korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 9 「笑顔」

2015-06-08 | 松浦亜弥

亜弥さんの19枚目のシングル曲。

2007年8月29日に発売。

作詞・作曲は谷村有美、編曲は岡ナオキ(「ダブルレインボウ」の作曲者)。

(作詞・作曲の谷村有美さんについては「あなたに出逢えて」の項を参照ください)

 

谷村有美さんが日テレの報道特番のために書き下ろした曲を

同じ事務所の亜弥さんが

同じく日テレのイメージソングとしてカバーしたという流れで

前作「砂を噛むように…NAMIDA」以来

久々のシングル曲として(1年半ぶり)発売された。

すでに過去の歌手扱いとなっていた亜弥さんなので

セールスとしては芳しくなく

2007年9月10日付けオリコン初登場16位で約9000枚の売り上げ。

翌週にはもうベスト20から姿を消している。

 

とはいうものの

ある意味

歌手松浦亜弥の最高のシングル曲と言っても過言でない。

なぜ、このような深い意味を持つ歌を

世間的には企画が迷走気味の元アイドル歌手が歌うのかという

根本的な不可解さは残るのだが(結構多いのが「歌っているのが松浦亜弥でなければいいのに」というもの)

歌そのものの深さと素晴らしさには文句のつけようがない。

 

ただし、歌手松浦亜弥は、この方向に進むべきではなかった。

幸いにも、亜弥さん自身、そのことは直感的に知っていたようだ。

結局、「笑顔」も「きずな」も「チョコレート魂」も無意味なシングル曲に終わった。

どの曲も、亜弥さん自身は、その後のライブで好んで歌っていない。

ライブの流れに入れにくい曲であることも確かだが

亜弥さん自身が歌うのを避けていたようなふしがある。

 

思うに、こういうタイプの曲(「笑顔」「きずな」「チョコレート魂」)は

歌手活動を本格的に展開できる状況でのみ可能な曲ではないだろうか。

いろいろなことがあって、歌手活動が思うように展開できないことが分かった時点で

亜弥さんは、これらの曲を封印したのではないだろうか。

 

☆☆☆

 

そんななかで、マニアックライブ2では

この曲を見事に歌いこなしています。

 

それにしても

「チョコレート魂」のときもそうですが

気の進まない曲のときでも

いざ本番となると、凄い集中力で歌う亜弥さんには

本当に敬服します。

では、亜弥さんの真摯な歌いっぷりが素敵なこの映像をどうぞ。

笑顔 ManiacLive2009

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14 コメント

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シングルではダントツです (mago)
2015-06-09 22:50:50
「笑顔」は彼女のオリジナル曲の中では、一番感銘を受けた曲で、
当初はCD音源が主でしたが、それでも何度か
涙ぐみそうになったことがあります。
澄んだきれいな柔らかい高音、かすかに哀愁を帯びていて、
何度聴いてもそのつど感動していました。
今でも感慨を覚えますね。
生で聴きたいと思い続けている曲の一つです。

このマニアックライブに参加した人がうらやましいです。
ライブで歌った回数は少ないですよね。

私もカラオケで唯一歌ったことのある彼女の曲なのです。
女性の曲はそのまま1オクターブ下で歌うと
少し低すぎる場合がありますが、
この曲はかなり高音を張り上げないといけないので、
相当キーが高いです。

当時のファン層にもよるのでしょうが、こんな難曲、
スケール感のある曲を何という事も無く、それどころか
感動を与えるほどに素晴らしく歌えるほど成長してきて本人も充実していたというのに、
それとは反比例に注目度が下がりライブの動員も減ってしまったとは、
本当に不憫に思えてなりません。
返信する
”笑顔”のライブ音源 (korou)
2015-06-10 21:05:53
コメントから
magoさんのこの曲への気持ちが熱く伝わってきました。
ありがとうございます。

たしかにライブで歌った回数は少ないでしょうね。
当時の様子を事細かに記録されているブログを見ても
そんな感じです。

その数少ないライブでの歌唱のひとつが
「想いあふれて」ツアーでの名古屋公演(2009年9月20日)であったらしいです。
お客さんからリクエストをとった結果
中学生くらいの女の子が「笑顔」を歌ってほしいとリクエストしたのですが
キーが高いとか言って亜弥さんは歌うことに難色を示したそうですw
でも、結局は歌いました。
ご存じとは思いますが、その音源がこれ。

https://www.youtube.com/watch?v=dVxmSfRJ4Cg

部分的にはマニアックライブ2よりも
さらに声が出ているように思います。
(ちょっとテンポが遅すぎるかな・・・)
まあ、素晴らしい歌唱であることには違いないです。

これだけ歌えれば
たしかにもっと歌ってほしかったですね。
返信する
もっと歌ってほしい (おいちゃん)
2015-06-12 14:48:54
この辺の音源の歌唱は何れも素晴らしいですよね。
この歌唱では、CD録音では裏声で逃げていた個所を、表声で出していて調子が良さそうですね。
確かにちょっとゆっくりめの演奏ですが、現場の聴衆は亜弥さんの朗々とした歌声に酔いしれたのではないでしょうか。
羨ましい限りです。
返信する
「純愛ラプソディ」の謎(亜弥さんミステリー) (korou)
2015-06-13 09:57:42
>おいちゃんさん

この辺の音源は一体誰がアップされたのか、想像してみると
面白いです。

そもそも一般人が観客席でこっそり録音したものなのか
関係者が何かの意図で半ば公然と録音したものなのか
それによって、聴くほうも気持ちが違ってきます。
前者であれば、完全な違法行為なので
このブログで引用すること自体も
結構危険なことになるわけでして。

でも、私は後者であると踏んでいるのです。
(だからリンクもつけました。昨日書いた記事でも同様)

一連の録音で
「純愛ラプソディ」だけ50万回以上の再生があります。
これを関係者が放置しておくわけがない、というのがその理由。

いや、これだけは断定できませんね。
実はその「純愛ラプソディ」は
日付等の情報から
女性限定コンサートで歌われていることが分かっています。
そして、UP主と推定されている亜弥さんと無関係なカラオケの声は
「男性」なんです。

もちろん、一般女性がこっそり録音をやり続けて
カラオケは、その女性の友人である男性のものといいう
可能性はありますが
それよりは、むしろ
このツアー(「想いあふれて」「STB」)の関係者(男性)が
何かの理由で録音を頼まれて
最後に「この録音は僕だよ」と備忘のために
1つだけ無関係なものを置いたと考えるほうが自然です。

これだけ多くの録音を
それだけ全部に参加して、こっそり録音し続けることは
一般人にはかなり難しいはずで
その意味でも
関係者が何かの意図でツアーの録音を非公式にやり続け
ツアー終了後すぐにyoutubeにUPし続けたと考えるほうが
自然です。

一体何のために?
ここで「純愛ラプソディ」だけ英字を使わず
そのものズバリの日本語で表記している点が
想像をかきたてます。
(まあ、それが理由でこの動画だけ再生回数が極端に多いわけですが)

そのほとんどの動画が
非公式録音であることからの用心なのか
英字のみの表記になっています。
英字であっても
もちろんyoutubeサイトで検索できますが
あまりネットに堪能でない場合
この”ayaayaaya19860625”さんの動画を検索するのは
結構大変です。

しかし「純愛ラプソディ」と入力して検索すれば
すぐにたどり着けます。
検索用に、あえてヒントとして
1つだけに日本語表記にしたと考えられます。

となると、ネットが苦手な亜弥さん本人のため?
その可能性もありますが
かなり断片的な公開になっているので
むしろ亜弥さんの親族・知人・関係者へのサービスなのではと
私は考えています。
こんな風にライブで歌ってましたよ、という
ビデオレターならぬ「音声レター」として。
そう考えると
そのチョイスに亜弥さんへの確認があったのではないか
と想像できます。

ここまで考えると(妄想すると)
この映像へのリンクは違法でも何でもなく(歌った本人が許可しているので)
むしろ、その頃の亜弥さんの音楽嗜好を象徴したものとして
一層注目すべきUPリストだと考えてよいと思っています。
実際、どれも素晴らしい歌唱ですからね。
返信する
訂正 ↑ (korou)
2015-06-13 09:59:56
(空白行を除き15行目)
(誤)いや、これだけは断定できませんね。
        ↓
(正)いや、これだけでは断定できませんね。
返信する
純愛ラプソディ (ふくちゃん)
2015-06-13 22:52:57
いつも楽しみに見ています。
ご苦労だとは思いますがこのシリーズを続けていかれることを期待しています。

さて純愛ラプソディの話題が出ましたので一言。
わたしの見解です。

わたしは単なる一ファンの仕業だと思っています。
当時亜弥ファンの中で隠し撮りの音源のやり取りをしていたらしいので、その名残だと考えてます。

それはさておいて、わたしは松浦亜弥の全曲、オリジナルとカバーを含めてこの「純愛ラプソディ」が松浦亜弥のベスト歌唱だと思っています。

説明が出来ないです。
ただただ素晴らしいの一言。
わたしの好みと言ってしまえば終わりですが、個人の好み以外に何があるのかと言ってみたいです。

この音源は亜弥ファンになる前から聴いていたもの。
もう今では秘密の音源ではなくなりましたが、このチャンネルは松浦亜弥の素晴らしさをアピールする役割を充分果たしていると思います。

この松浦亜弥が聴ければ、人生に悔いなし。
それほどの価値ある歌唱。
返信する
 (ふくちゃん)
2015-06-13 23:16:10
すみません。
もうひとこと。

この「純愛ラプソディ」と「Love Letter」は知らない間に編集がされていました。
公開当時は最後の方が尻切れトンボになっていたのをいつの間にか最後までアップされています。
多分、再生回数を意識されたのだと思います。
当時は放置されてるチャンネルだと思ったのですが、それが理由で生きてるチャンネルだと思いました。

チャンネル主はずっと見ています。
関係者だとは思いませんが、、、。
返信する
妄想と推論 (おいちゃん)
2015-06-13 23:37:27
korouさん、ふくちゃんさん、
それぞれの妄想と推察、興味深いです。

このシリーズの中に女性限定の回の録音がありましたか。それは全く気が付きませんでしでした。
そこからの推論、面白いです。

もちろん、ファン同士の音源のやりとりを、誰かがまとめてアップした事も十分ありえますね。
貰ったものは日本語のままアップしてしまった?

いずれにせよ、どれも素晴らしいので、良いのだけが厳選されて残ったのか、それとも、この頃のものは須らく良かったのか?
キー合わせをしてない、ちょっと…、というものもあったやに聞いていますが、この頃の歌唱は概して素晴らしかったのだと思います。

復帰後はまたコンサートをやっていただきたいな。
返信する
こんなレスしかできませのでスイマセン (korou)
2015-06-13 23:48:08
>おいちゃんさん

>>ご苦労だとは思いますがこのシリーズを続けていかれることを
>>期待しています。

いえいえ、それが全然苦労でも何でもないのですよ。
毎回、新しい発見があって
今や生きがいのひとつになっています。
予定では3,4日に1曲の割合で更新していって
全100曲程度なので、ほぼ1年で完成という予定ですが
実際には、もう少しかかると思います。
完成したその頃には、第2子妊娠のニュースがなければ
新しい展開もあるかも、と期待しつつ。

あと、「純愛ラプソディ」のような曲は
私は苦手でして
というか、松浦亜弥ファンになって以来
以前あんなに好きだった竹内まりやサウンドに
嫌悪さえ覚えるようになりました。
その嫌悪の理由も自分では明確に分かっているつもりですが
ブログで書くことではないので
ここでは略します。
ただ、以前はこういう曲の大ファンでしたので
この松浦バージョンを絶賛するお気持ちは
よく分かります。

で、私は関係者説に拘泥します。
やはり女性限定コンサートと言うのが引っ掛かるのです。
そんな熱心な女性の盗聴ファンは居ないと思うのですが・・・
返信する
≫おいちゃん ではなくて (おいちゃん)
2015-06-14 00:08:33
korouさん
>おいちゃん、ではなくて、
>ふくちゃんさん、ですよねV(^_^)V
返信する

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