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深川芸術祭と「片岡祐介のマリンバライブ Vol.4」

2010-03-22 00:42:23 | 映画・舞台
いつもお世話になっている門仲天井ホールで行われた
片岡祐介のマリンバライブVol.4
を観に行きました。


事の発端はTwitter。
初代ピアノ屋岡野勇仁さん
と、ふとしたきっかけでつながり、
勇仁さんが行っている
「深川芸術祭」
という活動を知ったのでした。

「深川芸術祭」は
深川地域で行われる音楽、演劇、美術、ダンス、メディアアート、写真などのイベントにナンバリングをして
深川を長期的に盛り上げていくという団体だとのことで、
活動にとても共感を覚えました。


そんなこんなで、
「深川芸術祭」に関連した企画である「片岡祐介のマリンバライブVol.4」に足を運んだ次第です。



ライブは、
ものすごく刺激的でした。
音を使って遊んでいる、
というのでしょうか。

片岡祐介さんが、
様々な方とコラボレーションして行くことで進んで行くライブは、
見て、聴いて、たのしい時間でした。

あ~この感じ!この感じをジャグリングで活かしたい!!
と、むずむずしっぱなし。

この刺激が形になるまで、
しばし熟成させよう。



公演終了後は、
打ち上げにも参加させていただき、
「深川芸術祭」に関わる皆様とお話することができました。


深川で大道芸フェスティバルを開催する!
というのは、ひとつ大きな目標です。

芸術を通して地域を盛り上げて行こう、
と活動している方々と知り合い、語らう機会を得て、
自身の目標への駆動力を得ることができたように思います。


「深川芸術祭」に、私自身、よい寄与ができたら。


たのしみな活動がまたひとつ増えました。



「深川芸術祭」の皆様、ありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



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藤山新太郎手妻公演「元禄の幻術」

2010-02-09 23:05:16 | 映画・舞台


<QUOTE>
一九四四年、あるドイツの日記作家は、毎夜の空襲の間、電灯の代わりにロウソクを使用することを強いられて、その違いに驚いた。「ロウソクの弱々しい光の中では、周囲の物が全く異なる、より際立った輪郭を見せることに私たちは気付いた。ロウソクの炎は、物に”現実味”を与えるのだ」。そして彼はさらに続ける。この現実味は「電灯では失われてしまった。(一見すると)物はよりはっきりと見えるようだが、現実味という点では、鈍化してしまう。電灯は明るすぎるので、物はその本体や輪郭や質感を失う---ひとことで言えば、本質を失ってしまうのだ」
---「クラウド化する世界 ビジネスモデル構築の大転換」(ニコラス・G・カー著、村上彩訳、翔泳社、2008)P.278より抜粋
</QUOTE>



日本橋劇場にて行われた
藤山新太郎手妻公演「元禄の幻術」
を観てきました。

日本で発展した奇術(マジック)を手妻と言います。
江戸時代に大きく発展した手妻は
他の芸能・文化の例に漏れず
明治以降、西洋文化の影響を受け、淘汰され
現代では
まとまった形で手妻を観ることはかないませんでした。

そんな手妻を研究し、復活させたの藤山新太郎さんによる公演が
今回の「元禄の奇術」です。
(手妻の歴史、そして、手妻復活の経緯は、藤山新太郎さんの著書「手妻のはなし」(新潮社)に詳しいです。おすすめ。)


今回の演目は下記の通り。
壱. ギヤマンセイロ・双つ引出
口上
弐.卓上絹布引抜の術
参.植瓜術
四.夕涼み
伍.呑馬術
六.札焼き
七.蝶のたはむれ
八.一里四方取寄術
(当日配布のプログラムより抜粋)


今回の目玉は何と言っても
チラシを飾っている「呑馬術」。

読んで字の如く
目の前で生きた馬を飲み込みます。


私が初めて呑馬術を知ったのは
京極夏彦「巷説百物語」の中にある「塩の長司」という話からでした。
その後
「手妻のはなし」を読み
実際に「呑馬術」が行われた手妻であることを知ります。
(さすが京極夏彦氏。知識に抜かりない。)

とは言え---
馬を呑むって?


幕があがると
ろうそくが灯る空間に
ぼんやりと座る太夫・藤山新太郎さん。

藤山新太郎さんの口上と姿が
どことなくユーモラスでありつつ
ろうそくから浮かび上がる空間は
なんだか異世界のようで---
するすると伸びては呑まれて行く馬。
見とれてしまっているうちに
馬はまるっと呑み込まれてしまいました。


公演を通して
ピカピカな現代のエンターテイメントのような派手はないのですが
それでも
舞台でつくられる不思議な世界に
確実に
心を捉われて
非現実世界にとてもわくわくしました。

そう、何だか、芝居をみているようで
あのとき
確かに私は江戸の時代に居た心地がしたのでした。


なんとも贅沢な時間でした。


「呑馬術」に限らず
「蝶のたはむれ」であったり
手妻に酔いしれる2時間でした。


こういうすばらしい芸能が
かつて日本にあった。
もっともっと日本の芸能についても知りたいな、と思います。
それらが失われてしまう前に。




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方の会 第45回公演「樺太---昭和二十年八月---」を観る

2009-11-30 23:04:02 | 映画・舞台
銀座みゆき館劇場で公演中の
方の会第45回公演「樺太---昭和二十年八月---」
を観てきました。

太平洋戦争終戦時8月、樺太。
終戦を迎える中、ソ連軍が侵攻してくる---

・樺太真岡の電話交換手自決
・樺太からの引き揚げ船をソ連の潜水艦が襲撃した話

このふたつの事件を題材にした演劇です。


劇中はじめに
「戦争によい戦争も悪い戦争もない」
という言葉がでてきます。

戦争中の価値観は
今の価値観からすれば
理解できない現実ですが---

あるのは戦争があり、そして、そこを生きた/死んだ方々がいる、という事実のみ。
しかも、体験した方の数だけ現実があります。

個々の行動が
善い悪いではなく
ただ
各人が生きる/死ぬことになる現実が
冷徹にそびえる、その現実をみること。


「生きろ!」
「戦争反対!」
というのは簡単だし
耳あたりもよい「キャッチコピー」です。

しかし
それは「生きること」や「戦争の現実」を
受け止めることになるのか。
救いになるのか。

「生きる」という選択肢を選ぶことのなかった現実が
きれいごとに飾られたり
正義を振りかざすことなく提示されることで
浮き上がる作者の苦悩。
戦争に真摯に向き合う作者の演劇人として生き方。


共感と尊敬の念を覚えました。



戦争時の全体主義的な空気からすると
現在は
個人が生き易い時代と言えるでしょう。

しかし
社会のシステムは厳然として存在し
意識せずとも
個人の行動を規定しています。


大きな力の前に
我々の意識は
戦時と違い「自由」なのでしょうか。
果たして「正しい」選択をしているのでしょうか。


やはり
「正しい選択」「悪い選択」もないのだと思います。
ただ
大きな力、社会的なシステムと接しながら
決断して生きる個人がいるのみ。


一生懸命に生きよう。
戦争に生きたひとたちを同情するのではなく
同じように
まっすぐに生きて
自分の決断をして生きて行こう。


静かに今も残る余韻を抱えつつ
私はそう思います。



方の会第45回公演「樺太---昭和二十年八月---」は
明日12月1日(火)まで
銀座みゆき館劇場
にて公演しています。



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Japan Juggling Festival(JJF) 2009 チャンピオンシップ

2009-10-11 01:03:12 | 映画・舞台
JJFでは
ジャグリングのパフォーマンスを競うコンテスト
チャンピオンシップ
が毎年行われます。

このチャンピオンシップが
近年
半端なくレベルが高い。

今年は
そんなJJFチャンピオンシップ本戦の審査員をつとめさせていただきました。
舞台上で繰り広げられる演技を採点し
コンテストの順位を決める役になります。


審査の方法は
それぞれのパフォーマンスを
・技術点(完成度・難易度 各20点満点)
・パフォーマンス点(構成・エンターテイメント性 各20点満点)
・独創性(20点満点)
を基準にして
5人の審査員でリアルタイムで採点。

その集計結果をもとに
5人での協議を経て
順位を決定します。


見た方は分かると思いますが
正直
どのパフォーマンスもすばらしく
甲乙つけがったです。

その中でも
受賞した方々は
確かな技術に加えて
独自の強みを持っていた方になりました。


21組のパフォーマンスをみるのは
ほんと
あっという間でした。

すべて
おわったあとに
はじめて異様に疲れているのに気付いてびっくりしたくらい
すばらしい時間でした。


予選には40組を越える応募があったそうです。
どの出演者も
チャンピオンシップにかける情熱を
ひしひしと感じました。

出演者の皆様
ほんとうにありがとうございました。
そして
おつかれさまです。


げんこつ団公演「互角」

2009-09-11 00:59:14 | 映画・舞台
門仲ジャグリングフェスティバル「ジャグリング×ナンセンス喜劇 マナー&エチケット」
で作・演出(&音楽・映像も!)を手がけてくださいました吉田衣里さんが団長をつとめる
都内劇場に暗躍する“世界一の喜劇団”「げんこつ団」公演「互角」
を下北沢の駅前劇場まで観に行ってきました。

開始3分で思いました。

---天才!!

吉田衣里さん、天才です。
あっという間に公演時間の2時間が過ぎてしまいました。

観終わって振り返ると
全体を通してみると、とても深く
局所的にみると、どこまでも笑える。
しかも
個々のシーンが有機的につながって
後半になると
もう爆発的に可笑しい。

もう一度みたいです、実際。
(それを許さないスケジュールがうらめしい!!)

これ以上書くと
ネタバレになってくるので
この辺で。


「門仲ジャグリングフェスティバル」の「マナー&エチケット」を観て面白かった方も
「マナー&エチケット」を見逃した方も
控えめに言って
観に行くのが吉です。

■■■
げんこつ団公演「互角」
~9/13(日) @下北沢駅前劇場
詳しくは
げんこつ団公式サイト
をごらんください。