紫陽花(あじさい)を詠んだ歌
万葉の時代は、「紫陽花(あじさゐ) 」と呼ばれています。
万葉集/巻4-773 作者/大伴家持(おおとものやかもち)
言(こと)問わぬ 木すら紫陽花(あじさゐ) 諸弟(もろえ)らが
練(ねり)の村戸(むらと)に あざむかえけり
【意味】もの言わぬ木のアジサイでさえ 花で人の目たぶらかす
諸弟(もろと)の奴の舌三寸に 私はまんまとだまされた
※「木すらあぢさゐ」木にもアジサイのように七重八重に咲いて人の目を惹くものもある。
※「諸弟」男子の名。使いとして往復していた男。
※「練りのむらと」〈練りの〉達者な。巧みな。〈むらと〉魂胆。
【写真は、我が家の「山あじさい」です。】
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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