daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

順位戦

2016-12-20 19:24:34 | 日記・雑談
昨日はC1順位戦の日でしたが、前に書いた通り自分の対局は延期。
あさって22日(木)に東京で指すことになりました。
年内最後の対局、頑張ります。

ところで、排水管工事の影響で後ろ倒しになったため、先週がB2とC2(前半)、今週がC1とC2(後半)とB1。
つまり全クラスの一斉対局、それにA級やB1の延期分も含め、この2週間だけでかなりの対局数が消化されることになりました。

現在、総務担当ということで建物のメンテナンスを預かる立場でもあるわけですが、その視点で言うと、工事が終わった瞬間から連日朝から未明までフル稼働に近いような状態で、いろいろと心配が尽きません。
前は中継の内容や新しいサービスのことばかり考えていましたが、立場が変わり仕事が変われば、視点もすっかり変わるものだなあと思います。
深夜に及ぶ対局は棋士にとっても大変ですが、建物にとっても大変なんですよね。
なんとかもうしばらく元気でいてもらって、限界が来る前に、早く次の手を打たないといけません。

また同じく昨日は、対局延期を受けて、二上先生のお別れの会に出席。
僕はお会いしたことはあるはずですが、お話させていただいたことは、なかったかもしれません。
会長を7期14年、それ以外も含めると役員歴は30年に及ぶそうで、これを越える方はまず現れない気がします。
きっと、ひとえに人望が厚かったのだと思います。
謹んでお悔やみを申し上げます。

今日は常務会でしたが、正直なところいくら時間があっても足りません。
一応仕事納めは例年通り28日の予定ですが、かなり大変な年の瀬になりそうです。
とにかく、自分のできることをしっかりやるしかありません。

それにしても今年は本当に激動の一年でした。
将棋界だけでなく、日本も、世界も。
今年が転換期だったと、良い意味で後世に評価されるように、努力していきたいですね。

勝ち、遠征中止

2016-12-17 22:36:09 | 日記・雑談
先日の対局は、久々に振り飛車を採用。
夕方まではせっかくうまく指せたのに、楽観から指し手が乱れてしまい、難しくなりましたがそこからは踏ん張って勝ち。
良いところも悪いところも出た一局でした。
年明けに予選決勝の楽しみが残り、良かったです。

そしてまたすぐ次の対局、のはずだったのですが相手のインフルエンザにより、延期になりました。
大阪遠征のつもりでいたので、すこしだけ日程に余裕ができた感じです。
実は昨年も同じ時期に同じことがあり、そのときは初めての不戦勝を経験しました。

この問題はなかなか対応が難しく、今年の春頃に月例報告会等でかなり議論し、現在は感染症の診断が出た場合、可能な範囲での延期を認めるという運用に落ち着いています。
無理を押して対局に来るケースが出てはいけない、さりとて正直に申告したがために不戦敗というのもやや不都合です。
また場合によっては対局スケジュールが詰まっている可能性もあり、ケースバイケースで対応せざるを得ません。
何はともあれ、この季節は特に、風邪・ウイルスに気をつけましょう。

昨日は午後、新人王の表彰式。
年に一度、この日だけは囲碁将棋合同のパーティーと決まっているのですが、今年はひときわ若い二人が主役でした。
合わせて35歳、ちょうど自分と同じでさすがにびっくり。

同日行われた棋王挑決も、22歳・五段同士の対戦でしたし、若いスターがどんどん出てきていることを実感した一日でした。
その棋王戦は、弟弟子の千田君が挑戦権を獲得。
現在の人間界では異質の強さが、いずれはスタンダードになるのかどうか、とても注目しています。


明日対局

2016-12-14 11:55:50 | 日記・雑談
王座戦です。
ちょうど1か月ぶりの対局になるので、カンを取り戻せるか不安ですが、いつも通り全力を尽くします。
思えばこのタイトルでブログを書くのはかなり久々ですね。

昨日で配管工事が無事終了し、今日から将棋会館での対局が再開となります。
順位戦の一斉対局がそのぶん後ろ倒しになっているので、対局室はしばらく満員御礼の日が続きそうです。
外出禁止は息苦しさもありますが、現状を考えるとやむを得ないでしょう。

ところで、将棋会館(東京)の工事はこれで当面終了の予定ですが、古い建物ですので、今後いつまで使い続けるのか、本当はもっと議論していかなくてはいけません。
ここ数年ははっきり言って、最低限やむを得ない手だけを指している状態でした。
来年こそは、検討する余裕を作っていきたいと思っています。

叡王戦

2016-12-12 09:11:56 | 日記・雑談
第2局、既報の通り佐藤天彦九段が勝ち、電王戦に出場することになりました。
昨日の将棋もまさに完璧で、最近の好成績も納得、とプロの誰もが感じる内容だったと思います。
来春の対戦でも、決勝戦の2局のような、完成度の高い戦いが観られることを期待しています。

こういう形で、こういうタイミングで、名人とコンピュータが対戦することになったという流れには歴史の不思議を感じます。
昨日は短い時間でしたが久々に現地にもお邪魔させていただき、担当していた頃をすこし懐かしく思い出しました。
と言っても、つい最近のことなんですけどね。本当に、いろんなことがありました。

昨日は初の英語放送も行われており、カロリーナが出させてもらうということで僕もひっそりと緊張していました。
スタートのところは家で観ていましたが、予想以上にうまく話せていてびっくり。
'shogi'にとっても歴史的な一日になったと言えるのではないでしょうか。
堀口先生は本当に大変だったと思います。どうもありがとうございました。

そして、日付変わって今日はニコ動10周年ですか。
いろいろとメモリアルでしたね。

今日は午前中に工事の報告を受けたあと、常務会、その後記者会とその忘年会。
明日はちょっとした取材と、イベントの打ち合わせなどなど。
今週は久々に対局もありますが、そのほかにも盛りだくさんです。

中継とか

2016-12-09 15:32:21 | 日記・雑談
昨日の竜王戦は、まさかの早い終局。
お昼休み明けの到着で、そこから1時間足らずで終わりましたが、むしろもっと早くてもおかしくなく、なんとか間に合ったという感じでした。
熱戦を期待していたのでいささか残念でもありましたが、トップ同士の戦いでもときどきこういうことはあります。
最終第7局は非常に大きな勝負になりましたね。

そのほかの対局では、最近朝日杯の中継が多く、早指しの将棋を堪能していますが特に昨日の澤田君はすごかった。
同期のライバル2人を相手に持将棋・千日手、(たぶん)お昼を取るヒマもなく4局指し続けて予選突破。
しかも水面下で少なくとも他に2回、千日手の変化がありました。
まさに、将棋は体力。

自分は東京に戻ってきて、今日は久々にメディアのMTGと、記者の懇親会。
前向きな話を聞きたいと思っています。

明日はパーティー週間の締めに?大橋新四段の祝賀会。
あさっては叡王戦第2局、場所は迎賓館。

再始動

2016-12-05 08:37:44 | 日記・雑談
その後、もやもやした感じが続いていましたが、昨日でようやく吹っ切れました。
特に、土曜日のイベントで多くの方と指して、トークショーでも楽しくお話できたのが、良かった気がします。
どんなときでも、とはいきませんが、できる限り、前向きな気持ちでいたいですね。
そして、将棋「界」のために、という視点を持ちたいものです。

昨日は叡王戦に注目していましたが、見たこともないような形、指し手が随所に出てきて、面白い将棋だったと思います。
流れ的にはずっと千田君のペース、しかし結果は名人の完勝。といった感じに見えました。
横綱相撲という言葉が頭に浮かびました。

来期竜王戦の抽選が終わり、加藤ー藤井戦が実現したそうですね。
62歳差はまだしも(それも無理だと思いますが)、「N世紀生まれ・N+2世紀生まれの両方と公式戦で対戦」は空前絶後の記録になるでしょう。
今年のクリスマスイブは、将棋界の聖夜、でしょうか。神ってますね。

さて今週はパーティー週間。
もちろん遊んでいるのではなく、王座・女流王将・王位と、就位式が続くのです。
他に理事会と、竜王戦での出張もあり、今夜は別の会食もあり、もちろん普通に会議もあり、連日スキのないスケジュールです。


12月

2016-12-01 09:22:26 | 日記・雑談
早いもので、師走です。
すっかり寒くなりました。
忙しいですが、なんとか元気でやっています。

ただ先日、とても腹の立つ出来事がありました。
詳しくは書きませんが、ずいぶん理不尽な目に遭ったものと、ひとしきり終わったあとは悲しい気持ちになりました。
今後、こういうことは起こらないでほしいものです。

自分ではあんまり怒らない人間だと思っていたので(勘違いなのかもしれない)、腹を立てている自分自身にかなり動揺もしました。
その結果、冷静さを欠いてミスをしてしまい、反省しています。
人生いろんなことがありますし、感情のコントロールは特に人前に出るときには重要なので、気をつけたいものです。

健康には日ごろから気をつけていますが、加えてモチベーションの維持と、ストレスへの耐性が、現代を生きる者にはとても大事だなあと思いました。
気を取り直して、今月も精いっぱい頑張ります。

囲碁界で、井山さんと、中国・韓国・AIの代表が総当たりで対局するという記事を見かけました。
世界戦に出るためのスケジュール確保がとても大変だと聞いていたので、よく実現したものと思います。
企画内容もびっくりでした。どんな結果になるんでしょうね。

今日は久々に書道の予定。
明日は通常通り出社。
あさっては毎年恒例のNTTデータでのイベント。
その後、来週のことは、また次回に。

振り返りなど

2016-11-26 17:34:16 | 日記・雑談
すこし気が早いですが、そろそろ年賀状の準備もしなければということで、今日は名刺の整理を少々。
厚みがあるのはだいたい出張したとき(あとは就位式等のパーティーのとき)なので、ふと思い立って今年はどこに行ったかなあと、振り返ってみました。

棋戦関連では、大田原(王将戦)、宇都宮(棋王戦)、福山(名人戦)、旭川(王位戦)、飯塚(王位戦)、札幌(JT杯)、そして来月甲府に竜王戦で行く予定なので、都合7ヶ所。
普及関係では、年始の九州研修会発足を皮切りに福岡に3度、あとは横手。秋田県は初めてでした。
ずっと通っている栃木県では、宇都宮には来月の予定入れて5回、それと佐野と日光。
例年よりすこし多かった印象で、特に飛行機によく乗った気がします。

明日も栃木で、県連発足記念大会に行ってきます。
場所は鹿沼市。
多くの方々の参加をお待ちしています。

先月に比べると多少落ち着いたとは言え、今月も忙しかったです。
ただ最近ようやく、将来の話ができるようになってきたので、すこしモチベーションが上がってきました。
明らかにいま将棋は「来てる」と思うので、この波を大事にしたいと思っています。

リコー杯は3連勝で里見さんが奪取。
内容も明らかに抜けている感じで、全冠制覇が見えてきましたかね。

叡王戦3番勝負のPVと、対局場等が公開されました。
前にも書きましたが、異質な両者の対戦と思うので、どんな将棋になるか楽しみにしています。

帰京

2016-11-23 15:38:28 | 日記・雑談
昨夜、石垣から帰ってきました。
日本最南端チャペルでの挙式に加え、離島の波照間・西表にも行き、最終日には島内を車でぐるっと一周。
青い海や豊かな緑に囲まれ、いいリフレッシュになりました。

向こうでは最高気温は30度。
東京に戻ってきたらさぞ寒いだろうと覚悟していましたが、昨日は意外やそれほどでもなく。
ただ、今夜からかなり冷えるみたいですね。雪も降るかも、と聞いてびっくり。
明日は最高気温3度の予報、つまりそれってつい数日前の10分の1
体調に気をつけないといけません。

竜王戦は2-2のタイになりました。
第4局も非常に面白い将棋で、局を追うごとに内容が充実してきている印象があります。
自分は第6局に行く予定になっていたので、これで出張が確定したことになります。
すごい将棋が観られそうで、楽しみにしています。

倉敷藤花戦、室谷さん惜しかった。
さすがに里見さんは強かったですね。
3局とも良い内容の将棋だったと思うので、いずれ女流棋界のゴールデンカードになってほしいと思います。

あと、今日は囲碁の電王戦に注目しています。
趙治勲先生は著作もお話も面白く、エピソードもすごいですが、やはり棋士は注目される舞台で打って(指して)こそですね。
残念ながら僕には碁の内容は分かりませんが、現在までのところコンピュータとプロ棋士の判断が分かれているようです。
きっとそれだけ難しい、ハイレベルな戦いなんでしょう。

将棋・囲碁や、他の競技も含めて、人間(プロ)が戦う姿が、多くの人に感動を与える、これからもきっと、それは変わらないと信じています。

今週のこと

2016-11-18 17:15:34 | 日記・雑談
今週も忙しかったです。
ほとんど休む暇もないまま、気がつくと週末が来ていて、年内はずっとこんな調子になりそうな感じです。

火曜日の順位戦は、相手の早指しに戸惑わずちゃんと時間を使って指せたのですが、中盤で大きなミスが出てしまい完敗。
集中力はありましたが、実力が足りませんでした。

対局明けの水曜日は昼間、お世話になっているある会社に行き、その後連盟にも行き、夜は倉敷ふるさと会に出席。
いわゆる県人会のような感じで、倉敷といえばもちろん将棋の街なんですが、ほかにも名物がたくさんあるのを知る機会になりました。
前にも書きましたが、この週末の藤花戦は注目です。

昨日は午前中が将棋の日「表彰・感謝の式典」で、今年は例年以上に出席者が多かった気がします。
またこの日は棋道師範・棋道指導員の方々への委嘱状・資格証の授与式を同時に執り行うのも恒例になっています。
こうした表彰を受けられる方々が、日頃普及の先頭におられるわけで、そうした方々への感謝の気持ちを表す大切な機会になっています。
棋士も対局と普及が本分、その基本をいつも忘れずにいたいものです。

その後の常務会は、休日やイベントの関係で変則日程で、前回から間がないわりには案件が多かったです。
明るい話も暗い話もあるわけですが、できるだけ明るい話、前向きな事業にエネルギーを注いで、頑張っていきたいと思っています。
また、総務としては他の部署がそうできるように、小さな問題を地味にコツコツ処理していくのです。
今日もまた、まさにそんな一日でした。

最近の対局の話題では、なんといっても叡王戦でしょうか。
天彦名人の安定した指し回しはさすがでしたね。
また千田君の勝ち上がりっぷりもなかなかすごいです。
羽生三冠がソフトとの対戦ならず、という見出しになってしまうのはやむをえないところではあるのでしょうが、決勝は相当に楽しみなカードになったと思います。
というのも、自分から見ればどちらもだいぶ下の世代でありながら、将棋観が全く違う、異世代の対決のような印象がありますので。

また今泉さんがフリークラスからの昇級に成功。
王手がかかっていることは当日の常務会中に聞くまで知りませんでした。
将棋の日に合わせたかのように決めるとは、さすがに何かを持っていますね。
年齢的には自分よりだいぶ先輩ですから、2-1のペースで勝っているのはすごいの一言です。
自分ももっと頑張らなくては、と思いました。
またひとつ、良い話題が世間に提供されたことは、本当に喜ばしいことです。

明日は聖の青春の公開日。これからの反響が楽しみです。
自分は弟の結婚式があり、しばらく沖縄に出かけてきます。