2024.12.6に
ビルボードジャパンが
「2024年年間チャート」を発表しました。
かつては、オリコンなどが
CD売り上げ枚数を基準に
そうしたチャートを独占していたわけですが
今はビルボードのように
各種データを総合加味してチャートを作成するのが
普通になってきています。
ビルボードの例だと
ラジオ、CD、ダウンロード、ストリーミング、MV、カラオケの6種類のデータを
独自の比率でミックスして順位を決めているのですが
各要素の細かい設定は下記のようになっています。
ラジオ(全国のAM/FM31局のラジオ放送回数)
CD(リアルストア、コンビニ、Eコマース全ての販売チャネルの9割以上を
カバーするパッケージ実売データをもとにした全国推定売上枚数)
ダウンロード(Amazon、iTunes、mora、mu-mo、LINE MUSIC、レコチョクの販売実績)
ストリーミング(Amazon Music(Unlimited及びPrime会員向け)、Apple Music、AWA、
うたパス、HMVmusic、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、
TOWER RECORDS MUSIC、Spotify、dヒッツ、YouTube Musicの再生数)
ミュージックビデオ(日本国内におけるYouTubeの再生回数)
カラオケ(カラオケの歌唱回数)
☆☆☆
2024年の年間チャートですが
総合ソング・チャートについては
次のように決まりました。
<総合ソング・チャート>
順位 曲名(アーティスト名)
1 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)
2 晩餐歌(tuki.)
3 幾億光年(Omoinotake)
4 アイドル(YOASOBI)
5 ライラック(Mrs. GREEN APPLE)
6 ケセラセラ(Mrs. GREEN APPLE)
7 唱(Ado)
8 怪獣の花唄(Vaundy)
9 青と夏(Mrs. GREEN APPLE)
10 ダンスホール(Mrs. GREEN APPLE)
まあ、そうだろうなあという結果ですが
面白味はないですね。
実は、この順位は
各種要素を総合的に判断してというよりは
ストリーミングの順位とほとんど一緒になっています。
<ストリーミング・チャート>
順位 曲名(アーティスト名)
1 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)
2 晩餐歌(tuki.)
3 幾億光年(Omoinotake)
4 ライラック(Mrs. GREEN APPLE)
5 アイドル(YOASOBI)
6 ケセラセラ(Mrs. GREEN APPLE)
7 唱(Ado)
8 怪獣の花唄(Vaundy)
9 青と夏(Mrs. GREEN APPLE)
10 Soranji(Mrs. GREEN APPLE)
ちなみに
かつてのオリコンのように
シングル売り上げ枚数だけのチャートを見たら
こんな順位になります。
<シングル・セールス・チャート>
順位 タイトル名(アーティスト名)
1 LOVE TRIGGER / We'll go together(Snow Man)
2 BREAKOUT / 君は僕のもの(Snow Man)
3 THE FRAME (INI)
4 《A》BEGINNING(Aぇ! group)
5 THE VIEW(INI)
6 チャンスは平等(乃木坂46)
7 Monopoly(乃木坂46)
8 自業自得(櫻坂46)
9 HITCHHIKER(JO1)
10 WHERE DO WE GO(JO1)
総合ソング・チャートとは全然違いますね。
100万枚は売ってしまう人気のSnow Manとか
INI、JO1などのグループ、坂道系アイドルなど
これだけ頑張っても
総合ソング・チャートでは
影も形もないわけです。
もちろん、皆が皆、Snow Manや坂道系アイドルの歌を
好んで聴いているわけではないし
確かに、”Bling-Bang-Bang-Born”とか
Mrs. GREEN APPLEの楽曲のほうが
より一般的に流行ったことは間違いないですが
それにしても
昔のチャートと随分変わりましたね。
まあ、今の時代、CDを買うという行為は
「推し」への愛がかなり強い人たちに限られるんでしょうね。
ちょっと前だと、流行っているからついつい買ってしまったという感じが
今は、そこはストリーミングで済ませている、ということでしょうか。
あと、カラオケの順位など
各週チャートの速報では詳細は発表されないですし
今回の年間チャート発表でも
カラオケに関しては何もデータが出ていないようで
このあたり、総合的に加味しているというより
ほぼストリーミングの順位で決定されている感じがします。
(このあたり、あまり詳しくないので、
全然間違ったことを書いているのかもしれませんが)
TikTokの順位などは
見ていて面白いですね。
<TikTokチャート>
順位 楽曲名(アーティスト名)
1 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)
2 Athletic Meet "Heaven and Hell"(Shinonome)
3 Giri Giri(KOMOREBI)
4 Magnetic(ILLIT)
5 おともだち(edhiii boi)
6 全方向美少女(乃紫)
7 Piano music and BGM that match the emotional scene(syummacha)
8 かわいいだけじゃだめですか?(CUTIE STREET)
9 はいよろこんで(こっちのけんと)
10 愛とU (Sped Up Ver.)(Mega Shinnosuke)
個人的に全然知らない曲が半分以上あります。
こういうのも年末の歌番組特番で
流してほしいですね。
もう、同じような面々ばかり出てくる音楽特番に
飽きてきましたから。
・・・と書いた手前、いくつか実際に聴いてみましたが
うーむ、よく分からない世界です、TikTok・・・ムリに分からんでもエエか。
このくらいだと↓、分かりやすいんですが(TikiTokで19億回再生って凄いなあ)
乃紫 (noa) - 全方向美少女 【Official Music Video】
AKASAKI「Bunny Girl」は聴き易い曲ですね。
(18才にしては)メロディラインがレトロで
声質も(18才にしては)穏やか。
【AKASAKI】Bunny Girl / バニーガール(Lyric Video)
余談ですが
このAKASAKIという人については
TikTokとSpotifyが
共同でアーティストを応援する「Buzz Tracker」というプログラムの
Monthly Artistに選ばれたらしいです(第31弾に決定)
で、過去のMonthly Artistの面々を参照してみたところ
まさに今を代表する人たちばかりでした。
以下参考まで。
「Buzz Tracker」歴代Monthly Artist
第1弾 サカナクション
第2弾 変態紳士クラブ
第3弾 Saucy Dog
第4弾 クボタカイ
第5弾 さとうもか
第6弾 佐藤千亜妃
第7弾 ねぐせ
第8弾 ヤングスキニー
第9弾 10-FEET
第10弾 &TEAM
第11弾 LANA
第12弾 BE:FIRST
第13弾 KANA-BOON
第14弾 新しい学校のリーダーズ
第15弾 imase
第16弾 水曜日のカンパネラ
第17弾 崎山蒼志
第18弾 SIX LOUNGE
第19弾 マルシィ
第20弾 冨岡 愛
第21弾 奥田民生
第22弾 乃紫
第23弾 Ayumu Imazu
第24弾 PSYCHIC FEVER
第25弾 東京、君がいない街
第26弾 Kaneee
第27弾 友成空
第28弾 JO1
第29弾 ぼっちぼろまる
第30弾 Mega Shinnosuke
第31弾 AKASAKI