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ボリビア異文化見聞記

青年海外協力隊員としてボリビアの小学校へ!

わたしが決めるの!!

2014年02月26日 | スクレ・活動関連
昨日に引き続き、算数の教材についてですが、
学校へ出勤すると、
「昨日持っていた教材、どこへやったの?」と校長先生。
「今、持っているよ」と返事をすると、
「模造紙も持っていたでしょ、昨日。あれは、どこやったの?」と。

・・・しっかり見てるし、
学校のだ、って言いたいのかしら?
でも、昨日、もうあげちゃったし・・・。

仕方ないので、正直に、
「さっちゃん(後輩隊員)にあげちゃったよ」と答えると、
にっこり笑って、「それはいいわね」だって。

こわいよ・・・。

今日持って行った教材は、今日こそ4年生の先生にあげようと思って持って行ったんだけど、
なんか、え?これ学校のなの?と、本人すら、何だか分からなくなり、
思わず、「聞いてどうするんだよ?」と思いつつも、
JICA事務所の調整員さんに電話掛けて、聞いちゃいました。
「現地業務費を使った訳ではないんですけど、
 (つまり、自分の生活費の中から出費した)
 活動のために作った教材は、配属先の持ち物なんですか?」

回答は、「あなたのものでしょう。好きなようにしたら?」だったので、
怒られない程度に、職員室の棚に何点か保管し、
あげられる分は、各先生にあげちゃいました。

なんで、「怒られない程度に・・」とか気を使わにゃならんのよ?!
・・・それは、わたしが気が小さいからですね・・・。
とほほ。

わたしが決める!

2014年02月25日 | スクレ・活動関連
配属先へ出勤する日にちも残り少なくなり、
作り貯めた算数の教材を、使ってくれそうな人を選んであげています。

大家さんちのママに、
「(まだ)あげちゃダメ!」って言われたけど、
わたしの仕事は配属先の先生に算数指導法を伝授することだし、
配属先での活動に不満があったことも事実だけど、
それでも、いいところ、悪いところを全部見せてくれたのも配属先。
わたしが、決めるわよ!誰にあげるかは!
と思って、毎日、少しずつ運んであげていました。

さて、今日は今年4年生の担任になった先生用に、
4年生で使えそうな教材を、個別にあげられるよう袋に入れて持って行きましたが、
デモがある影響で、休校でした。
4年生の先生には会えず、
どうしようか考えていると、
2年生の先生がわたしの荷物を覗いて、
(先日、彼女には別の教材をあげたので、)
「今日は、何を持っているの?」と聞いてきました。
見せてあげると、「わたしにくれる?」と。
いえいえ、この前、あげたし。
それで、「これは、もうちょっと大きい子用だから」と断ると、
その様子を見ていた校長先生に、
「学校用よ!保管するんだから!」と怒鳴られました。

先輩隊員の残していった教材も保管されていますが、
使われている形跡はありません。
わたしは、子どものために、使って欲しいのよ!
保管したって仕方がないじゃん・・・・。
それに、わたしが、自分の生活費の中からお金を出して材料を買って、
わたしが、家でこつこつ作った教材です。
誰からも、命令されたくありません。

大家さんちのママのものでもないし、
校長先生のものでもないし、
学校のものでもない!

今の段階では、わたしのものなんです。
誰にあげるかは、わたしが決める!

二人で一人前

2014年02月21日 | スクレ・活動関連
校長先生と一緒にメルカド・カンペシーノへ買い物に行きました。
何を買いに行ったかって??

カメラのメモリーとメモリーカードをパソコンへ繋ぐためのカードリーダーです。

随分前に、JICAボリビア事務所のお古のデジタルカメラを貰い受けたのですが、
メモリーを買うお金がなく、
(今にして思うと、幾ら必要なのか校長先生が分かっていなかったから??)
貰ったはいいけど、使えず。
写真を撮りたいときには、
いつもわたしが私物のカメラと共に借り出される・・という日々だったのです。

何を買わなければいけないかは分かるけど、
それ、スペイン語でなんて言うの??・・・というわたしと、
スペイン語は、もちろん分かるけど、
何を買えばいいのか分からない校長先生と、
二人三脚状態で、
どこに売っているんだ???ってところから始めての買い物でした(笑)。

メモリーはすぐ見つかったけど、
カードリーダーが見つからず、
「角の店へ行け」とか「3件隣だ」とかいう親切なんだか不親切なんだかな情報に振り回されつつ、
10件くらい廻りました。

そして、そのたびに、
「こっちがカードが差し込める箱みたいになってて、
 反対側がUSBなの!
 メモリーの情報を、パソコンに入れるヤツよ!!」とヘンテコなスペイン語で何度も説明(笑)。

みんな、ちゃんと聞いてくれるので、優しいなぁ・・・と思いました。

そして、ちゃんと買えました!!
メモリーは2Gのしか在庫がなく、60ボリ。
カードリーダーは、15ボリでした。
安く済んで、校長先生はご満悦。
もっとかかると思っていたから、買い物に行かなかっただけで、
お金、あったんじゃない???
もっと早く、買えたんじゃない??と、思いつつ、
「しのえがいるうちに、何とかしなくっちゃ!」と思ってはいたんだな・・・と、
ちょっとだけ、感動しました。

先のこと、何にも考えていない訳じゃないんだ(笑)~~~。

大学の先生に、

2014年02月14日 | スクレ・活動関連
一週間続いた大学での講座。
最終日は、大学の先生に対しての講座でした。
学生が日本の指導法を知っていて、先生が知らないでは困るから・・とのことで。

前日に資料が何部必要か、という話をしていたときには、
15人ほど来る、ということでしたが、
時間になっても、誰も来ないし、
遅れてやってきたのも、合計8人。

課題を与えて、「やってみて!」と言っても、
腕を組んで、じっとしている男の先生。

課題をこなす時間を「15分ね!」と指示しても全然終わらないし、
まあ、終わらないのは仕方ないけど、
「こうやって、時間を計らないと、子ども達はいつまでも終わらないからね」と、
時間を計る理由について説明し、
「時は金なりって言うんだよ」と補足すると、
「ボリビア人は、たくさん時間を持っているのよ」と、女の先生。
真面目な話をしているときに、ユーモアで返すって・・・。

かけ算の話になった頃には、
眠っちゃった先生もいました。
つまんなかったのか、分かんなかったのか、よっぽどお疲れだったのか・・。

ちょうど、最近、ナポレオンズの小石さんのエッセイを読んだところだったので、
「若い頃、地方のキャバレーでマジックやっても、
 誰も見てくれくれなかった」なんて話を思い出したりして(笑)。

学校って特殊な環境なんだなぁ・・としみじみ。
授業がつまらなくても、子どもは聞かなければならないから聞いてくれるんだよ。
聞いてない子どもには「後ろで立ってなさい!!」とか言ったりして。
ひどい世界だねぇぇぇ。(苦笑)

ボランティアである今、その必殺技は禁じ手なので、
聞いてくれなくても、粛々と進めていくしかないわけで。
・・・苦痛。

二人ほど、うなずきながら聞いてくれる先生がいたので、
(概して、そういう人は優秀で、飲み込みが早い)
彼女らのペースに合わせて、どんどこ説明し、
予定より30分ほど早く授業を終え、
逃げるように帰ったのでした・・・。

疲れた~~~~。

この大学(スクレ教育大学)から、「ボランティア欲しい」という要請があがっているはずです。
大学生は、真剣に話を聞いてくれますよ!

というもの、わたしは子どもが好きだからこの仕事をやっているわけで、
隊員になるときも、
場所にはこだわらなかったけど(始めはアジア方面を希望していた)、
子どもがいるところ、小学校がいいの!と強く主張していました。
でも、実際、私たち教育関係のボランティアの仕事って、
先生を指導することにあるわけだから、
小学校で働くということは、ベテランの先生も含めての大人相手の仕事です。

大学で働くって、
小学校勤務の私たちの感覚から行くと、
なんだかハードルが高いよ・・・って思っちゃうけど、
大学なら、学生を相手に仕事が出来るわけで。

若い学生の方が、絶対、吸収力がありますよ!!
ボランティアとしての活動のやりがいもありますよ!!
・・・と、募集のお手伝い(笑)。

はぁ。バレンタインデーだよ。
愛とは無縁の、殺伐とした1日でした。

優しい先生になあれ!

2014年02月13日 | スクレ・活動関連
前回の講座で、
授業中に子どもをコントロールする方法の一つとして、
全員にちゃんと課題を与えること、
課題をこなすための時間をタイマーで測って、ちゃんと区切ること、
などを紹介しました。

大学の先生ルシンダが、
「時間を守ることは、日本の授業の中では本当に重要視されているのよ!
 次回の講座には、ちゃんと時間通りに集まるように!
 9時には始めるということは、15分前には大学へ来て、
 教室に事前に入って、座って待っているということなのよ、分かる??」
と補足してくれました。

しかし、今日も、9時に教室で待っていたのはほんの少しの学生だけ。

がっかりしたり、怒ったりするのは簡単ですが、
ここボリビアで、思うように子どもが動かないと、感情的に怒鳴る先生をたくさん見てきて、
うんざりしているわたし。

優しい先生になあれ。

そう思って、
ちゃんと時間通りに教室にいた学生に、
「えらいね、ご褒美だよ」と、シールを貼ってあげました(笑)。
子どもじゃなくても、褒められればうれしいものです。

わたしの気持ちが伝わるといいな。