二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

大谷側に責任転嫁し自己正当化するミナシアンGM

2023-08-27 | エンゼルス
23/08/27 Full-Count 大谷翔平の検査を「彼と代理人が辞退」 エ軍GM説明…けいれんで提案も「判断を尊重」 https://full-count.jp/2023/08/27/post1433187/
 エンゼルスのミナシアンGMが会見「検査を受けたのは、怪我を感じた後だ」

 エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは26日(日本時間27日)、敵地で行われるメッツ戦[第二戦]の試合前に会見を行った。
大谷翔平投手が右肘の内側側副靱帯を損傷したことを受け、故障前に検査を受けていたかどうかなどについて説明した。

 ミナシアンGMは「ここ数日、検査について多くの問い合わせを受けた。検査を受けたのは、怪我を感じた後だ。
8月初めに検査を受けるよう提案したが、彼と代理人が辞退した。理由は理解できる。指のけいれんだったので、(腕の検査が必要だと)信じなかったからだ」と明かした。

さらに「信用の問題だ。選手と私は3年間一緒に仕事をやってきて、私たちのやり方で3シーズンいい形で過ごせていた。
私は(そのやり方に)後悔していない。野球に怪我はつきものだ。残念だ。私たち、本人、野球界にとってタフな出来事だ」と説明した。

 3日(同4日)に本拠地で行われたマリナーズ戦で、右手と右指のけいれんのため、4回で緊急降板していた。
「8月上旬だ。そのときに提案した。詳細には触れないが、ショーと彼の代理人は(検査を)必要だと感じなかった。私は彼ら(の判断)を全面的に尊重する」と語った。

 また、手術を受けるかどうかなど、今後についての具体的な言及はなかった。
「タイムラインはない。(今後)どうしたいかは、彼の判断だ。ネズ(バレロ代理人)とはいい関係だ。ショーとイッペイ(水原一平通訳)も含まれる。彼より信じている選手はいない」と明かした。

 (引用終了)

 これはとても卑怯な会見だ。エンゼルスの起用方針が批判を浴びる中で、自身の管理責任を選手側に転嫁し、そもそもの怪我の原因『度重なるエンゼルスの酷使』を全く反省すらしていない。
これは前日、取材に応じた“無能の極み”ネビン監督と同様だ。

 まず、大前提として、事の詳細は、エンゼルス球団側および大谷選手側、双方から公平に聞いて判断する必要がある。

 ところが、大谷側はシーズン中ということもあり、メディアとの取材に応じていない。
実際どうだったかというのは、大谷がメディアの取材の機会を設けるか、SNS等で個人的な声明を出すか、代理人側が選手の代わりに声明を出すか、しかない。
 ちなみに、今回の一件でクライアントである大谷の価値が潜在的に数億ドル吹っ飛んだ可能性があり、代理人側は怒り心頭に発しているに違いない。
当然、代理人側のFAから得られる手数料などの収入もエンゼルスというお笑い球団のせいで、大幅な減少だ。
 現状、代理人側はクライアントである大谷翔平が会見や取材に応じていないのに、自ら声明を発する可能性は少ないと思われる。
メディアは代理人側に「実際どうだったのか」と取材を入れているだろうが、果たして答えるだろうか・・。

 つまり、ミナシアンGMは大谷側が反論できないのを見越して、会見でこうした責任転嫁を行ったのだ。極めて悪質である。
だが、ちょっと待って欲しい。重要なのは、「球団側が検査を提案したのに、大谷側が断った」ということだろうか?
 違う!重要なのは、検査を提案するタイミングだ。
 精密検査をする最も妥当なタイミングは、大谷がAwayのTEX戦をスキップすると明らかになった後だろう。[8/14(月) 現地]
この登板回避が明らかになってから、次のCINの登板日まで十分時間があったはずだ。[1週間。うちHomeで2日休みがあった]
ミナシアンGMは一体何をしていたのか?
まともなGMならば、大谷自身が申し出て登板をスキップしたことが、「重大な事態」だと認識できたはずだ。
まともなGMならば、再度、精密検査の提案をしたはずだが、それに関する言及がない。もし、提案していたならば、「再度、提案したが、二度目も断られた」と言及するはずだ。
また、万一、大谷側が二度目を断ったとしても「検査を受けるまで投げさせない」と検査を強制するのがまともな球団の態度だろう。(球団は大谷に球団3位の3000万ドル/年を支払う)

 また、精密検査をするタイミングは、選手側が“痛み”を感じてからでは遅い。(多くの場合、手遅れで、既に怪我をしている)
 選手が通常とは異なる“違和感を訴えた”段階で行うべきだ。
その点、エンゼルス球団側が「腕の違和感」を「腕の疲労」と過小評価していたのは極めて悪質である。この段階で検査を行うべきだったのは明らかだ。

23/08/14(月) 07:43 MLB 大谷が「腕の疲労」で次回登板を回避 大谷からネビン監督に申し出
(前略) ネビン監督によると、大谷自身から申し出があったという。
大谷の次回登板は日本時間8月22日(火)[18:38-]もしくは23日(水)[13:07-]のレッズ戦(エンゼル・スタジアム)ということになりそうだ。
ネビン監督は「故障ではない。ただ疲れているだけだ」と語り、登板回避の理由が故障ではないことを強調した。
  投手・大谷は疲労が蓄積し、コンディションが万全でないなかでも好投を続けており、直近3試合で合計19イニングを投げ、失点はわずか1(自責点0)。
その直前に3試合連続5失点で防御率が3.71まで悪化したが、直近3試合の好投で3.17まで向上した。
 しかし、今季10勝目をマークした前回登板[8/09(水) SFG(H)]でも大谷が疲れているのは誰の目にも明らかであり、大谷自身が「登板をスキップするのがベストだと思う」と申し出ると、ネビン監督もすぐに同意した。
  ネビン監督は
「何度も言ってきたが、彼は自分の身体のことを誰よりもよく知っている。彼の話は信用できる。
 痛みも故障もないと断言しているし、投手がときどき経験するような疲労があるだけだ。次の登板には間に合うだろう」と大谷に全幅の信頼を置いている。
 指揮官は「打撃には影響はない。指名打者として休む必要はないだろう」とも話しており、登板をスキップする一方で、打者としては試合に出場し続けることになりそうだ。

 (引用終了)
 

 そして、精密検査をしていない状態で、先発登板[8/23(水)]させたのは異常な選択だ。球団側は「大谷が怪我をしている」と把握していて投げさせたわけだ。
これは常識から言ってもありえない。選手は球団の財産であり、(大谷のような選手が) 怪我を悪化させて離脱すると、チームは致命的な状況になる。
にも関わらず、投げさせたわけだ。なぜ? ――投手大谷を壊すため。
 打者大谷はエンゼルス側の酷使にも関わらず、疲労困憊状態でも、腰痛、脇腹痛のリスクを抱えながら、歴史的な成績を残してきた。
 打者大谷が壊れないなら、投手大谷を壊せばいい! 極めて明確だ。

  思い出して欲しい。ミナシアンGMは「エンゼルス先発陣に後半戦[中4日]登板を提案」した記事を書かせていたことを。これは大谷が来季いないのを見越したものだ。
 彼は勝利を求めており、エンゼルスは7年連続で負け越しだ[今期を含めれば8年]。エンゼルスと契約延長するつもりもないようだ。(そのつもりがあるなら、昨季までに契約更新していただろう)
 FA後に、入札しても他の有力球団相手に競り勝つ事はできない。大谷は来季、確実にいなくなる。彼を大事に使っても意味がない。
 彼が唯一、球団に残留するには、大きな怪我をしてFAの価値が大幅に低下し、入札者が少なくなり、エンゼルスしか有力球団がいなくなった場合のみだ。
 なら壊そう。WBCも利用しよう。前半戦は公休日無視の [中5日] 固定だ。休養日も2日しか与えない。これで怪我のリスクが極めて高くなる。

  ミナシアンGMの「検査の提案」は、7月下旬のAwayのDET戦(ダブルヘッダー)からTOR戦での、極度の疲労、痙攣にも関わらず、休みを全く与えなかったことと矛盾しています。
 のちに検査の提案ができたのなら、状態が悪化する前に現場介入し、ネビン監督に「休養」を与えるよう指示できたはずです。なぜ、できなかったのか?
  まず第一にやることは、「検査」でなく「休養」を与えることです。十分な「休養」を与えても「成績不振」「調子がおかしい」ならば、潜在的な怪我を疑い「精密検査」でいい。
 休養を全く与えなかったにも関わらず、指のけいれんで検査を断ったこと (仮に事実であるならば) は責められません。
 なぜなら、疲労の状態では発現した症状の原因を「疲労」と判断しがちで、選手自らが「潜在的な怪我」を負っていると判断するのは困難だからです。
 (実際に自覚症状がなくても、怪我を負っている場合があります)

  大谷の怪我は通常の怪我ではない。仕組まれた怪我なのです。

 まあ、ちょっと考えてみてください。
千賀のNYM、ダルビッシュのSDP、菊池のTOR、前田のMIN、藤浪のOAK/BAL、吉田のBOS、鈴木のCHCなど他の日本人選手の待遇や起用方針を見ても、
まったく休養を与えない、調子が悪くても酷使する、怪我の予兆が出ても検査を強制しない、など絶対に起こり得ないでしょう。

 日本人にとって、最低・最悪の球団は エンゼルス だ。 
 大谷選手は救えなかったが、今後、MLBに移籍しようとする選手は、エンゼルスだけは避けなければいけない。
 これほど、(選手生命)人命軽視、(コンディション)健康軽視の球団は、他にないだろう。ロサンゼルス・エンゼルスではない。アナハイム・ヘルズだ。(略称 AHH / Ahh ) (笑)
 諸悪の根源のモレノオーナーが球団売却するまで、決してこの体質は変わらない。


   IL入り選手 Current 40-Man Roster [23/08/25 終了時]
AL西地区
   合計 投手 野手
LAA 16   7   9  ※二刀流の大谷は投手として今季出場できないが、投手に含まれていない *野手に含まれているStassiは 家族の事情という特殊な状況
OAK 11  10   1
SEA  8   5   3
TEX  6   4   2 
HOU  5   4  1

 大谷の件をミナシアンが大谷に責任転嫁しても、チーム全体の怪我人の多さ、特に野手の怪我人の多さの説明責任を果たすべきだ。

 [追記]

23/08/27(日) 11:16 MLB Rhett Bollinger ミナシアンが大谷の画像に関する疑問を解明 https://www.mlb.com/news/timeline-of-shohei-ohtani-s-elbow-injury?game_pk=716840

> また、8月3日のマリナーズ戦でも右手中指のけいれんのため4回で降板し、エンゼルスは投腕の画像診断を申し出た。
しかし、ミナシアンによれば、大谷と彼の代理人であるネズ・バレロは、その時は断ったとのことである。
 ミナシアン氏は、「画像診断については多くの問い合わせを受けたが、そう、画像診断を受けたのは怪我をした後だった。とはいえ、画像診断の申し出があったのは今年の初めであり、彼と彼の代理人はそれを断った。
 その理由は理解できる。指のけいれんであり、画像診断が必要だとは考えなかった。だから、そこが問題なんだ」


 この記事によると、今年の初めにも画像診断の申し出をしたが、大谷側は断った、と。
 時期的には、キャンプで投手が集合したときか、WBCから帰還したときか、でしょうね。これ自体、この球団側の対応は、驚きではありません。選手管理する側からすれば、当然です。

 問題は、仮に大谷側が断ったとして、球団側が利き腕の状態が不明だったにも関わらず、[中5日] 固定で公休日無視で過去最高の投球回数ペースで投げさせたことです。
これは矛盾しています。「大谷の状態が分からないから、4-5月は慎重な起用方針」というのが妥当でしょう。
すでに前半戦で「投手大谷は未知の領域に入っている」との懸念を表明する記事もありました。

ミナシアンGMの言葉 [本人が言っているだけ]
「我々は大谷のことを気にかけてきたんだ。画像診断も今年の初めと、痙攣を起こしたときに申し出た。しかし、彼らは断った。我々は彼らのことを尊重した。」


ミナシアンGMの行動 [現実に起こった]
・公休日無視の [中5日] 強制固定。(他のSPの登板日を入れ替えてでも。当初はWBCの準決勝まで出場したMEX代表Sandovalも同様の扱いだった)
・二刀流Playerとして、わずか 2試合のみ 休養を与えた
・記者に後半戦「中4日」登板の提案を記事を書かせる
・大谷の体から異常を知らせるシグナルが出ていたにも関わらず、現場介入せず、ネビンが大谷を酷使することを許した。
 間抜けなネビンは「彼はよく寝るから問題ない」などと非常識な発言を繰り返し、自身の判断を正当化した。


 果たして、ファンや球界関係者はどちらを信用するのか? 
 後付の「言葉」よりも、実際、起きた「行動」を基準に判断した方がいい。

 あと奇妙なのは、「代理人側と我々は良好な関係だ(再契約を期待する)」などと繰り返しているのは、頭がおかしいとしか言いようがありませんね。
まるで他人に対する共感性の乏しい “サイコパス" のようだ!
エンゼルスは加害者側なのに被害者を装っている。“大谷のせいで我々が悪者になっている” とでも言わんばかりに。
 加害者側が一方的に喋り続け(自己正当化)、被害者側が沈黙を守っている、という構図は、もはや、両者の関係は切れていると考えていいでしょう。
(LAA残留が1%未満だったのが、肘の怪我で5%になったところで、変わりない)


 ちょっと考えてみてください。
「あの時こうすれば、良かった。こうしておけば、(怪我を) 避けられたかもしれない」みたいな悔恨のコメントは、GM、監督含めてゼロです。
 繰り返します。全くのゼロ!!!
 訴訟社会の米国では過ちを認めるということは一切ないわけです。支那人や朝鮮人と同様。過ちは絶対に認めない。死んでも認めない。
 
 大谷選手側は、シーズン終了したら、即「エンゼルスとは交渉しない」と正式に声明を発表して欲しい。
このアナハイム・ヘルズには平手打ちをして、現実を思い知らせる必要がある。


[追記2]

 『中日スポーツ』は、おかしな事をしている。

23/08/27 10:30 中日スポーツ 大谷翔平の検査拒否、エンゼルスGMが公表した背景 『けがは自分の責任だ』という背番号17のメッセージか 
https://www.chunichi.co.jp/article/756959

◇番記者は見た

> 大谷自身がこの事実を公表してもらうことで、自らのけがで批判される球団を守ったのではないか。けがは自分の責任だというメッセージを送りたかったのではないか。
単に球団批判をかわすために、GMが発言をしたとは思えない。(阿部太郎)



23/08/27(日) ~14:37 中日スポーツ 『もう大谷翔平の残留はなくなったな』 検査拒否めぐるエンゼルス発表に米国ファン騒然 「チームと選手の関係が目の前で壊れていく」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e85e4d62663e0629b6cd5fb59a15f14778b080c
> このほか大谷自身がこの事実を公表してもらうことで、批判される球団を守ったのではないかという見方もある。

 見方もあるって、自社の番記者の意見かよ!!

 「番記者は見た」って以前もおかしな記事を書いていた気がする。大谷自身がこんな回りくどいことをするなら、自身のSNSで事実関係を公表すればいいだけ。
番記者は見識があるわけでも、偉いわけではありません。ただ、ぶら下がって記事を書いているだけ。
これはフィギュアスケート競技の各スポーツ紙の担当記者のレベルが押し並べて低かったのを見ても明らかだったように。(たまたま、担当しているだけに過ぎない)
日本の記者も米国同様、全ての記事を署名入り記事、顔写真入りで投稿するべきです。金を貰っている、プロなんだから。

 日本のMLB関連記事は、読む価値のない記事が多すぎる。海外の記事の要約、つまみ食い、旧Twitterの反応の恣意的な抜き出しで記事を構成とか、ね。

この記事についてブログを書く
« エンゼルスが目論見通りに大... | トップ | エンゼルス解体 »
最新の画像もっと見る

エンゼルス」カテゴリの最新記事