ラケットオタの探求の日々!

今日も理想のテニスラケットを求めて試行錯誤の日々

バボラの2021ピュアドライブをしばらく使ってみて

2020-10-25 08:24:57 | テニス

 

 

2021ピュアドライブをしばらく使ってみました。

使ってみる前は多分マッチングに苦しんでガットを

何度も張り替えることになるのも覚悟していた

のですが、いざ使ってみると実は今まで出たピュア

ドラで一番違和感が少なく相性も良かったような

気がします。

 

昔からピュアドラに代表される黄金スペックのラケット

とはどうも折り合いが悪く、その飛びの良さを抑える

ために太めのポリガットを高テンションで張ったりした

結果、軽く肘を痛めてしまったりも。

ということで以前はちょっと無理して使っている感も

拭えなかったのですが、最近は自分の技術が向上した、、

というよりもラケットの進化が著しく、薄いグリップで

フラット系のボールを打ってもコートに収まるように。

 

その筆頭はヘッドさんのG360エクストリームPRO(MP)

だったのですが、実は2015と2018のピュアドラもかなり

飛びなどの特性が変化し、その前までのとは少しと違って

かなり控えめになっていた印象でした。

バボラのラケット最大のウリでもあったウーファーの効果

を内蔵型にしたりして弱めたり、ストリングパターンの

密度を変更してスイートスポットを少し上にしてみたりと

ピュアドライブはテニスラケットで世界的にもトップの

モンスター売れ筋ラケットなのに毎回比較的大きな設計の

変更を行い、昔からの愛用者が離れるリスクを取りながら

チャレンジを続けていました。

 

今回の2021ピュアドライブも基本的な特性はあまり

変えず、新しいテクノロジーの導入で誰にでも使える

ラケットとして更に洗練され、個人的には今までの

ピュアドライブで一番ストレスなく使えました。

敢えて何も問題なかった1.30mmのポリから同じポリ

でバボラのリベンジ1.25mmを48pで張替え使って

みたのですが、ボールの抜けが少し軽快になりボール

の引っかかりも増してよりピュアドラっぽい特性に

なった気がします。

それでいてボールがすっぽ抜ける事もなくこの辺が

2021ピュアドラの懐の深さなのかなぁと。

 

 

2015ピュアドライブでは飛びが抑えられフラット系の

ショットの感触が向上し、2018ピュアドラでは

柔らかさが強く出て全体的なショットもまとまりが

出やすくなった印象でしたが、今回の2021ピュアドラ

ではより低い弾道のフラット系のショットでもボールの

収まりが良くなり嫌な振動の収まりもスッと早く抜ける

感じで打っている時のストレスが少なくなった印象が。

 

ピュアドラに代表される黄金スペック系ラケットは

どうしてもフレームが厚く高剛性な分その副産物として

打感が硬く振動も強めで、それに対抗するためにバボラ

さんではずっと前からコアテックス機能などを導入して

はいましたが、それでも肘がきてしまう事例が多くあった

ようです。個人的にもそれで使用を諦めた事がありました。

 

 

そんな部分にもかなり効果的な対策を施したのが今回の

ピュアドラで2018版と比べた時の一番の大きな違いは

そこじゃないかと個人的には思ってたりも。

ボールの飛びを抑えつつ出来るだけ肘にこないように

というのが毎回ピュアドラにガットを張る時のテーマ

だったのですが、どうやら今回のピュアドラでは

1.25mmのポリでも大丈夫そうだし、柔らかくなく

どちらかというと硬めのポリでもいけそうな気がします。

 

多分来年あたりにまたピュアドライブVSが出ると

思われますが、飛びが抑え気味の今回のピュアドラで

既に十分のような感じも。

でもきっとあのバボラさんのことだから、見た目を

光沢塗装仕上げでちょっと派手目でかなり良い感じの

デザインで出してくる予感が。そうなると抵抗するのは

ちょっと難しくなってしまうかもしれません。

 

 

最後に最近使う機会があったウイルソンのプロスタミッド

と敢えて比較してみます。

ただ単に新旧というだけでなくてラケットしての性格も

180°違い過ぎる感じもありますがどうでしょうか。

 

①打っていて楽しいのは?

これはプロスタ>ピュアドラ、でした。

勝負を度外視してテニスをするなら85インチで17mm

の方が打つ時に毎回スリルがあってエキサイティング

なのは間違いありません。ただ副作用として疲労度も

それなりに?あるのも間違いありません。

 

②試合で勝てるのは?

これは完全に、ピュアドラ>プロスタ、です。

あのレジェンドのPサンプラスさんでさえもうちょい

大きいラケットなら全仏も獲れたと言ってましたし。

 

③各ショットはどちらが打ちやすい?

これは、プロスタ=ピュアドラ、でした。

傾向としてピュアドラはボールは飛ぶものの質が軽く

なってしまう感じがあるのですが、特にサーブでは

それを強く感じました。プロスタは自分から打って

いけてる時のショットはコントロールと気持ちよさも

含めてとても良かったです。でも安定感なら自分の

技術ではピュアドラ一択になってしまいます。

 

④どっちが好き?

これは、プロスタ=ピュアドラ、でしょうか。

改めて使ってみるとやはりピュアドラの万能性は

驚異的です。2021モデルから打感も飛びもマイルドに

なってより扱いやすくなった気がします。

一方プロスタは今のラケットにはない強烈な魅力も

ありますが、副作用も強いというか決められたレール

からちょっとでもはみ出せない緊張感が半端ないと

いうか。それがとても楽しい時もありますがやはり

時と場合によりますね。

 

今回最後に両極端なラケットで比較をしましたが

それぞれ個性があって性格も異なるラケットなのに

意外と僅差で難しい選択となりました。

個人的には2021のピュアドライブは使いたいと

思わせるデザインや長く使えるトータルバランスにも

優れ、ホントに良く出来ていると思いました。

今後試しに更に細い1.20mmポリにしてみたり

ハイブリでガットを張ったりしてみて色々と

試してみようと思います。



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2 コメント

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Unknown (ラケット好き)
2020-10-25 14:45:03
いつも楽しく拝見しております。

ピュアドライブ2021非常にいいラケットですよね。
昔のぶっ飛びが嘘のようで、なんだか寂しさも感じます笑

非常に高いレベルで纏まっていると私も感じました。

近年は飛びを抑えた中厚と飛ぶ薄ラケがトレンドになっているのでしょうか?そういったモデルが多い気がしますね。

プロスタッフですら厚さ17mm面85から、厚さ21mmの面97へとなってますし。
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コメントをいただきありがとうございます (ラケットオタ@)
2020-10-25 17:27:00



そうなのです、ホント2021ピュアドラは良く出来ていると思いました。
ダンロップのツアーではない無印FX500を試打してみたらかえって
こっちの方が過去のピュアドラっぽく?ボールが暴れる感じが 笑

確かに飛びを抑えた中厚と飛ぶ薄ラケは最近トレンドになっていますよね。
個人的に飛びを抑えた中厚という事で今狙っているのがあの年内で
テニス事業撤退のブリヂストンさんのラケットでRZシリーズの300です。
ベースカラーもこれまたピュアドラを意識しているのかブルーというのが
なんかもう、、。

新しいプロスタですが本当に早く無印97を打ってみたいのですが
年内に手に入れるのは殆ど諦めるしかないようです。
という事でブリヂストンさんの最後のXブレードになるBX315を
是非手に入れたいなぁと思っています。
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