新横浜 占いの真龍堂です
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神社めぐり571 は 熊野速玉大社
【熊野速玉大社】
「熊野権現御垂迹縁起」(一一六四年長寛勘文)はじめ
諸書によると、熊野の神々は、神代の頃、
まず初めに神倉山のゴトビキ岩に降臨され、
その後、景行天皇五十八年、現在の社地に真新しい宮を
造営してお遷りになり、
「新宮」と号したことが記されています。
初めは、二つの神殿に熊野速玉大神、熊野夫須美大神、
家津美御子大神を祀り、平安時代の初めには
現在のように十二の神殿が完成しました。
日本書紀には、神武天皇が神倉に登拝されたことが
記されています。悠久の古より人々から畏れ崇められてきた
神倉山には、初め社殿はなく、
自然を畏怖し崇める自然信仰、原始信仰の中心であったと
思われます。また、ここから弥生時代中期の銅鐸の破片も
発見されています。
十月の例大祭では、お旅所に新宮の由来となった
最初の宮である「杉ノ仮宮」を造り、
古式に則って神事が行われます。
自然信仰を原点に神社神道へと展開していく熊野信仰は、
六世紀に仏教が伝わると早くから神仏習合が進み、
「熊野権現信仰」が全国に広まっていきます。
「権現」とは、神が権り(仮)に姿を仏に変え、
衆生を救うために現れるという意味で、
過去・現在・未来を救済する霊場として
熊野は広く人々に受け入れられていきます。
さらに、強者弱者、地位や善悪、信不信を問わず、
別け隔てなく救いを垂れる神仏として崇敬され、
人々は難行を覚悟で、熊野をめざし、
「蟻の熊野詣で」の諺も生まれました。
熊野古道は、滅罪と救いを求めて難行を続ける人々が
つけた命の道です。険しい山路を越えてやっとのことで
宝前に辿り着いた人々は、皆涙に咽んだといいます。
そして、熊野の神にお仕えする私達の祖先は、
たとえ参詣者のわらじが雨で濡れていても
そのまま温かく拝殿に迎え入れました。
これを「濡れわら沓の入堂」といい、
熊野速玉大社の社訓になっています。
美しい感激の涙で心が洗われ、
自分本来の姿を取り戻す旅・・・。
熊野は生きる力を、もう一度受け取りに来るところなのです。
命がけの旅は、私達が生まれた時に持っていたはずの
純真なこころと姿を取り戻す試練の旅でもあったのでしょう。
難行苦行の果てにあるもの・・・
それは、迷わず人生の再出発を踏み出すための
勇気と覚悟の加護にほかなりません。
熊野速玉大社が「甦りの地」といわれる本意は、
正にここにあります。
◇最寄りの駅
JR紀勢本線 新宮駅
◇所在地
和歌山県新宮市上本町1丁目1
<熊野速玉大社 ホームページより >
http://kumanohayatama.jp/
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