万葉の歌碑を訪ねて
歌碑の設置場所/福岡県京都郡みやこ町国作 豊前国府跡公園万葉歌の森
万葉集/巻6-1009 作者/聖武天皇(しょうむてんのう)
橘は 実さへ花さへ その葉さへ
枝(え)に霜降れど いや常葉(とこは)の木
【意味】橘の木は花さえ実さえ その葉でさえも 枝に霜
降って来ようと枯れることなく ますます常緑樹であるぞ
※「常葉」冬でも枯れない常緑の木の葉。
※左大弁葛城王(さだいべんかずらきのおおきみ)たちが、
姓(かばね)と橘(たちばな)の氏(うじ)を
賜わったときの聖武天皇のお歌
写真下 歌碑が置かれている「豊前国府跡公園」
写真下 歌碑の全景。
写真下 歌碑の説明文
万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。
現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。
私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!
写真下 歌のイメージ 橘(ミカンの実と葉)