今日は愛川町の八菅山から尾根伝いに厚木市内に入り、そこから厚木北部の打越峠を越えて愛川町の海底(おぞこ)に出る予定でした。(下の地図の赤い線)
ハイキングコースは非常に整備されていて快適そのもの、特に汗をかくこともなく進んでいきます。
尾根に上がってしばらく進むと展望台がありました。
登ってみると床が隙間だらけで、下が丸見えです。
テツはこういったところは苦手のようで、身動きがとれない様子です。
駐車場から45分位歩いたところで、甲高い動物の叫び声が聞こえてあたりが騒然となりました。進んでいく先に何匹もの猿があわてて木の上に逃げていくのが見えます。地図上Aの地点です 。
テツを連れて猿の群れに出くわすのは初めてです。猿には普段なめられた経験しかない私ですが、テツのことは恐れているようです。猿が恐れるのは犬の素早い動きと闘争心むき出しの態度なのでしょう。
その後Bの地点まで進むと、なんとその先はゴルフ場の敷地で立ち入ることができません。
猿の群れの縄張りをもう一度荒らすことになり憂鬱ですが、仕方なく元来た道を引き返します。
厚木側はゴルフ場なので、愛川町の幣山(へいやま)へ続く山道に入ります。(地図上緑色の線)しかし案内版での距離は600mなのに、地形図で見ると等高線が15本も横切ります。
素人の私でも急坂であることが簡単に予想できます。
こんな予定でなかったのですが、踏み跡だけの本格的な山道に入ります。
(C地点)
登りならともかく、山に不慣れな私だと急坂すぎてうまく下れません。
途中適当な木の枝を見つけて、それを進む先に付きながら下ると、何とか安定した姿勢で降りてこられました。
20分ほど下ったところの沢でテツが水を大量に飲んでいます。
持参している水道水は出先でこんなに飲むことはないので、よほど気に入ったのでしょう。
幣山の集落に出ました。ここまで600m進むのに25分もかかってしまいました。
幣山地区の石神社です。
幣山の地名の由来は峰入修行の時に5色の幣(ぬさ)を納めたからだそうです。
今はのんびりとしたハイキングコースですが、かつて八菅山は山伏達の修験道場であったようです。(D地点)
幣山地区から中津側の下流へは道が繋がっていませんでしたが、新しく道をつくっているようです。未完成ですが、歩かせていただきます。
歩き始めてから2時間半で八菅神社周辺まで戻ってきました。
この八菅山は別名蛇形山といいこの池は山の右目という意味で右眼池だそうです。
もちろん左眼もあります。
近場なのに初めて来ました。
かなり立派なお社です。
正面に見える道を進むと厚木のまつかげ台に抜けるやなみ峠です。
次の機会に行ってみたいです。
歩き始めてから3時間で車に戻りました。
テツは娘と1時間ほど朝の散歩を済ませてからの私のお供だったので、少しお疲れぎみです。