二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

6月16日(日) KCR(H) 第三戦

2024-06-17 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/royals-vs-dodgers/2024/06/16/746130/final/box
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大谷    :3打数2安打 2打点 2得点 1四球(初回) .309AVG .976OPS
Glasnow :7.0回 3H 0R 0ER 1BB 9K 0HR 3.00ERA
Betts  :7回裏 2out一塁 2-2[4]☓ 内角高め4S[97.9] 左手骨折
山本由伸:右上腕三頭筋の張り → 右肩の回旋筋腱板の張り(少なくとも数週間の離脱) 15days-IL
Grove  :右肋間緊張 15days-IL

 今日の打撃は素晴らしかったようですね。VTRでHRのシーンを見てみると、構えの段階から無駄な力が入っておらず、リラックスして待っている感じです。
スイングも力感なくスムーズで、甘い球をしっかり捉えました。援護点で苦しんでいたGlasnowに約束通り、2HR。勝利をプレゼント。
 ただ、怪我人が多く出たので勝利を喜べませんね。Bettsが不動の一番だったので、大谷の打席に一番影響するでしょう。上位の打順の並びはどうなるのか。
山本由伸も数週間の離脱で大変痛い事態です。連投によるとばっちりを受けたのか、GroveもIL入りです。

 今後、Blogに関しては、更新が頻繁ではなくなると思います。大谷選手を応援することは変わりありません。

6月15日(土) KCR(H) 第二戦

2024-06-16 | 試合の感想
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大谷:(無意識か、意識したものか) 上半身が上向きになり、打球を打ち上げようとしているが、ボールの軌道に対し、スイング軌道が修正できず、上っ面を叩いている。
  本人は空中に打ち上げたつもりでも、実際はゴロを打っている。HHしているが、打撃の感覚がずれ、ゴロアウト*3つ。HRに出来る甘い球が複数回来ているが、打ち損じている。
  Launch Angle (LA) に関しては、平均であと5°ほど上げたいところだが、逆に強引さが目立つ。
  牽制球が直撃する前の好調だった頃は二塁打やXBHでMLBをリードしていたが、深い当たりの二塁打(右中間/左中間)が大幅に減ってしまった。今や見る影もなく、期待も持てない。

山本:上腕三頭筋の張りで2回終了[14/28 50.0%]後、降板。やはりNYY戦でで出力を上げた後遺症はあった。今日は初回からS率が通常よりも低かった。

継投:
 6回表 Treinenは1outから2四球を出した時点[8S/18球 44.4%]で代えるべきだった。満塁HRを打たれた打席も、配球ミス。
 三振が取れず投げる球に困ったときは、フルカウントになる前に、定石通り “外角低め” にSNKで良かった。
 実際、外角低めどころか、隣のゾーンの真ん中高め、外角中にすら12球投げた中で1球もなく、打者は高めのゾーンを待っていれば良かった。
 打たれた球は、ど真ん中のゾーンに最も近い、変化に乏しい 真ん中高めCUT[92.6]。

6月13日(木) TEX(H) 第三戦

2024-06-14 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/rangers-vs-dodgers/2024/06/13/746136/final
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LAD
 本来、山本由伸の登板予定(Bobblehead day)だったが、スキップしてBullpen Dayとなった。
 しかし、登板の変更が急だったため、Michael Grove (R)、Ryan Yarbrough (L)の出来が悪く、初回にいきなり2失点、3回表までに計3失点と典型的な負けパターンに。
 Groveは本来、スイングマン/ロングリリーフだが、先発投手としては失格の烙印を押されており、Bullpenから短いイニングを投げるしかない投手。不適切な人選だった。
 Ryan Yarbroughも制球が悪く、3回を投げて62-35[56.5%]、4四球と野手の打撃のリズムを狂わせてしまった。
 結果から言えば、山本由伸に投球数を制限して(5回程度)、中5日で投げさせるべきだった。シリーズの勝敗がかかっていたのに、試合を捨ててしまった。

大谷 第1試合でB/Sの見極め、忍耐強さの改善が見られた。第2試合もHHが続き、後はLAの調整だけで、調子は反転したかと思われた。2試合連続でHR(ただしマルチヒットはなし)。
       
     回 点差 状況    カウント  結果
第一打席:1回裏 0-2 1out なし  0-1[2]☓ ②外角中CH[85.8] B球*2.5 二塁ゴロ[92.3 -6]☓ 初球の内角中CUTを見逃し、外角中 B球[2.5個分外れた] CHに手を出す。この時点で今日は駄目だと。
第二打席:3回裏 0-3 2out 一塁  2-2[6]☓ ⑥ど真ん中(右下)SNK[95.2] 左翼ライナー[98 17 286]  初球の内角CUT B球[2個] に手を出し空振り。#6 HR球だったが、追い込まれていたので軽打に。
第三打席:6回裏 0-3 1out なし  1-0[2]◯ ②ど真ん中CUT[91.1] 二塁ゴロ[96.1 -13]  HR球だったが、Ballが上がらず、二塁ゴロ。

第四打席:8回裏 1-3 1out一三塁 0-2[3]☓  ③地面KC 空振り三振☓☓ 0out一三塁でBettsが倒れる。HRなら【4-3】の逆転、犠牲フライで【2-3】の1点差の絶好の場面。
                     初球の甘いCUTを見送り、高めのCUT(B球*1.5)に手を出しF。追い込まれてからKCに空振り三振を喫す。
                     前回の対戦から追い込まれてからKC(B球)が来ることは容易に予想できた。学習能力なしといえる。打点を上げる最低限の仕事も出来ず。

 自身の打撃感覚が好調なときほど、忍耐強さが必要。B球に手を出し、相手投手を助けていた。 Lorenzenの失投が2回あったにも関わらず、打ち損じ、結果を残せず。
3.Freeman (S)、4.T.Her (S)、5.Pages (A)、6.Heyward (S)と後ろに控えていた打者は直近7試合でOPS評価が非常に優れていた。大谷はB/Sを見極め、出塁するだけで良かった。
今日は、元チームメイトのLorenzenで気負いすぎたのか、また悪い時の状態(B/Sの見極めが悪い、B球に手を出す)に戻ってしまった。試合結果、打席内容ともに非難に値する。

6月7日(金) NYY(A) 第一戦

2024-06-08 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-yankees/2024/06/07/745737/final/box
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公休日
4日(火) LAD 0- 1 PIT Glasnow 6.0回 61/ 97[62.9%]
5日(水) LAD 6-10 PIT Paxton 1.2回 28/ 45[62.2%] 
6日(木) LAD 11- 7 PIT Buehler 3.0回 47/ 78[60.3%] 野手のエラーにより投球数がかさみ無念の交代。
7日(金) LAD 2- 1 NYY 山本  7.0回 72/106[67.9%]                     

 先発が2試合続けて3回以下の投球回=Bullpenの負担が極大化している状況下で、8連勝中、かつ試合前時でMLB最高勝率を誇るNYYとの対戦です。
山本投手は、出来るだけ無失点で長いイニングを投げる必要性があった。その期待に大いに答えた。魂を揺さぶる投球内容でした。

山本由伸
72/106[67.9%] 7.0回 2H 0ER 2BB 7K 3.32→3.00ERA 0.8→1.3 bWAR/ 1.8→2.1 fWAR  最速 97.2mph→[156.4km/h] → 98.4mph[158.4km/h]
WPA +43.5 (1位)
          年平均より
          球速[mph/kmh]  SR  割合
4-Seam Fastball  +1.7 / +2.7   +44   53%
Splitter      +1.6 / +2.6    -16  16% ※SFのSRは重要ではない。
Slider       +1.9 / +3.1   +54  11%
Curveball     +1.6 / +2.6   +35  11%
Sinker       +1.9 / +3.1   +53   6% 
Cutter       +1.2 / +1.9   +266   3%

  LADと対戦する相手チームの先発投手の球速を前季と今季で比較すると、1-2mphほど落ちている投手は、大抵、成績も悪化していることが多い。
 今季ここまでの山本由伸投手の成績を見て、その長期契約の契約金を疑問視する向きもあったでしょう。特に球界を代表するPITのルーキーたち(JonesとSkenes)を見た後なら、なおさら。
 これがポストシーズン仕様の山本由伸ですね。この球速とSRの上昇は、全く別投手と言っていいでしょう。
 確かに、キープレーヤーのソトは怪我で欠場していましたが、LADの編成部門は快哉を叫び、NL西地区の球団は恐れをなしたでしょう。
  重要なのは、投球の質ではなく、メンタルです。レギュラーシーズンで活躍しても、ポストシーズンではさっぱり、という投手がいるわけです。
 相手に立ち向かっていく強い気持ち、敵地で負けない強いメンタルこそが、常勝チームには必要で、チームを奮い立たせ、鼓舞するわけです。
 自分は、プロ野球時代の山本由伸投手を全く見ていませんでしたが、今日の投球内容は脱帽でしたね。
 現在のLADのエースはGlasnowですが、それに値する、チームを助ける投球でした。
  NYYとのレギュラーシーズンの対戦は今回限りですので、最終的な勝敗に関わらず、今日の投球は、LADで長く記憶される今季のハイライトの一つになるでしょう。

  山本由伸の投球を見ていたBullpen陣も、感化されたのか、痺れる展開の中で、素晴らしい投球を見せてくれました。
 特に10回表 2out一二塁で大谷が一塁ゴロに倒れ、点が入らず、敗退必至の10回裏を抑えた Michael Grove (R)には救われました。[WPA +30.7 (3位)]
 途中加入の選手も別人のようで、さすがに「再生工場」ドジャースと言われるだけあります。

 大谷翔平:全体的に主審による投手有利の判定が多く、大谷の打席でも、「B→S」の誤審が複数見られた。
      回 得点差 相手投手      場面    カウント 内容  風 9.3m/s, R To L
第一打席  1回表 0-0  Poteet (R)   1out なし   3-2[6]☓ ⑥外角中SNK[94.3] B球 二塁ゴロ[98.1 -30] #1「B*1.5→S」誤審。全6球中、Sは#4の1球だけ、というセオリーどおりの、B球攻め。
第二打席  3回表 0-0  Poteet (R)    2out 一塁   初球   ①真ん中低(外)SNK[93.4] CFライナー[112.8 16 360 .780] 捉えた当たりだったが、LAが低くCFの守備範囲に。LAが、あと10° 上がっていたら・・・
第三打席  5回表 0-0  González (L)  2out 一二塁  0-1[2]☓ ②外角低めSL[86.5] 一塁ゴロ[80.4 -3] ほぼ同じ位置にSNK-SLと続けられたが、相手の狙い通りのゴロアウト。
第四打席  8回表 0-0  Ferguson (L)  先頭打者   1-2[4]☓ ④外角高4S[95.7] LFフライ[98.7 40 326] #1 B*1.5→S(誤審) LAが、あと10° 下がっていたら・・・
第五打席 10回表  0-0  Hamilton (R)  2out一二塁  1-1[3]☓ ③内角低めSL[90.8] B球*1.5 一塁ゴロ[107.8 5 110 .630] 全3球中、Sゼロ!

  昨日と今日で違うのは、2ストライクに追い込まれてからの打席が、第一打席と第四打席だけだったということ。
 (初回のLAD打線のコンセンサスは、ボールをしっかり見極めて、データの少ない相手先発が「今日、調子がいいのか/悪いのか」だったと思われます。
 1.Betts 2-2[6]☓ 見逃し三振、2.大谷 3-2[6]☓ 二塁ゴロ、3.Freeman 3-2[7]☓ 四球と、初球を犠牲にしても球数は投げさせられた)
 その他の投手も回数は少ないですが、対戦経験はあるので、追い込まれるまでに打とうとしたようです。(三振は無かった)
  ただ、外中心のB球攻め、低めのゾーン、低めからボールになるゾーンを利用して、大谷の打ち気を誘い、強引な打撃(引っ掛けたゴロ)を誘発するやり方でしたね。
 ヤンキースタジアムは狭いので、フライだと大谷のパワーではそのまま入ってしまう可能性がありますので。
  残念ながら相手の術中にハマり、チーム最多の5残塁です。前を打つBetts選手が不調の中でも、「四球を選んで大谷に回そう」という意図があったのに申し訳ない。
 2outで走者がいた計3回の場面で、単打か長打が出ていれば・・・と何度嘆いたことか。
 打球方向も引っ張り気味で完全に相手のシフトに絡め取られています。内角低めは捨てて(SLならほとんどBになる)、逆方向への意識がほしいですね。

  大谷翔平選手、あなたは孤独ではない。AL東地区のBAL、BOS、TBR、TOR(!)のファンは皆、LADを応援しているはずだ.
 チームメイトが舞台を整えてくれている。後はあなた次第だ。

LAD
◯ T.Herが初回好守備で山本を助け、チーム初安打、Extra Inningで決定的な2点二塁打と大仕事。
  PagesがHR性の当たりを連発。(風の影響か失速)
  Bullpenが、神がかり的な投球を見せた山本に影響されたのか、無失点で全員抑えた。
 
☓ K.Herが2日連続でエラー。そして走塁ミス。
  PagesがExtra Inningで致命的な走塁ミス。
  好調なはずだったHeywardが大谷同様、ゴロアウトを重ねる。
  複数人が、見送れば四球だったのを三振。

6月6日(木) PIT(A) 第三戦

2024-06-07 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-pirates/2024/06/06/745495/live/box
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大谷 6打数1安打 3三振(チーム最多) 1得点 4残塁

 率直に言います。今日の大谷は、全てクソみたいな打席でした。初回の初打席 3球目 1-1から ど真ん中(高) 4S[91.7]を見逃した時点で、今日は良くないと直感しましたね。
好調なら振りにいって右翼HR[2打点]【2-0】になっていたでしょう。
Falter (L)の4Sは球速もスピンレートも低く、高めの見極めが重要なんです。2ストライクからは高めの釣り球が多い。大谷にとってHRを打ちやすい美味しい左投手のはずだった。

     回 得点差 相手投手    場面      内容
第一打席 1回表 0-0  Falter (L)   0out 一塁   ④外角高中SL[83.8] B球*1.5 RF前H
第二打席 2回表 4-0  Falter (L)   1out なし   ④外角低めSL[85.3] B気味 空振り三振☓ この打席の全4投球は全てストライクの枠にかかる“エッジ”の球。2球目は見送るべき。3球目は仕留めないと。
第三打席 4回表 4-4  Falter (L)   1out一三塁   ⑤外角高めSL[85.9] B球*3 空振り三振☓☓☓ 同点に追いつかれ、そこから突き放せる重要な得点機でしたが、最悪の空振り三振! 
                           犠牲フライを打とうと、2球、高めに手を出したはいいが、仕留められず。後続のFreemanも倒れ、大谷がチームの勢いをへし折ってしまった。

5回表 先頭打者のT.Herが右翼HR[1打点]【5-4】(米国風に言えば、大谷がベッドの上に残したうんこを、T.Herが片付けた。万一、LADが追加点を得られず、逆転負けしていたら、大谷がまず最初に糾弾されていた)

第四打席 5回表 10-4  Heller (R)   1out なし   ①内角低めCUT[89.4] B球*1.5 二塁ゴロ[106.4 -3] HRの余韻の残る中、初球のB球を打ちに行き、あっけなく凡退。苦しい相手投手をわずか1球で助けてしまった。
第五打席 7回表 11-4  Nicolas (R)   1out なし   ③真ん中低めSL[93.7] B球*1.5 空振り三振☓ #1 #2と同じコース[内角低め]に同じ球種[CUV]にも関わらず、空振り―ファウル。追い込まれてBに手を出し三振。
第六打席 9回表 11-7  Mlodzinski (R) 1out一二塁  ④内角低めSL[88.7] B球*1.5 一塁ゴロFO[103.1 1] #1 真ん中高め甘いSLを見逃す。#3 同じコースの4Sをファウルで打ち損じる。追い込まれ内角低め(B球)SLに手を出し一塁ゴロ。

 全体を通じて、過去の不振だった頃と全く変わらず。ストライクゾーンの管理が全く出来ていない。(最終的に振りに行っているのは、全てB球)
甘い球を見逃し、追い込まれてからボール球を振らされ、凡退を繰り返す」と最悪のプレートディシプリン(Plate Discipline)です。
(第四打席以外は全て2ストライクに追い込まれたアットバット。また、当初より、Chase%とWhiff%が悪化し、K%も悪化)
大谷には真中付近に投げなければ問題ない。B球/際どい球を投げてカウントを稼げ。最悪、四球になっても良い」というのが、相手チームの認識でしょう。
 (昨日、大谷の状態が改善したように見えたのは、相手先発のPaul Skenesが [リスペクトからか] 真っ向勝負を挑んだからですね)
 実際、B球に手を出し、空振り/ファウルでカウントが悪化するため、四球も稼げない状況です。(ちなみに大谷のフルカウントの成績は悪い)
 もしかしたら、疲労や怪我が要因ではなく、大谷翔平は野球IQが低いのでしょうか? もっと一打席、一打席、一球、一球、大事にしてもらいたい。

  日本のファンはLADの試合を大谷の打席を中心に楽しみに見ているわけだから。
 こんなクソみたいなアットバットを連日に渡って、繰り返し見せられ続けたら、日本全体が“うつ病”を発症します。いや、本当に!

LAD
◯ 湿っていた打線が、大量得点。Freeman、T.Her、Bettsと主砲がそれぞれHR。(大谷も続きたかった)

☓ 非常にエラーが多い。投手が余計な球数を投げさせられ、苦しみぬいた。LADはエラーから崩れることが多い。
  Bettsは移動日は2Bをするべき。VargasがLFで二回、拙いプレー。(スタメン起用はリスクが伴う)