筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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万葉集/巻2-0090  ニワトコ/万葉名:山たづ 5月 2024年

2024年05月30日 | 21.万葉の花

接骨木(にわとこ)を詠んだ歌
万葉の時代は、山たづと呼ばれています。
万葉集では、「山たづ」は「迎へ」を導く枕詞として使われています。対生の羽状複葉をツルの羽を広げた姿に見立てたもので、ツルの古名「たづ」からきているとする説がいわれています。

万葉集/巻2-0090  作者/衣通王(そとほしのおほきみ)

君が行き  日長くなりぬ  やまたづ
                    迎へを行かむ    待つには待たじ


【意味】あなたが旅に出かけた日から  もう幾日も経ちました
  私の方から迎えに行きます とても待ってはいられない

 ※枕詞:やまたづ
 ※「迎へを行かむ」〈を〉間投助詞。

※写真は、「ニワトコの花と実」/無料(フリー)写真素材を使用


【一口メモ】ニワトコは山野に見られる落葉の低木です。 葉は対生で、羽状の複葉は長さ15~30cmになり、花は新芽が出る春に開き、赤い果実を付けます。 若葉は食用または民間薬として用いられます。
別名セッコツボク  花期は4〜5月。実は6〜8月に暗赤色に熟す。


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