春宮のひとり言

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

春宮のひとり言 900

2023-10-27 23:40:18 | 日記
鬱々と過ごした今夏、春宮自身も、これではいけない…と、自覚はしていました。
春宮の今の技能といったら、日本刺繍くらいですが、個展をする気力はありません。経済産業省がかんでいる伝統工芸の公募展にでも応募してみようかな…と、思いました。春宮夫に公募展のホームページから、応募要項をプリントアウトして貰いました。この公募展には、挑戦していません。伝統工芸展とシルク博物館の公募展で、何かドロドロとした雰囲気を感じ、春宮の作る着物や帯は、『着てこそ着物、締めてこそ帯』という考えで作っていますから、着物や帯をキャンバスとして考えられないので、挑戦はしましたが『入選』するとは、思っていませんでした。もちろん、落選です。
この公募展は、売る事を考えて…ですので、二重箱で、送るように指示が書かれています。もう公募展も個展も考えていなかったので、着物の箱は、殆ど、紙ゴミに出してしまいました。二重箱になりそうな物を探すのが、億劫で…今日、納戸と押し入れをかき回して、外箱にする物、少し細工すれば、何とかなりそうな物を発掘しました。
応募は、ネットで出来るのですが、応募用紙を作成する段階で、何点も、引っかかる箇所が出てきてしまい、事務局に電話で問い合わせました。
春宮の苗字は、正字を使いますので、ネットで応募した場合、相手方で文字化けしないか…(名前の段階から引っかかるとは…😖)、工芸品名は『日本刺繍』でよいのか…(京縫だとか加賀縫だとか、その地方の刺繍組合が使っている名称ですが、結局は、日本刺繍なのですが、それを事務局に説明する事になろうとは…😖)、製作日数を書く欄があり、「純粋に日本刺繍だけの期間なのか、刺繍の出来る生地を織って貰い、生地を染めて貰い、仕立ての方に仮絵羽にして貰い、下絵を作製し、それを仮絵羽になっていた布に下絵を描く、それから刺繍の全工程の期間を記入するのか…」という質問をしましたら、「24ヶ月と書いておいて下さい」と言われました。このレベルの質問からでしたので、それだけで、疲れました。事務局の方に、「いろいろ教えて下さい」と言われてしまいました😓
日本刺繍の先輩に、この話をしましたら、「亡くなられた大先生の書かれた本2冊は、『日本刺繍』です。入手困難なバイブル本よね!京縫・加賀縫と言っても、技法は、日本刺繍!私達出来ますものね~。それじゃ、『湘南刺繍、鎌倉刺繍』とでもする😁」と、笑い話になってしまいました。
本当に、亡大先生の2冊の本は、入手困難で、春宮は、一冊は知人から譲っていただき、もう一冊は、ネットオークションで求めました。御子息の今の師も2冊出版なさっていますが、重版されるほど売れなかったようです。
公募展に出品しようとして、応募用紙の記入で、こんなに躓いているのでは、出品しても、入選しないような気がします。公募展事務局サイドは、本当の伝統工芸品より、手軽く求めやすい物を重視しているような感触がしました。本当に伝統手法を用いた物は、もう必要ないのでしょうか…😖