二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

09/10(金) A HOU 第一戦

2021-09-11 | 試合の感想

 今日は、大谷先発のアウェーのヒューストン・アストロズ戦、NHKをはじめとする日本のマスゴミが「ベーブ・ルース以来の~」と登板試合を煽っており、嫌な予感しかしなかったですね。

4回表エンゼルスの攻撃あたりで、途中から視聴しましたが、その時点で大谷選手はヒットをかなりたくさん打たれており、三振は一つだけという普段と全く異なる内容でした。

2out満塁 Gosselinがボール球に手を出し空振り三振[この回、味方が逆転し1点リード]、

4回裏 先頭打者 大谷投手が2ストライクと追い込みながら、Splitterが抜けて死球と、以降、最悪の流れになってしまいました。

 

 まず疑問に思ったのが、無能なマドン監督が起用した今日の捕手がStassiではなく、Suzukiだったことです。

昨日、1日休みがありながら、球界で最悪の捕手の一人、Kurt Suzukiを起用した理由は、今日の相手先発投手が左腕だったからという単純な理由だからでしょう。

    打率 出塁率 長打率 OPS 評価[A>G]

対左腕 .231 .302  .372 .674 E 平均以下

対右腕 .208 .275  .283 .558 G 非常に悪い

 対左の方が成績が良いと言っても、大した成績ではありません。この上積み分で、「投手大谷」の成績が自動的に犠牲になるのは、日本人ファンには怒りしかありませんね。

 

 次に先発登板日の二刀流です。自分は当初からこの起用方針に反対です。投手に専念させたほうがいい。

確かに、HR争いが激化し、打者成績の向上のために、打席機会が必要ですが、明らかに「打者大谷」が「投手大谷」の負担になっています。

先発登板日は「投手大谷」に専念させたほうがいい。3打席程度の打席を与えるより、1イニングでも長く投げさせたほうが、本人にとってもチームにとっていいわけです。

 現実的に一人の人間が2つの異なる役割をこなしチームを引っ張るのは不可能です。スーパーマンではない。

大谷選手の傾向として、先発登板日前の打撃内容は力をセーブするため下降し、登板終了後は、セーブする必要がないため、向上する傾向があります。

毎日出場可能な打席よりも、1週間に1回程度の登板機会の方が少なく貴重だからです。

 彼の優位性を発揮するには、交流試合のNLの試合に先発するのが一番です。ところが、SDの若手左腕に右手に死球を受けて、翌週のSD戦に投げるはずが、登板日がずれてしまった。

不運としか言いようがありません。

 今日、初打席でHRを打ったじゃないか、と言われるかもしれません。その後どうなったか。四球、敬遠四球となり、相手から警戒され、勝負を避けられてしまうわけです。

これでは先発登板日に打席機会を設けても仕方がありません。(四球やヒットで出塁したら、先発投手として休めない)

 

 大谷翔平の置かれている立場は非常に苦しい。「打者大谷」と「投手大谷」で説明してみましょう。

エンゼルスの攻撃面では、離脱順に、高年俸選手の右打者:Pujols、Trout、Rendon、Uptonが離脱しており、左打者の大谷の後を打つべき選手が、シーズンのほとんどでいないわけです。

オールスター戦以前から、大谷は勝負を避けられており、相手先発は初球フォーシームを投げず、変化球のボール球から入ることが多くなっています。ど真ん中付近の甘い球は、ほとんどありません。

ゾーンぎりぎりかボール球を投げられ、見逃しストライクor空振り、内角高めに投げられファウル、外角(or低め)変化球で空振り三振というのが、打者大谷の三振のパターンです。

(連戦の疲労から、ストライク/ボールの見極めが出来なくなると、この傾向になりやすい)

 

 この攻め方に加え、大谷の前を打つFletcherにも問題があります。彼は初球打ちかつ悪球打ちであり、初球か2球で凡退するため、大谷が相手投手の球筋を見るのが難しくなっています。

現状、Fletcherの代わりに大谷が相手投手に球を投げさせ、球数を稼ぐ事になってしまっています。2番大谷にとって1番Fletcherは最悪の組み合わせなのです。

従って、大谷が初球のストライクを振る確率が、Fletcherのせいで下がってしまうわけです。率直に言って、Fletcherには1番打者の適性はありません。(9番が妥当) 

[四球が少なく、ヒットが打てなければ出塁できない。凡退時も後続打者のために、球数を稼げない。足もそれほど速くない。]

 

 さらに、大谷の後ろを打つ打者の問題です。この打者はTroutがベストですが、彼は不在です。Fletcherが後を打ったこともありましたが、この場合も、最悪の組み合わせになります。

例えば、大谷が単打か四球で出塁すると、盗塁を狙う際に、Fletcherはボール球を振りに行ってしまうわけです。(Troutのように選球眼が良くなく、我慢強くもなく、追い込まれても四球を選べない)

ファウルで大谷が盗塁時に何度も”無駄走り”させられてしまうわけです。

Fletcherの過去の打撃成績

      打率 出塁率 長打率 

過去 7試合 .074 .138 .074

過去15試合 .145 .172 .161

過去30試合 .179 .217 .195

 Fletcherは長期の不振に陥っており、このような成績では、大谷が他チームの長距離打者のように、”打点”を稼ぐ機会が全くないと言っていいでしょう。

 

さて、改めて説明する必要もありませんが、「投手大谷」は3つのハンディキャップを抱えています。(より正確に言えば、貧弱な攻撃陣も追加されますが)

1.球界最悪の捕手の一人 Kurt Suzuki

2.球界最悪レベルのブルペン陣

3.マドン無能監督による酷使に次ぐ酷使

 a.先発登板日の翌日、および前日のDH起用

 b.先発登板日の二刀流起用

 c.他の野手のように、定期的に休みを全く与えない

 (大谷を休ませれば、DHスポットが空き、他の野手を半休でき、チームにもメリット)

 

 今日の試合は、前回登板のキャリアハイの無用な球数を投げさせられた疲れが抜けておらず(登板翌日も休ませなかった)、今日のひどい内容になってしまいました。

前回登板時、まともなブルペン陣がいたら、適切なタイミングで降板し、次の登板に備えることが出来ていたでしょう。

 

 大谷翔平がここまで大きな怪我なく過ごせたことが自体が奇跡といえますが、来季も同じように怪我なく過ごせるかと言うと、同じようにはいかないでしょう。

今季の酷使は、来季に必ず影響するでしょうし、怪我の再発や、長期のスランプもありえるでしょう。

間抜けなマドンのせいで、大谷翔平は選手寿命を削ってまで、今季出場し続けているというのが自分の見立てです。

マドン監督は、大谷を酷使し使い潰しても全く意に介さないでしょう。監督としての自分の首のため、球団およびMLB機構の商業的理由のため、大谷を酷使し続けているわけです。

(球団としても、大谷をFAで引き止めるのは大型契約が必要になるので、低年俸のピーク年齢時に”使い潰しても問題ない”という考え)

大谷がいなければ、エンゼルスの試合を見る価値など、全くありませんからね。