、でもそうか震災後生まれだからお母さんお父さんは大丈夫か。でも家や職場が被災してたら遠くに行くことも‥

までが、その一瞬で頭をよぎりました。


震災後生まれだし、単に川遊びで靴を流したことがあるだけかも知れません。

でも、もしかしたら大人から、それは流されちゃってもうないんだよ、と言う話を何回か聞いて居たのかなとも思います。
それがどういう事かまではまだ本当には分かって無いけど、昔あったけど今はない=流された、という発想にはなる。

と言うか、平和ボケしてる私さえもがその発想を一瞬でする程、ここは被災地なんだなと。
震災という時間軸?歴史?が必ずあるし。

何年たっても、流された物は戻りはしない。
被災に関わらず、失った物は基本戻らないので、やたらとアピールするつもりでは無いですが。

ある意味戦後とも似てるのかも。
平和になろうと生活が戻ろうと、失ったものは失われたまま。
奪われたものが、大事なものだった人ほど、埋まりはしないまま。
でもそれを知りつつも、普通の生活をして行く。行くしかない。
そういう人や事柄が、普通の日常に、紛れつつ、紛れ込んできたりもする。

忘れてしまいたい、忘れてはいけない、忘れたくない、忘れようもない。
でも私なんかは、薄めながら生きてる。


個人的には、福島も。
アピールすると、放射線がなんちゃらまた言われ出すのかな。
でも、故郷を失った人がいて、いわれなき虐めを受けた人がいて、生きる支えを失った人がいる。
何年たとうが、事実は事実。



なんか、誰かを傷つける書き方してたらすみません。
朝からすみません。