daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

電王戦

2015-04-10 21:59:16 | 日記・雑談
いよいよ明日が最終局となりました。
連盟では公式戦の対局をつけず、朝から大がかりな設営が行われていたようです。
6時からの検分に顔を出しましたが、前4局と同様のセットが普段の対局室に組まれていて、その姿は壮観というか、異様というべきか。

ご存じのように棋士側から見て○○××という星取り。
作ったような展開で、いつもながら電王戦というイベントの持つ強運を感じます。
言うまでもないことですが、明日は大いにご注目ください。

今日は朝から常務会、その後棋士への定例の報告会があり、終了後もいろいろ電話が鳴ったりして、理事としても非常に長い一日でした。
デスクに財布を入れたまま帰途について、取りに戻るというハプニングもありましたが、大事に至らなくて良かったです(?)

おかげで明日という一日の持つ重みについて、つらつら考える時間にもなりました。
どの対局も等しく当人にとっては大切ですが、それでも重い一局というのはあります。
仕事においても、いつも一生懸命取り組んでいるにしても、ここぞという重い決断が時にあります。
勝負である以上等しく幸せになるということはあり得ないわけですが、あさっての朝日が、両対局者にとっても、我々にとっても、多くの将棋ファンにとっても、優しいものであればいいなと、そんなことを思う前夜です。

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1 コメント

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感動しました。 (たきの)
2015-04-10 23:04:25
あさっての朝日が、両対局者にとっても、
我々にとっても、多くの将棋ファンにとっても、
優しいものであればいいなと、そんなことを
思う前夜です。

上記の文章には、感動しました。

特に、優しいものであればいいなと、

いうところは、片上理事の人間としての
温かみが感じられました。

明日の、電王戦の最終戦は、勝敗は
どちらかに必ずつきます。明後日の
朝に片上理事が書いてられるような
気持ちになれば、わたしも対局者も
開発者も関係者の方々も、幸せに
なれるのではないかと思います。
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