筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

11月3日は「みかんの日」 万葉集/巻3-0411 2024年

2024年11月03日 | 00.今日は何の日

11月3日は「みかんの日」です。
万葉集には、みかんを詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で植物を詠んだ  みかん の歌です。

万葉の時代は、「橘(たちばな)」と呼ばれています。

万葉集/巻3-0411  作者/大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)

我妹子(わぎもこ)が   やどの   いと近く
                    植ゑてしゆゑに    成らずはやまじ


【意味】あなたの庭のの木は あまりに私のそば近く
  植えられたので私としては 実らさずにはいられません


 万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「みかんの日」の由来は、みかんは漢字では「蜜柑」と書かれ、昔はみっかんと呼ばれていました。 そうしたこともあり、「いいみっか(3日)ん」の語呂合わせから、全国果実生産出荷安定協議会と、農林水産省によって、11月3日と12月3日がみかんの日に制定。

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11月1日は「犬の日」 万葉集/巻13-3278 2024年

2024年11月01日 | 00.今日は何の日

11月1日は「犬(いぬ)の日」です。
万葉集には、犬(いぬ)を詠んだ歌があります。


今日は、生き物を詠んだ  犬(いぬ) の歌です。

万葉の時代も、「犬(いぬ)」と呼ばれています。

万葉集/巻13-3278  作者/不明

赤駒(あかごま)を 廏(うまや)に立て 黒駒(くろこま)を 廏に立てて それを飼ひ 我(わ)が行くごとく 思ひ妻(づま) 心に乗りて

高山の 峰のたをりに 射目(いめ)立てて 鹿猪(しし)待つごとく 床(とこ)敷きて 我(あ)が待つ君を 犬な吠えそね 

【意味】赤い馬を厩舎に立たせ 黒い馬を厩舎に立たせ
    餌を与えて大事に育て 私が乗って出かけるように
    かわいい妻が心に乗って

    高い山の尾根のくぼ地に 射目を設けて体を伏せて
    獣を待っているようにして 床(とこ)を敷いてわたくしが待つ
    あの人を 犬よ 吠えないで

 ※「たをり」たわ。山の尾根のくぼんだところ。
 ※「射目」狩りのとき、鳥獣を射るために射手が身を隠す設備。
 ※「鹿猪」食用になる獣。鹿や猪。
 ※「犬な吠えそね」〈な~そね〉しないでくれ。
 ※前半は男の歌、後半は女の歌。

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「犬の日」の由来は、昭和62(1987)年、「ワンワンワン」という犬の鳴き声が3つ並ぶ日にちなみ、11月1日が犬の日とされた。

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10月10日は「まぐろの日」 万葉集/巻19-4218  2024年

2024年10月10日 | 00.今日は何の日

10月10日は「鮪(まぐろ)の日」です。
万葉集には、鮪(まぐろ)を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で生き物を詠んだ  鮪(まぐろ) の歌です。

万葉の時代は、「鮪(しび)」と呼ばれています。

万葉集/巻19-4218  作者/大伴宿禰家持(おおとものすくねやかもち)

 (しび)突くと  海人(あま)の燭(とも)せる  いざり火(ひ)
             ほにか出(い)でなむ   我(わ)が下思(したも)ひを 

【意味】を突いて獲ろうと海人が 漁り火灯しているように
    はっきり見せてしまいましょうか 私のひそかな恋心

 ※「しび」マグロ・サバ・サワラなどサバ科・
                      カジキ科の魚を総称していう。
 ※「いざり火」魚を集めるために、夜、漁船でたくかがり火。
 ※「ほにか出でなむ」〈ほに出づ〉外にあらわれる。
                                        人目につくようになる。
 ※「下思ひ」心中に秘めた恋心。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「まぐろの日」は、奈良時代、西暦726年の10月10日に、万葉の歌人としても知られる山部赤人がまぐろを獲って栄えている明石の地を讃えた歌を詠んだことに由来します。万葉集/巻6-0938

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9月6日は「烏(カラス)の日」 万葉集/巻7-1263 2024年

2024年09月06日 | 00.今日は何の日

9月6日は「烏(カラス)の日」です。
万葉集には、烏(カラス)を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で生き物を詠んだ  烏(カラス) の歌です。

万葉の時代も、「烏(カラス)」と呼ばれています。

万葉集/巻7-1263  作者/不明

朝烏(あさがらす)   早くな鳴きそ  わが背子(せこ)
                         朝明(あさけ)の姿   見れば悲しも 

【意味】夜明けを告げる朝烏 そんなに早く鳴かないで
    いとしい人が目を覚まし
    急いで帰って行く姿 見ると悲しくなるじゃない

 ※「な鳴きそ」〈な~そ〉禁止。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「からすの日」の由来は、全国のカラス好きの人々が集い、日本初とされるカラス雑誌『CROW'S』を発行する「カラス友の会」が制定。 日付は「9」と「6」で英語でカラスを意味する「クロー=CROW」と読む語呂合わせから。

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9月4日は「鯨(くじら)の日」 万葉集/巻17-3893  2024年

2024年09月04日 | 00.今日は何の日

9月4日は「鯨(くじら)の日」です。
万葉集には、鯨(くじら)を詠んだ歌があります。


今日は、生き物を詠んだ  鯨(くじら) の歌です。

万葉の時代は、「鯨魚(いさな)」と呼ばれています。

万葉集/巻17-3893  作者/不明

昨日(きのう)こそ  船出(ふなで)はせしか  いさなとり
               比治奇(ひじき)の灘(なだ)を  今日見つるかも 

【意味】昨日港を出たばかりだと 思っていたのにもう今日は
    比治奇の灘を見てしまったよ 月日の経つのは速いなあ

 ※枕詞:いさなとり
 ※「船出はせしか」〈せ〉サ変動詞・未然形。〈しか〉過去、
                                    〈こそ〉の結びの已然形中止法。逆接。
 ※「比治奇の灘」〈響(ひびき)の灘〉という地名が福岡県北九州市北方
                         と兵庫県高砂市南方にあります。 どちらか不明
 ※この歌は、大伴旅人(おおとものたびと)が大納言に任命されて
       太宰府から京に行く際に、従者の一人が詠んだ歌です。

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「くじらの日」の由来は、「く(9)じ(4)ら」の語呂合わせで、1993年に京都で開催された国際捕鯨委員会(IWC)を記念して、日本捕鯨協会を始め、大日本水産会などの25団体が制定。

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