赤芽柏(あかめわしわ)を詠んだ歌
ひさぎは、トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木の赤芽柏(あかめわしわ)と考えられています。
万葉の時代は、「久木(ひさぎ)」と呼ばれています。
万葉集/巻6-0925 作者/山部赤人(やまべのあかひと)
ぬばたまの 夜(よ)のふけゆけば 久木(ひさぎ)生(お)ふる
清き川原(かわら)に 千鳥しば鳴く
【意味】夜(よる)が更けるとアカメガシワの 生い茂っている清らかな
川原に多くの小鳥が群れて しきりに鳴いていることだ
※枕詞:ぬばたまの
※「久木」アカメガシワの古名。
※「千鳥」チドリ。多くの小鳥。
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。