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若き大道芸人におくる10冊の本

2012-01-27 23:59:15 | 
「門仲ジャグリングナイト」(もんじゃナイト)でまいどお世話になっている王子の素敵古書カフェ「くしゃまんべ」で行われた本のトークイベント「若き大道芸人におくる10冊の本」に参加してきました。

なんと、もんじゃナイトの珍企画「たけちゃん&しんちゃん 本を読め!コノヤロウ!!」がオープニングアクトですよ。ありがたや。ありがとう、たけちゃん。


さて。
今回のイベントのメインは、大道芸研究家であり、実演家でもある上島敏昭氏によるトーク。

いや~たのしかった!
寺山修司の演劇をみたときの話とか、なんかもうワクワクしたなぁ。

---と、ほんとたのしくて、単純な感想しかでてこなくてごめんなさい。

上島さんもたけちゃんも、ものすごく博識で、ものすごくいろんなものを読んでいて、そして、実際にみていて、そんなふたりのやりとりをきいているのは実に贅沢な時間でした。
感嘆。


今回紹介された本の数々は上島さんのブログをチェック!
>>「雑芸雑報」"くしゃまんべ"

ちなみに、私がオープニングアクトで紹介した本はこちら。
「そもそもプロマジシャンというものは」藤山 新太郎 (著) 東京堂出版 (2010/01)



パフォーマーとして「プロ」であるための心得が、読み易い形で書かれています。
パフォーマーとしてこれからキャリアを重ねて行かんとするひとには一読をおすすめいたします。



「くしゃまんべ」はこじんまりとした空間ながら、パフォーマンス関係者かつ本好きにはたまらない、よだれがとまらない、パフォーマンス関連の本いっぱいの、もう私は一日入り浸りたくなるような素敵空間であります。
興味がありましたら、ぜひお立ち寄りください。

出てくる料理やお酒もこだわりがみえて美味しいのもポイント。

そして、これからもたくさんたのしい企画が行われてゆくでしょう。
ものすごくたのしみです。


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本を読め!コノヤロウ!!@門仲ジャグリングナイトVOL.9

2012-01-17 01:54:33 | 
1/13に「門仲ジャグリングナイトVOL.9」で行った本に関する、古書カフェ「くしゃまんべ」店長たけちゃんとのトークコーナー「本を読め!コノヤロウ!!」で紹介した本を紹介します。(私が紹介した分だけになりますが、、、ごめんなさい。)

テーマは「見世物」でした。

「見世物研究」(朝倉 無声著 筑摩書房)
明治の研究家朝倉無声による見世物文化の研究書。江戸時代の見世物研究に関しては、基礎文献のひとつと言ってもよいのでは。見世物のジャンルごとに分けられているので、読み易い。そして、ぱらぱらと挿絵を眺めたり、気になるところをつまみ読みするだけでもたのしい。<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=shinnosukehp-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4480086811&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


「見世物稼業―安田里美一代記 」(鵜飼 正樹著 新宿書房)
「人間ポンプ」安田里美氏への膨大なインタビューをもとに構成された”昭和見世物業界史”。何より安田里美氏の何気ない言葉にも重みを感じられずにはいられない。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=shinnosukehp-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4880082627&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎著 新潮社)
「見世物」とは何か。コミュニティからみて「異物」のことである、と考えて、こちら。首相爆殺の冤罪を着せられた主人公の逃走劇。大きなもの(「国」とは限らない)の存在の中で、個人にとって大切なものは何か、小説としてエンターテイメント性を持ちつつ、訴えかけてくる。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=shinnosukehp-22&o=9&p=8&l=as1&asins=410125026X&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>




以上、本をたのしむ一助になりましたら、幸いです。

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「芸術闘争論」を読んでパフォーマンスについて考える

2011-02-07 08:52:58 | 
村上隆( @takashipom )「芸術闘争論」(幻冬舎 (2010/11))を読みました。
氏の「芸術起業論」に続き、とても面白い本でした。
現代アートに関連して本書の感想を述べるのは荷が重い、というか、私には無理な相談なので、
本書に取り上げられている「現代アートの見方」を、ジャグリングのパフォーマンスの視点から眺めてみたいと思います。

現代アートの見方(あるいは「作品」が成立する条件)
・構図
・圧力
・コンテクスト
・個性


以下「芸術闘争論」を踏まえてはいますが、私なりの解釈ですので、必ずしも、本書の趣旨通りではないかもしれません。悪しからず。


・構図
「モノ」「コト」をどのように置き、視線/意識をコントロールするか。
絵画では、視線をコントロールして、キャンバスいっぱいに視線を動くように誘導する。

パフォーマンスでも、
舞台上を如何に広くつかうか。
時間的にどのように意識を高め、演技時間いっぱいひきつけるか、というのは大切なポイントですね。

本書で作品を通して具体的に触れられていた
「はじめに「フォーカス」を与え、視線を動かす。
些細な異物を置くことで、注意を惹き付ける。」
というのは、面白い。

・圧力
作品への執着、とでもいうのでしょうか。
作品が迫ってくるように、如何につくりこむか、込めるか。

パフォーマンスではとりわけ大切なポイントです。
圧力のないパフォーマンスは、つまらない。

ではどうするか。
細部までこだわった作りこみと徹底した稽古。
そして、それらに裏打ちされた精神力。
書くと凡庸ですが、
この「当たり前」のことを真剣に、そして、当たり前に行うのは、
決して凡庸なことではない。

そういえば、動画を通してもJJF2007チャンピオンシップの優勝演技は圧力が感じられました。

この演技は「構図」という意味でもよく考えられていて、うなります。

・コンテクスト
「文脈」ですね。
パフォーマンスする「場」のルールをしっかりと理解した上で、パフォーマンスをする。
路上でやるのか。
ステージでやるのか。
フォーマルなパーティーなのか。
ファミリーでにぎわう商業施設なのか。
それぞれによって、観客が前提としている知識は異なるでしょう。その知識を理解せずにパフォーマンスをすると、みてもらうことはできません。

本書で取り上げられている「コンテクスト」は、文化的な背景であったりします。
「歴史」と言ってもよいかもしれません。

コンテクストは場を構成するメンバーが、明にせよ暗にせよ、共有しているものです。
そして、たった今を起点として、日々刻々とつくりあげられて行くものでもあります。

「コンテクスト」を明らかにしつくって行く作業がジャグリングにおいては必要なかな、と思います。


・個性
以上を踏まえて、はじめて、「個性」がでてきます。
ひとまねではない、しかし、コンテクストや表現の基礎を踏まえた独自の表現。

JJF2008チャンピオンシップ優勝の演技は、コンテクストを理解した上で個性を発揮しているのがすごいですね。

ご存知の方も多いかもしれませんが、KOMEIさんはその後
"Daggle"
というジャグリングとダンスを融合させた新しい分野を築き、世界を舞台に活躍しています。




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ジャグリング関連本「記憶力世界チャンピオン カールステン博士の頭がよくなる勉強法」

2011-01-24 23:03:50 | 
「記憶力世界チャンピオン カールステン博士の頭がよくなる勉強法」(グンター・カールステン著 荒井恵子訳 こう書房 2010年)
を読みました。

タイトルとおり記憶世界チャンピオンである著者が、
記憶に焦点をあてて勉強法を紹介した一冊。

全10章あるうちの1章を割いて、
ジャグリングと勉強との関係を取り上げています。
(...とはいっても、大部分はカスケードの練習方法を紹介しています。)


・記憶力選手権に出るような記憶の達人には、ジャグリングができるひとが多い。
・記憶力の向上とジャグリングの上達は正の相関がある。(記憶力とジャグリングの関係を証明する研究もある、らしい。)
・ジャグリングによって、おとなになっても脳が発達することを示した研究への言及。
・ドイツのジャグラー オラフ・ハートマン氏のジャグリング最速練習法の紹介。
・ジャグリングは勉強のやり方を教えてくれる。
・コラムで、情報理論のクロード・シャノンがジャグリングをやっていたことを紹介。


印象的だったのは、
オーストリアでは「脳とジャグリング」というセミナーを行っている方がいるとのこと。
ジャグリングを使ったセミナー、というのは、
本書とは別に、海外の事例を以前耳にしたことがあったような。
このように、ジャグリングを生活に活かして行くようなアプローチでジャグリングに携わるケースは、
まだ日本では稀だし、
そもそも、ジャグリングが「役に立つ」という認識自体、日本にはありません(よね?)。


日本でジャグリングが活用して行く余地はまだまだある。
私も、自分の中のジャグリングを、ひとつひとつ形にして行こう。



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「サーカスと革命 道化師ラザレンコの生涯」大島幹雄

2009-12-14 06:05:54 | 
「サーカスと革命 道化師ラザレンコの生涯」(大島幹雄, 平凡社, 1990)
を読みました。

象3頭を飛び越す!
という跳躍芸で一躍名を馳せた革命の道化師ラザレンコの生涯を軸に
ロシアアバンギャルド芸術運動とサーカスとの関係を研究した一冊。

今からおおよそ100年前。
ロシアアバンギャルド芸術運動では
芸術とサーカスが刺激を与え合い
ひとつの流れとなっていた。

演劇とサーカス芸との融合
---と書くと
現在は
フランスのヌーボーシルクだったり
シルク・ド・ソレイユだったり
を想起します。

おそらく
今と違うのは
社会的な問題意識が切実な形としてあらわれたのが
アバンギャルド運動であったことでしょう。


現在の表現が
社会から切り離されている、というつもりはありませんが
それでも
現在の視点が立脚しているのは

であるような気はします。


時代の違いといえば
時代の違い。


表現活動をして行くとはどういうことか。
どこに視点をおいて活動するのか
何を伝えて行くのか。
どのように伝えて行くのか。


ラザレンコという個人の評伝と
ロシアの歴史を通して
ものすごく
刺激を受けました。


それにしても
表紙はもちろん
掲載されているラザレンコの写真が
じつにいい。

それだけ
パワーを持った魅力的なひとだったのかな、と想像します。




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