筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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万葉集/巻20-4476 樒(しきみ) 2024年3月

2024年03月31日 | 21.万葉の花

(しきみ)を詠んだ歌

万葉の時代も、「樒(しきみ)と呼ばれています。

万葉集/巻20-4476  作者/大原真人今城(おおはらのまひといまき)

奥山の  しきみが花の  名のごとや
                 しくしく君に   恋ひわたりなむ


【意味】奥山に咲くシキミの花の その名のようにわたくしは
    しきりにあなたにお逢いしたいと  焦がれ続けるのでしょうか

 ※「しきみ」シキミ科(またはマツブサ科)の常緑小高木(または低木)。
                         仏前などに供える。また〈しきりに見る〉に掛ける。
 ※「名のごとや」〈や〉疑問。
 ※「しくしく」しきりに。うち続いて。
 ※「恋ひわたりなむ」〈わたる〉ずっと~し続ける。


【一口メモ】シキミ(樒)は枝や葉に芳香のある常緑の樹木で、3月から4月に直径2.5~3cmの萼と花弁が10~20枚の花をつけます。


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